◇山際淳司の短編集『スローカーブをもう一球』を読んだ。MM氏に借りたときは忘れてたけど、そういえばこの本は、僕が卑屈な中学生の時にクラス担任の先生が薦めてくれた本でした。高校に入ってすぐ読んだのだけど、そんときは文学や読書の楽しさ自体わからなかったから、ただ読んでて苦痛だったような記憶がある。いま読むとわかる気もする、先生が僕に何を言いたかったのかが。僕は良い子じゃなかったけど、感動っていつもこっち側だった。僕の方に在った。僕は僕故に生きてたのだから。そうゆうことなのです。
『八月のカクテル光線』や『たった一人のオリンピック』もよかった。スポーツは素晴らしいです。
−強豪ひしめく関東大会で、高崎高校は奇跡的に勝ち進んでいた。エース川端俊介は、サイド気味のオーバースローから投げるスローカーブを駆使するマイペース野球男だった。非合理な精神論を嫌い、肉体を痛めつけるだけの猛練習とは無縁。そんなエースに引っ張られ、秀才校の快進撃が遂に決勝戦でフィナーレを迎える。人をくったように、何かを見透かしたように、そんないつもの川端投手独特のスローカーブがゆっくりとストライクゾーンに決まるとき、彼は不適な笑みを見せるのだった。
「なぜ野球を続けているかって聞かれれば、惰性ですね、惰性」
「ピンチになれば――逃げればいいんです」
◇恩田陸氏の作品を初めて読みます。この作家さんは巷で結構人気があって、前から一回読みたいと思ってたので、今回はMM氏から借りた短編集の『図書館の海』を読みました。恩田ワールドの魅力が少しだけわかった感じ。やはり文章の柔らかさというかまろやかさのようなものを大事にしてる気がするなあ。なかなか気に入ったので次は長編も積極的に読みたいと思います。そもそも『夜のピクニック』や『6番目の小夜子』を読んでないと番外短編はわからんではないか。だからすぐにでも主作品を読みたいところだ。
GW中に本何冊読めるかなあ。楽しみだなあ。
『八月のカクテル光線』や『たった一人のオリンピック』もよかった。スポーツは素晴らしいです。
−強豪ひしめく関東大会で、高崎高校は奇跡的に勝ち進んでいた。エース川端俊介は、サイド気味のオーバースローから投げるスローカーブを駆使するマイペース野球男だった。非合理な精神論を嫌い、肉体を痛めつけるだけの猛練習とは無縁。そんなエースに引っ張られ、秀才校の快進撃が遂に決勝戦でフィナーレを迎える。人をくったように、何かを見透かしたように、そんないつもの川端投手独特のスローカーブがゆっくりとストライクゾーンに決まるとき、彼は不適な笑みを見せるのだった。
「なぜ野球を続けているかって聞かれれば、惰性ですね、惰性」
「ピンチになれば――逃げればいいんです」
◇恩田陸氏の作品を初めて読みます。この作家さんは巷で結構人気があって、前から一回読みたいと思ってたので、今回はMM氏から借りた短編集の『図書館の海』を読みました。恩田ワールドの魅力が少しだけわかった感じ。やはり文章の柔らかさというかまろやかさのようなものを大事にしてる気がするなあ。なかなか気に入ったので次は長編も積極的に読みたいと思います。そもそも『夜のピクニック』や『6番目の小夜子』を読んでないと番外短編はわからんではないか。だからすぐにでも主作品を読みたいところだ。
GW中に本何冊読めるかなあ。楽しみだなあ。
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