合唱コンクール

2005年3月10日
家庭教師バイト先の教え子の中学校で、合唱コンクールがあってその子が指揮者をやるっつうからF駅前のホールまで見に行った。私服で行くと絶対受付で不審者扱いされると思ったのでスーツ・ネクタイで行った。全然余裕だった。妙なもんだ。見てくれってホント大事だな。今度スーツ着て学校を襲う奴が出現したらどうなるのだろう。
M中は結構浮ついてた。ずっとザワザワうるせえし落ち着きもない。でも外から見て一番「崩壊」してんだろなーと思えるクラス(3年1組。男子も女子も問題ありそうなのばっか。すげえうるさい。落ち着き無い)が、一番すばらしい合唱を披露しぶっちぎりのグランプリだった。なんだか、こういう形もあるのだと思った。先生が恫喝して思いのままに歌わせた合唱は所詮は「ソウル」が無いのだ。どこまでいっても完成度の高い音楽授業の延長でしかないのだ。歌を歌おうという純粋な気持ち、ハーモニーを合わせようとする純粋な気持ち、それらは結構ある程度解放区に存在するのかもしれない。精神だけは管理の徹底外なのだ。そう、僕たちは精神だけは自由であったのだ。「これが権力という刃の限界、権力は人間の気迫までは買えないものですよ(by銀二)」
僕の中学校時代にも「歌」を管理しようとする愚かな教師どもがいた。「歌」は精神である。精神は管理されるものであってはならないと思っていた僕は当然沈黙していた。管理された合唱コンクールは反吐が出るくらいに醜悪きわまりなかった。
M中の合唱コンクールは管理の徹底がなされていなかった分、秩序だっていなかったが、素晴らしい個性どもが活き活きしていた。サタデーナイトフィーバーのような指揮をやったバカ。ネタでクラス紹介をしたバカ。「グランプリとったど〜!」と表彰式で叫んだバカ。どのバカどもも輝いていました。中学生なんだもん、愚かでいいのよ。いやそもそも愚かじゃないよ。中学生らしさってこれよ。これはすげえ素敵じゃないのよ。歌を歌おうって思う気持ちって、押しつけられるものじゃない、どこか純粋なものだと思うよ。

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