takebono靖国レポート−後編−
2005年10月21日 戯言戯言諸々その他続けて靖国神社を歩く。何とも厳かな雰囲気がこの時点では漂っている。
中国から強奪してきたシーサーやら、どっかから発掘した石碑やら、靖国神社そのものが多様な戦争モニュメントを複合したごった煮的な場所って感じがした。一つこないだ韓国に返還されたっけ。 噂に聞いた「招魂斎庭」はなんと駐車場の裏だった。驚愕した。神聖もへったくれもない。「遊就館」なんかもはや「戦争博物館」だった。ゼロ戦(か?)の実物大模型が入り口にあって、日露戦争の日本の奇跡の勝利を「プロジェクトX」風にまとめたVTRが上映されてんの。あと軍服とか回天魚雷とか、戦争グッズいろいろ見れます。極めつけはおびただしい数の戦没者たちの写真。これがウケるんだ。「GANTZ」で、死んだ人間が全員個別写真で並んでるシーンがあるけど、まさにあの状態が壁一面。「ウオーリーを探せ」状態。そして、うおッ、寄りかかってた肘の所に東条英機大将軍様が!隣は名も無き特攻隊員の写真。いや「天皇陛下のために」死んだのなら、あの世に身分も階級もないってか。 ん?あのお方は…吉田松陰…?そうか、幕末んとき尊皇側だった方々は「天皇のために死んだ」から祀られるってわけか。しかしあれは写真じゃなくて絵じゃないか!?ウケるなこれは。 あの戦争で死んだ人間何百万からいるわけだけど、「天皇陛下万歳!」とか叫んで自爆テロってった兵士達も、死ぬ間際まで我が子を抱き締めてたお母さん達だって、一つの悲しい死であることには変わりない。国家総動員体制下、挙国一致で、誰だって戦没者じゃないのかい。でも一つの形での戦没者慰霊の場所がここ九段下にあることも確かな事実。授業でH先生が呟いていたっけ。「あれほどナショナリズムをひけらかした場所はない」と。 国のために死んでいった、ということはどういうことなんだろう? 僕は右翼の方々のように「天皇のために死んだ」ことを素晴らしいとは讃えないし、だけど左系の方々の言うように戦没者の方々それぞれの「死」が非業で不毛で愚かだった、とも言えるわけもない。なんでかって?戦争ってそういうもんだからかな。いまを生きてる僕が思う戦争観が、そこにあって、当然戦争を知らない世代の僕が、しかし平和を願っていたりするからだ。
靖国神社全体で「戦争博物館公園」でもいいと思った。要するに「靖国問題」なんて緊迫感まるでないわけよ。それで、一番ウケたのが遊就館のお土産売り場。ここは是非行ってみてくれ。まず戦闘機・軍艦のプラモ(プラモ屋より割高)、「必勝」「闘魂」日の丸鉢巻き(受験やW杯にどうぞ)、「のらくろ」ぬいぐるみ(これはウケたわ)、「軍人将棋」(うちにもある)、いやいや戦争の「記憶」すら商品かあ、と思う。もはや招魂ならぬ「商魂」、笑うしかない。右翼の方々はお嘆きにならないのかな。全く、酷いもんだ。
帰り際、靖国名物の白鳩が呟いたような気がした。「また会おう」と。たぶん、もう会わない。takebonoさんが首相になって、遺族会の圧力に押されて参拝しにくるまで、達者でな鳩よ。
そんなこんなで靖国レポートでした。ああぐだぐだ。
中国から強奪してきたシーサーやら、どっかから発掘した石碑やら、靖国神社そのものが多様な戦争モニュメントを複合したごった煮的な場所って感じがした。一つこないだ韓国に返還されたっけ。 噂に聞いた「招魂斎庭」はなんと駐車場の裏だった。驚愕した。神聖もへったくれもない。「遊就館」なんかもはや「戦争博物館」だった。ゼロ戦(か?)の実物大模型が入り口にあって、日露戦争の日本の奇跡の勝利を「プロジェクトX」風にまとめたVTRが上映されてんの。あと軍服とか回天魚雷とか、戦争グッズいろいろ見れます。極めつけはおびただしい数の戦没者たちの写真。これがウケるんだ。「GANTZ」で、死んだ人間が全員個別写真で並んでるシーンがあるけど、まさにあの状態が壁一面。「ウオーリーを探せ」状態。そして、うおッ、寄りかかってた肘の所に東条英機大将軍様が!隣は名も無き特攻隊員の写真。いや「天皇陛下のために」死んだのなら、あの世に身分も階級もないってか。 ん?あのお方は…吉田松陰…?そうか、幕末んとき尊皇側だった方々は「天皇のために死んだ」から祀られるってわけか。しかしあれは写真じゃなくて絵じゃないか!?ウケるなこれは。 あの戦争で死んだ人間何百万からいるわけだけど、「天皇陛下万歳!」とか叫んで自爆テロってった兵士達も、死ぬ間際まで我が子を抱き締めてたお母さん達だって、一つの悲しい死であることには変わりない。国家総動員体制下、挙国一致で、誰だって戦没者じゃないのかい。でも一つの形での戦没者慰霊の場所がここ九段下にあることも確かな事実。授業でH先生が呟いていたっけ。「あれほどナショナリズムをひけらかした場所はない」と。 国のために死んでいった、ということはどういうことなんだろう? 僕は右翼の方々のように「天皇のために死んだ」ことを素晴らしいとは讃えないし、だけど左系の方々の言うように戦没者の方々それぞれの「死」が非業で不毛で愚かだった、とも言えるわけもない。なんでかって?戦争ってそういうもんだからかな。いまを生きてる僕が思う戦争観が、そこにあって、当然戦争を知らない世代の僕が、しかし平和を願っていたりするからだ。
靖国神社全体で「戦争博物館公園」でもいいと思った。要するに「靖国問題」なんて緊迫感まるでないわけよ。それで、一番ウケたのが遊就館のお土産売り場。ここは是非行ってみてくれ。まず戦闘機・軍艦のプラモ(プラモ屋より割高)、「必勝」「闘魂」日の丸鉢巻き(受験やW杯にどうぞ)、「のらくろ」ぬいぐるみ(これはウケたわ)、「軍人将棋」(うちにもある)、いやいや戦争の「記憶」すら商品かあ、と思う。もはや招魂ならぬ「商魂」、笑うしかない。右翼の方々はお嘆きにならないのかな。全く、酷いもんだ。
帰り際、靖国名物の白鳩が呟いたような気がした。「また会おう」と。たぶん、もう会わない。takebonoさんが首相になって、遺族会の圧力に押されて参拝しにくるまで、達者でな鳩よ。
そんなこんなで靖国レポートでした。ああぐだぐだ。
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