ムービー鑑賞?

「スパイダーマン2」観た。CGとかがよかった。アメコミ的戦闘シーンというか、迫力あってすごい。まあそれだけ。☆2つ。
「踊る大捜査線ザ・ムービー2」観た。お台場を舞台に大小の事件が絡まり合う中、本庁−所轄、キャリア−現場、という対立構図の面白さは相変わらず。このシリーズの普遍的テーマとして、警察機構の縦割り官僚組織性がとかく批判されていて興味深い。さらに今回は事件を起こした犯行組織が、従来のグループ組織的な行動組織形態をとっていないという所がミソで、警察の縦割り官僚組織への挑戦というか警鐘というかそんなメッセージ性も含まれていた。　いわゆるトップダウン式の官僚組織というのは、近代合理主義が生み出したもはや揺らぎようのない「鉄の檻」であるとマックスウェーバーさんは言っておられるけど、「どうして現場に血が流れるんだ！」という青島刑事の叫びも切実だと思う。民主主義ってのはその組織が小規模であるときしか成立しないと言ったのは誰だったっけ。ハッピーエンドがまるで現場の優越と官僚機構の批判だけに終わっていたのは少し物足りなかったけど、でも充分面白かった。☆3つ。　果たして事件は現場で起きているのか、会議室で起きているのか、僕にはわからないけどでもやっぱ青島刑事のいる現場に共感してしまうのは、やはりキャリア組だとか勝ち組だとかいうものに対し僕は吐き気がするほどに嫌悪感を抱いているからだろう。負け組のひがみといわれればそれまでだけど。見下されるのは嫌いだけど慣れてるからいいけど、見下すのはホントいやなんだ。こんな自分が人に対しどれだけ偉いというのか。ちっぽけな自分が他人のために何者であれるのかと考えるとき、自分が上であるはずがないのだ。　誰も知らないところで誰も知らないことを必死でがんばっているその誰かを、僕は知りたいと思う。そういう「誰か」で、自分も在りたいと思うからだ。

警察といえば、こないだ大学のテスト期間のとき、テストは午後からだったんだけど遅れそうになって、急いでるっつうのに駅の自転車置き場のとこで2人組の警官に呼び止められた。角を曲がったときからずっと追いかけてきてたようだった。「キミここら辺じゃ見ない顔だね〜」ハア！？駅使う人全部の顔知ってんのかよ？って言いたくなったけどやめた。「これからどこ行くの〜？」はぁ学校です、と言うと「へ〜っこんな時間に〜？」末端警官のゲスな話し方にイラっときたけど、はぁテストが午後からなもんで、と答えた。急いでるっつうのに多少時間とられて参った。ドラマでは現場に共感するけど、所詮悲しい末端。警察は大嫌いだけど、とりあえず公僕として市民のために職務を遂行してください、だ。