教育と教師と

2005年6月22日
教員採用試験の勉強を始めた。絶対受からないと思うけどいちおう受けてみる。受けるからにはギリギリまで勉強してみようかとも思う。まあ万が一受かっちゃったら、それはそれで困ったことになる。結局なんで勉強するのかな…。
正直なところ、教師はきついな。やり甲斐はある。素晴らしい職業だとも思う。何よりも、世界を正面に置かなければならないこと。斜めにかまえて生きすぎた僕には、すげー遠い。生きた人間を扱うこと。人間嫌いの僕には、すげー遠い。
そんなこと思いつつ、「夜回り先生」読んだ。震えた。 この人、水谷さん、なんてすばらしいんだろ。教師としてとかじゃない。人間として、大人として。なんでこんなにも、自らをぶち当てていける?ある時は暴走族と、またある時は暴力団と、文字通り、命をかけて、子どもたちを守ろうとしてる。自分の子どもや教え子だけじゃない。この国の子どもたちを、守ろうとしてる。誰から?大人から。腐った社会から。人間の、愚かさから。子どもを守ることで、未来を守ろうとしてるみたいだ。僕は、人に優しくできる人たちを守ることで、平和を守りたいと思ってるけど、水谷先生はたった一人でそれを行動に移してる。ちっぽけだけど、一つ一つなのだけど、この先生は、歩くのだ。夜の街を、子どもを守るために歩くのだ。不幸に対して、真正面からぶつかっていくんだ。「生きてくれさえすればそれでいいんだよ」って言える大人、なんて優しいんだろう。そしてなんて強いんだろう。 水谷先生の利き手の小指は、少年を暴力団から守るために、落とされた。既に、人生かけてるんだね。 水谷さんが歩くは、夜の世界。自分が必要なくなるときが、社会がよくなったときだと水谷さんは言う。僕は、先生の言うように、僕の世界を守らなきゃ。僕が生きる昼の世界を。家族や友を。愛する人、尊敬する人を。そんで、誰でもない僕の前に現れる、助けを必要としてる人を。こっちの世界で。水谷さんもそれを望むはずだろ。
教師はわかんねえ。たぶんならねえ。僕は思想に殉ずることはできねえな。でも、すばらしいと思うぜ。金八も、水谷さんも、うちの両親も。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索