我在る今

2005年7月20日
今日は学校行った。あのM君に会って少し話した。その後帰りに品川でコーヒー飲んでまた少し話した。業界大手に就職が決まったM君。コネだよとか言ってたけど、彼の実力なら特に不思議はない。僕が認めるくらい彼は優秀な頭脳を持ってるし、大人の考え方をしてるから。マジメで切れ者な人ですから。社会不適応者の肩書きを持つ僕なんかとは、まさしく対極にいる人なのだ。それでも親しい付き合いが続いてるってのは面白いな。対極故にどこか通じ合うのかもね。
そんで、彼と話してて、わかった。確実にわかった気がした。こういう人こそが僕の対極なんだってことが。だから、おのずと自分が見えてくるこの感じ。自分がどこにいるのかが。何をしているのかが。なんかわかんねえんだけど、わかったのだ。 これが鏡の中の自己ってやつだろうか。確かに我思う故に我在るんだけど、でも一方で、自己は他者が規定するのだ。
スーツ姿で溜め息をつく彼は、誠実に生きている。これからはしがらみと経済社会の中で生きていくのだろう。自分の時間と労働力を売り、そのかわり彼はキャリアと賃金を手に入れる。大型二輪の免許を取ってツーリングしたいらしい。乗馬もしたいらしい。一軒家を構えて結婚もしたいらしい。僕はどれもしたくないな。ウンザリしちゃう。こういうのってたぶんルサンチマンだけじゃない。僕自身がなんかそういう生き物に、いつからかなっちゃってる。人を羨ましいとも思わなくなっちゃってる。傷つきもしなくなっちゃってる。どうしたってそれが僕なんだけど、でも、恐怖してこそ人間なのかもしれないとも思う。僕は逃げてる。恐怖からじゃない、勇気からだろう。登らないことで、乗り越えることをやめようとしてる。だけど、僕がよじ登りたくなる壁ってどんなんだろう?
いまが一番生きてて僕は楽しい。

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