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2005年2月14日 読書
学校で合同セミナーてのがあったんだけど、結局面倒で行かなかった。就活も一応web上でエントリーとか企業とか調べてるんだけど、つくづく就活に精神が向いていないことがわかってしまう。気持ちも向かない。学校教師への道も、未だ決心がつかないままに、教員採用試験の勉強だけは続けている。そのことが、お先真っ暗なはずなのに進路という物に対して少しでも前進していることとして安心してたりする。愚かしい。でもなんか憲法とか教育原理とか、勉強してると充実感があんだよなー。それがまたやんなる。でも生産消費よりましか。 結局、縮小経済・生涯教育、というライフスタイルで生きていきたいのだ。ホントにルームシェアか同棲をしたい。残り一年で「ソウル」を持つ人間とどれだけコラボ出来るかにかかってるな。

今日は吉田修一の芥川賞受賞作『パーク・ライフ』を読んだ。日比谷公園を舞台に大人の爽やかでどこか緩やかな日常の中で起きる小さな物語。ほのぼのしたけど、退屈だった。あくびでた。同じ本に収録されていたもう一つの話『flowers』の方が面白かった。 まあ、こういう平和ボケの中で自立してく20代の過ごし方もいいなと思った。僕の生き方、いつか行き詰まるんだろうな、結局惰性の安息が最大の秩序としておさまるのかもしれんけど、でも、今はそうでなくていい、とも思う。

も一つ、吉村萬壱の芥川賞受賞作『ハリガネムシ』読んだ。男の高校教師とソープ嬢のお話。ソープ嬢のサチコがすげえ天然で微笑ましかった。高校教師の慎一とのやりとりは面白かった。うーん、こういうコラボも嫌いじゃないね。爽やかな、汚くないイカれ方、いや、イカれてないんだろうね、至って普通の主人公と、天然堕落女の、どうしようもない爽やかなコラボ。映画でもいいかも。キャストは難しい。

そういえば綿矢りさの『インストール』は上戸彩主演で映画化されてたんだね。知らなかった。あの主人公は、僕のイメージ的には上戸さんより松浦亜弥っぽかったけどな。
小説って何もかも自分のイメージができるからすきさ。この芸術文化を楽しむには、想像力というスキルがいるんだね。デジタルに侵された脳死連中の中にも、この文化を復権させたい。モノではない、時間の消費。エゴでなくエコ。本を読んでいるときだけは、少なくとも搾取構造の呪縛が薄まる気がするんだ。はあ幸せ。

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