takebono西国漫遊記5−四国・香川〜広島−
2005年8月13日 旅行始発の高徳線で香川・高松駅に到着。高松駅前は展望タワーと公園施設のようなものの建設中で、発展途上でした。ホントどこの観光業界も似たようなことやってやがるのな。 さて香川といえばうどんです。好物の一つにうどんをあげるtakebonoさんはうどん屋を2つまわり、うどん2杯食べました。超美味かった。コシがいいね。
そして駅周辺をぶらぶらして、早くも瀬戸大橋線に乗り込みました。四国脱出です。結局事実上四国は一周できて満足しました。眠気の中で、瀬戸大橋を電車が渡ってゆきました。ガタンゴトンって。
そういえばこの放浪の途中どこかで、関西でBちゃんと、名古屋でM君と、それぞれ会って遊ぼうと思ってたんだけど、なかなか難しそうです。2人とも、いや僕もだが、かなりのマイペースですから、人の旅程にあわせるなんてできないだろう。しかし、願わくば京都あたりでBちゃんと古都デートをし、名古屋でM君と愛知万博巡りなんか出来たらおもしれえなあ、なんて微かな期待を抱きつつ、僕を乗せた電車は岡山から山陽本線を、西へ。
そしてやってきたのは広島です。降りたのは3年ぶりか。そう、あの3年前の広島が僕の何かしらの原点でもあった、その場所です。広島はものすごく栄えてて、駅前は歓楽街もだいぶ広がっています。駅の裏に安いビジネスホテルを発見し、しかも割引期間だったのでとてもラッキーでした。フロントのオヤジが愛想いいの。部屋でくつろいだ後は、そうもちろん念願の広島市民球状ナイターへ。最下位カープを応援するために。中日戦。がんばれカープ。前田さん。 球場前のコンビニはレジまで20分くらいかかって買ったアイスが溶けた。この暑さだし。 向かうはもちろんホーム・ライトスタンド。もう満員で最上段の看板の下で立ち見でした。でも最上段は結構涼しくて景観も最高。ビールと焼き鳥で野球観戦は最高です。前の席にカープのユニフォーム着た2人の兄ちゃん。隣はJリーグ・サンフレッチェ広島のユニフォーム着たおっさん。そういや昼間Jリーグだったな。 さあ応援開始です!球場前で買った応援バットでtakebonoさんも絶叫です。「かっとばせーっ!まーえーだ!まーえーだ!まーえーだ!」 しかし好機に併殺や凡退を繰り返すカープ。中日先発・野口を助ける展開。こっちはエース黒田で負けるわけにはいかない!0−0のジリジリする投手戦が続き、6回。キング新井のホームランが炸裂!先制!1−0!うわおおおおあらいいよくやった!! しかし完封目前の黒田が追いつかれます。代打高橋光のタイムリー!同点!1−1!ああまたしても完投しながら黒田は勝てないのか。9回、リリーフ勝負では勝ち目のないカープは黒田に代え代打・森笠を投入!…凡退し2死!うわもうこれ延長戦じゃんよ。そうなったら黒田の勝ち星は消えるし、うわホテルの門限ってあったんだっけかな〜まいるな〜。…しかし!ズガッ!おお!緒方が打っ…あ…ああー!!サヨナラホームランだー!!やりやがった。うわあおおおおがたあああ!!takebono絶叫!看板によじ登り絶叫!前の兄ちゃんや隣のおっさんや後ろで諦めかけてたバンドマンの兄ちゃんらとメガホンを叩き付け合う!カープ!カープ!広島カープ!いや〜楽しかった。
ホテルに帰ってフロントのオヤジと少し話した。サヨナラっすよサヨナラ。巨人は射程圏だなハハハ。さすが地元ホテル。ビール飲みながらスポーツニュースを堪能。いやいや。楽しかった。
そして広島にもう1日滞在することを決めた。二晩連続ナイターも考えたけど、それよりも何か、この再び踏んだ広島の地で、僕は何かまた感じるものがあるのではないかと思ったからだ。明日は歩いてみよう。3年前と同じようにだ。
60年前、全てが廃墟と化した街もいまや賑やかすぎる程に復興した。消費世界が広がるそこには戦争の欠片すら見えない。ただあの原爆ドームが、そう、ただそびえ立つ山のように、そこに在るだけである。僕らは歴史の前に何を恐れるわけでもない。それでもしかしあの世界遺産モニュメントは、世界人類の記憶モニュメントとして、僕らに絶えず何かを投げかけてくる。靖国問題がくだらなく思えるほどに。
明日はきっと回想しながら歩くだろう。僕自身を、世界を、平和ってやつを。憂いと希望と、まだ見ぬ未来への、ソウルらしき使命感のようなもの。奇跡への、礼儀のようなもの。広島は僕に何を語りかけるだろう。
−つづく−
そして駅周辺をぶらぶらして、早くも瀬戸大橋線に乗り込みました。四国脱出です。結局事実上四国は一周できて満足しました。眠気の中で、瀬戸大橋を電車が渡ってゆきました。ガタンゴトンって。
そういえばこの放浪の途中どこかで、関西でBちゃんと、名古屋でM君と、それぞれ会って遊ぼうと思ってたんだけど、なかなか難しそうです。2人とも、いや僕もだが、かなりのマイペースですから、人の旅程にあわせるなんてできないだろう。しかし、願わくば京都あたりでBちゃんと古都デートをし、名古屋でM君と愛知万博巡りなんか出来たらおもしれえなあ、なんて微かな期待を抱きつつ、僕を乗せた電車は岡山から山陽本線を、西へ。
そしてやってきたのは広島です。降りたのは3年ぶりか。そう、あの3年前の広島が僕の何かしらの原点でもあった、その場所です。広島はものすごく栄えてて、駅前は歓楽街もだいぶ広がっています。駅の裏に安いビジネスホテルを発見し、しかも割引期間だったのでとてもラッキーでした。フロントのオヤジが愛想いいの。部屋でくつろいだ後は、そうもちろん念願の広島市民球状ナイターへ。最下位カープを応援するために。中日戦。がんばれカープ。前田さん。 球場前のコンビニはレジまで20分くらいかかって買ったアイスが溶けた。この暑さだし。 向かうはもちろんホーム・ライトスタンド。もう満員で最上段の看板の下で立ち見でした。でも最上段は結構涼しくて景観も最高。ビールと焼き鳥で野球観戦は最高です。前の席にカープのユニフォーム着た2人の兄ちゃん。隣はJリーグ・サンフレッチェ広島のユニフォーム着たおっさん。そういや昼間Jリーグだったな。 さあ応援開始です!球場前で買った応援バットでtakebonoさんも絶叫です。「かっとばせーっ!まーえーだ!まーえーだ!まーえーだ!」 しかし好機に併殺や凡退を繰り返すカープ。中日先発・野口を助ける展開。こっちはエース黒田で負けるわけにはいかない!0−0のジリジリする投手戦が続き、6回。キング新井のホームランが炸裂!先制!1−0!うわおおおおあらいいよくやった!! しかし完封目前の黒田が追いつかれます。代打高橋光のタイムリー!同点!1−1!ああまたしても完投しながら黒田は勝てないのか。9回、リリーフ勝負では勝ち目のないカープは黒田に代え代打・森笠を投入!…凡退し2死!うわもうこれ延長戦じゃんよ。そうなったら黒田の勝ち星は消えるし、うわホテルの門限ってあったんだっけかな〜まいるな〜。…しかし!ズガッ!おお!緒方が打っ…あ…ああー!!サヨナラホームランだー!!やりやがった。うわあおおおおがたあああ!!takebono絶叫!看板によじ登り絶叫!前の兄ちゃんや隣のおっさんや後ろで諦めかけてたバンドマンの兄ちゃんらとメガホンを叩き付け合う!カープ!カープ!広島カープ!いや〜楽しかった。
ホテルに帰ってフロントのオヤジと少し話した。サヨナラっすよサヨナラ。巨人は射程圏だなハハハ。さすが地元ホテル。ビール飲みながらスポーツニュースを堪能。いやいや。楽しかった。
そして広島にもう1日滞在することを決めた。二晩連続ナイターも考えたけど、それよりも何か、この再び踏んだ広島の地で、僕は何かまた感じるものがあるのではないかと思ったからだ。明日は歩いてみよう。3年前と同じようにだ。
60年前、全てが廃墟と化した街もいまや賑やかすぎる程に復興した。消費世界が広がるそこには戦争の欠片すら見えない。ただあの原爆ドームが、そう、ただそびえ立つ山のように、そこに在るだけである。僕らは歴史の前に何を恐れるわけでもない。それでもしかしあの世界遺産モニュメントは、世界人類の記憶モニュメントとして、僕らに絶えず何かを投げかけてくる。靖国問題がくだらなく思えるほどに。
明日はきっと回想しながら歩くだろう。僕自身を、世界を、平和ってやつを。憂いと希望と、まだ見ぬ未来への、ソウルらしき使命感のようなもの。奇跡への、礼儀のようなもの。広島は僕に何を語りかけるだろう。
−つづく−
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