日々のきれぎれ

2005年7月6日
教育実習のクラスでまた事後指導を受けた。行く必要なかったんだけど、M教授に会いに。そして勿論このクラスでの飲み会を提案するためにだ。昨夜もファミレスで、ほとんど寝てなかったからフラつきながらも。「なぜキレる子が増えてるのか?」なんて、結構語り尽くされてるような議論が始まっちゃって、眠くて眠くて、自分自身がキレそうだった。
アプローチ的には山ほどあるし、バカみたいに色々学説が飛び交ってるし、ネタ的にはつまらないんだけど、でも学生同士で議論するのはいいことだ。ただ、僕が明け方に書いてた小説がとってもイカれた小説で、何だか同じ自分が今度はマジメな議論してることがとっても不思議だったのだ。

−冒頭からグロい3つの無差別殺人事件の描写。犯人はどれも少年。実に色々なタイプの少年が、ある子は無差別に、またある子は復讐に、計画的に、衝動的に、それぞれの狂気と凶器を持ってして、それぞれのターゲットを殺してゆく。一見全く関連性のない凶行に、実はある共通点が隠されていた。世の中で「おれ」一人が、その3人のことをよく知っていたという事実だ。−少年が「キレる」とき、彼の中の「何」かが「キレる」。大人達が血眼で追う陳腐な神秘を、「おれ」も知りたかった。「おれ」は第三者の少年D。「おれ」がとうとうその神秘を知ったとき、そのとき「おれ」は人を殺していた…。

いや、たぶん教育者目指す者が書くような小説じゃないのだろうね。だけど結構ドツボ突いてると思うんだけどね。
僕は、誰にでも「キレる」可能性はあると思ってる。それは環境要因と個人要因があるだろうけど、明確な解答なんか出されていない。明日そいつがキレるかどうかなんて誰にもわかんねーんだ結局。脳味噌もまだまだそんなに解明されてはいない。僕の脳味噌はたぶん僕がキレて凶行に走った後で調べられるんだろう。そんなもんだ。正常異常を分けるものなんて可視的なもんにはなくないか。自分らが正常であの子達が異常とでも思ってんのか?っていいたくなる。教職課程とってる人はマジメ君マジメさんが多いのかも。「キレる」子の気持ちなんて理解しようなんて思わない方が、幸せだと思うときもある。
こないだ食堂で、隣のテーブルの女の子二人がヤクの話をしてた。「注射針使い回すのってヤバいのかな〜」「んでさ〜酔っぱらってる間に打たれちゃった〜」とかって、笑いながら。僕はウオークマンのイヤホンつけてたから聞こえないと思ってたのか、でも電池切れで音楽鳴ってなかったから丸聞こえだった。見れば普通のお嬢様だ。まあそんなもんだろ。
中学や高校の時だって、周りにはキレそうな奴らたくさんいたように思うけどな。
M教授が僕のことを「いい子」だなんて思ってたら、むしろ教師の無力が証明されてしまうようで、少し心配だ。来週話す約束をした。今から楽しみだ。

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