「飢え」の正体。戦争、暴力、独裁政権。 ここまでダベってきて本当によくわかる。人間は食わなきゃ死ぬってこと。だから「飢えは武器になる」ってこと。そして勿論、飢えを武器として利用してるのは戦争や国家だけじゃない。そう、繰り返すけど、国際大企業の奴らがそうだ。ジグレールお父さんは悲しそうに言う。「例を挙げようか。あのネスレだ」ネスレってあの有名なスイスの企業、あのネスレだ。
70年代のチリで、左派の大統領アジェンデ氏が当選した。彼は元小児科医で、チリの子どもたちの栄養失調を解消するという公約で信頼されて当選した。彼は粉ミルクを無料で国民に配給しようとするんだけど、当時粉ミルクを独占市場にしていたネスレがアジェンデ政権に協力しなかった。なんで?栄養失調の子どもたちを救うためじゃん! 当時のアメリカのニクソンと補佐官キッシンジャーの極悪タッグが、アジェンデ政権をぶっ潰そうとしてたからだ。アジェンデ政権は外国からの依存から脱し、チリの自律性を高めることを目指す改革ビジョンを持ってたからだった。アメリカ企業がチリ国内で儲けまくることが出来なくなる、ただそんだけの理由で、アジェンデ政権は叩き潰された。チリへの援助を打ち切り、CIAがストとサボタージュを煽り、西側諸国の銀行・工場・商社もまたアメリカに追随した。「飢え」なんて奴らにとってはそんなもんなんだった。悪魔どもめ。
粉ミルクは配られることはなかった。そしてアメリカCIAとチリ極右グループが共同して起こしたクーデターで、アジェンデは殺された。チリ自立の夢はそこで絶たれたのだった。
アメリカの利権支配のために、僕らはアメリカで捨てるほど余ってる余剰作物での「食糧援助」を受けなければならないことになってしまってる。自国での自給自足を、アメリカ寄りの国でない限りは、アメリカは潰しに来るということだ。核も兵器も駐留軍も、食糧も、アメリカは全世界を握っている。
全てそうだけど、アメリカが動かないと世界は変わってゆかないってこと。国連含めてね。環境問題も、エネルギー問題も、戦争も、「飢え」もだ。これぞパックスアメリカーナ(アメリカによる支配=平和)。何が良くても悪くても、僕らは無力だってこと。だけど、たとえ世界がそんなんでも、僕らはそれぞれのコミュニティーを幸せにしていくことしか今は出来ない。だけどいつか、世界を見渡すことが出来て、この安い命を世界のために使えたらなと、願い、祈る。

家庭教師先の子が、テストの成績が良くなりました。あんなにクソバカだったのにな。うれしいなあ。憂うばかりの日々の中、やはり優しく嬉しくなれる時間もあるのです。
−つづく−

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