ローウェル・ジャドーが彼の作品の中で僕に語った言葉がある。
「君の右手は、何なのだ?」

淘汰と大増税時代の話。
庶民を直撃するのは雇用の二極化。よりハイレベルな不毛競争。
雇用の開国が起こるという。外人労働者が本格的に末端雇用市場に流れ込むそうだ。おいおい、「団塊世代消失後はフリーターやニートがその穴を埋める」んじゃなかったのか?
産業再生機構で生き続ける所謂「ゾンビ企業」がたくさんいる一方で。特別な力を持たない庶民労働力は無惨に使い捨てられてゆく。正社員を縛り囲い込み、非正社員はより無知無力のままに使い回される。法も教育もそれを後押しする。世論も誘導する。絶望的にまで。
だから。
非正規労働者たちの権利の確立が、まず僕の夢の一つになった。

2006年からは大増税地獄が始まる。
マスコミは充分に取り上げたか?
まずは定率減税の廃止に、多くの人が目をむくはずだ。
ターゲットは勿論サラリーマン。毎度言われることだが源泉徴収は脳死政策の一環。
あとは高齢者。
そして障害者にも手がつけられた。例の、最悪の「自立支援法」がそれ。
弱い者から奪ってゆく。それが正当だという風潮をつくる。いつものやり方だけど。
薄給サラリーたちと高齢者たちと障害者たちは、誰がどう考えたって、与党に投票すべきではなかったのです。だがこんなことを言い続けていたら僕はいずれ「共謀罪」で捕まるのか?
「悪夢っ…終わらない悪夢っ…!」(byカイジ)
だから。
なんとかしてメディアに切り込むことが、僕の夢の一つになった。

景気は回復基調だが。
財の配分機能が二極化と政策で結局イカれてるのだから。
景気回復は、将来不安解消とは別問題である。

身も蓋もない最低なことを言わせてもらえば、いま東京圏に住み、両親が公務員で、僕はこれまで正社員雇用の経験がなく、しかも残りの人生で低消費サイクルライフを確立しようとしてるいわばクズな人間です。だから、いまはデフレ不況で良かったのです。景気回復はむしろいらなかったの。
こんな考え方は最低だけど。でも思ってしまったりする。そういう部分でしかし世の中は動いている。弱者はいいかげんに政治的立場を自覚した方が良いということが結局言いたいのだけど、それもうまく言えない。結局は二極化の上での話だからだ。

馴れ合い持ち合い金融社会主義が限界に達し、外資とM&Aの餌になることで再生した日本経済。円売りドル買いで米国国債ゲット。円買いの外人投資家は日本市場に介入。2006年の商法改正で外資による買収行動は激化するんだと。

中国・インドの台頭。ロシアの復権。
原油価格・原材料価格の高騰。インフレ。

結局。
「殺し合いをしてもらいます」なのだ。
未来を想像したくも、創造したくもない人たちの気持ちも分かる気がする。分かってはいけないような気もする。

幾度かこの時代に死にかけた。
僕の右手は何のために動くのだろう?
[itukatuduku]

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索