先週に引き続きtakebonoミステリー読書週間です。今回はTAから借りまくった森博嗣作品3連発。

◇TAに借りる森博嗣ミステリははや4冊目『捩れ屋敷の利鈍』を読みます。この作品はVシリーズのお馴染みイカれ保呂草くんと、S&Mシリーズのイカれアイドル萌絵ちゃんが登場し対決するという夢のシリーズコラボ作品なんですね。ホームズVSルパンみたいだあ。
−密室の巨大メビウスの帯の中で死体が発見された。そして少し離れたもう一つの密室でもうひとつの死体が発見された。同時に秘宝が消失した。メビウスは捻れた密室を作り上げる。誰が何処に何の罠を仕掛けたのか? いま、シリーズの垣根を越え、殺人事件が美しくリンクする!まさに一夜限りのメビウス的なファン感謝祭。

◇そして5冊目『すべてがFになる』を読みました。賞をとったデビュー作ですね。素直に、すごかった。見事な衝撃でした。
−孤島の研究所に、少女時代からハイテク完全隔離生活を送る天才女性工学博士がいた。誰も会うことができない完璧なセキュリティの城で――誰も入らなかったはずの完全なハイテク密室で――起こるはずのない原因不明の異常が起こり――初めてその2重の扉が開かれたとき――両手両足を切断されたウエディング姿の博士の死体がロボットに括り付けられながら出現した! 人間が創ったものの中でもっとも人間らしく、そしてもっとも自然なものとしてのコンピューターが、生身の人間の移動と接触を不毛な高価値であると結論づけ、現実世界の膨大なデータは、不必要で無意味で捨てられるためだけの情報のゴミとなった。生命というバグが、「7」を孤独な数字に変えるとき、その恐ろしき自由が翼を羽ばたかせ求められた。距離と時間は、不完全な完全さを求める思考が決めうるものである。だが人はそれでも人らしく、また不自由故にその殺人を犯したのである。そして最後には、全てのものがFになった。
「現実って何でしょう?」「現実とは何かと考える瞬間にだけ、人間の思考に現れる幻想だ。…普段はそんなものは存在しない」

◇6冊目『今はもうない』を読む。S&Mシリーズナンバーワンの声も多いらしいこの作品だが。うーんなかなかうまい逆転が。うーん。
−避暑地の別荘を台風が襲った夜。隣り合わせの密室で、美人姉妹が一人ずつ死体で発見された。密室の映写室で、死体の横で回るフィルム映画がエンドロールを映し出す。 終わりのない結末は、同時に解答のない始まりでもあった。 ――人間が世界を支配している? 誰がそんなことを言ったのだろう? もちろん、人間以外には言わない。
「小指と小指が、目に見えない赤い糸で結ばれているとか、言いますよね?」「目に見えない、という日本語は重複している。見えない、だけで充分だ。それに、見えないのに赤いというのも、矛盾している」「顕微鏡で見れば赤いけど、細すぎて肉眼では見えない、という意味です。矛盾はしていません」「この議論は不毛だ。話を変えよう」「何のお話でしたっけ?」「最初はUFOだよ」

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