今尚内戦が続くアフリカ。スーダン、リベリア、アンゴラ、ルワンダ…様々な国で終わることのない戦争が続いている。民族、宗教、利権、思想、あらゆる対立が渦巻いて、殺し合いはいつ止むのだろうか。戦争は人を殺し、また人を「飢え」させる。政治難民の半分はアフリカで生まれているのだ。
シエラレオネという国のことを、僕は去年のNHKのドキュメントで知った。貧しい国なのに、内戦が続いてるんだ。反政府軍はゲリラ戦の中で、罪もない農民たちをたくさん捕まえて、腕や手首を切り落としまくった。農作業を出来なくするためにだ。手を切断された農民はただ「飢え」ていくしかない。政府軍にダメージを与えるためだけ、国力にダメージを与えるためだけに、あえて殺さず、何も出来なくさせて食料を使わせ「飢え」させる戦略。なんてことだ。これが人間のすることなのか。僕は涙が止まらなかった。シエラレオネの人たちに、そして人間の愚かさに。
アメリカも先進国も、リスクをかけてでもアフリカを救おうとは思ってない。イラクだけに「人道支援」が行くのはやはり石油があるからなんだということがハッキリわかる。シエラレオネの人々も「解放」してあげろよ。「人道支援」してあげろよ!って思う。有意義な資源が無いアフリカを、どこの国もなかなか救おうとはしない。
ルワンダ、コンゴ、そして北朝鮮。支援団体や国連が送る、飢える人々を助けるはずの支援物資が、腐敗した政権に横取りされることがこれらの国では多々ある。援助活動が独裁者を維持させてしまってるって意見は、悲しいことだが確かにそうかもしれない。でも、援助を止めたら一人の子どもの命も助からないってこともまた事実なんだ。湾岸戦争以降の国連の経済制裁で、イラクがどんなに苦しんだことか。だけどフセインはのうのうと王様生活を続けてやがった。今後結局は発動されそうな北朝鮮への日本の経済制裁が、北の人々をどれだけ苦しめることか。だけど金正日はのうのうと王様を続けることだろう。

結局何が正しいとか先に求めるべきじゃねえ。現実を現実に見て知って、全てはそれからなんだ。 人が人を傷つける。人が人を殺す。そして人が人を飢えさせているってこと。
−つづく−

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