現代テロリズムエコノミー
風邪をひいたみたい。既に体が治しにとりかかってるこの感覚。作業のような治癒力にももう慣れたものだ。

坂井拓也著『経済ニュースの裏とオモテがよくわかる本』読みました。僕は無知なのでこれくらいでわかりやすかったです。

そんで金融ネタを考えてた矢先にハゲタカキング村上が捕まった。僕は株なんか無知だし『銀と金』を読んでおお株やりてえと思った程度のバカクズですが、それでもあのファンドってやつが、庶民とかけ離れたとこにあるってのはわかる。企業が利益をガッツリ独占しちゃってて、緩慢経営をしてて、株主に利益もっと還元しろよオラァとかってモノ言ってくれるのはまあ聞こえよく格好いいですが、結局は株価つりあげて売り抜けるだけのゼネラルモンスターなのだから、どうにもパンピーの僕はやはりこんな茶番逮捕劇で何も思う所はないのです。世界中の金持ちが更に私腹を肥やすために生まれたモンスター村上がインサイダーでひっかかるなんて、しくじったもんだ。せいぜい堀江や日本型資本主義を恨め。なんにせよ「持たざる者」の僕には何一つ言葉が無い。投資家は自己責任で死ねるくらいで丁度いい。不労所得の極みとは全てを磨り減らすギャンブルに他ならぬ。 僕にとっちゃPRIDE放送中止の方が大変な事件であった。

本読んで色々考えたことはあるのだけど、一つ思ったのは、「無知や間違いや正しくないことや歪んだこととかがこれでもかというくらいこの世には存在しながらにして、でもそれ故にこの世が成立しているんだなあ」ということ。世界とはそういう在り方もあるのだと思った。TVなり新聞なり既存メディアは、罪なくらい物事の一面しか語らないし、でもそれは当たり前のことなんですよね利根川さん、て感じだ。

反日デモが起きても、靖国問題が騒がれても、グローバル経済は中国を必要としているし、拉致問題や制裁やら騒いでても、いずれは北朝鮮も必要としなければならないのだ。
企業社会の動向は既に「格差」「晩婚化」「少子化」に沿ってるものだし、経団連など上の方はフリーターや派遣労働者を必要としている。
社会が社会問題を肯定しているとはいえないのか。経済は本来必要悪を必要不可欠としているものじゃないか。一体どうゆう理屈でこれまで僕が見聞きした数々の正義は存在したのか。
束縛の中で努力を要求され、カネのために人間性が要求されている。
選挙も行かずに社会を憂う?
死にかけてる人の自殺を憂う?
努力して、満足する??
そうゆうのぜんぶ初めから頭おかしーんだよ。おかしーと思わねーのかよ。おかしーことがおかしーって思わねーのかよ。おかしーことがおかしーくらいまかり通ってることがおかしーことなんだろがっ。
どうせいつだって「誰かがやってくれる」なのだ。
だからなんだっつーんだよ? だからどうだってんだよ? 

バーチャルなんだな、世界は。ホームレスものらねこも途上国も。おそらく人も。
ホリエモンにせよ村上にせよ、コイズミにせよ。紙芝居だ、まるで。
世論だとか、国民感情だとかっていうのは、実際に厄介なもんなんだなあと思った。
洗脳しちゃったもん勝ちだな、と思った。
好きになっちゃった方が負けなのよねとかいうあのイカれた卑屈な屁理屈と同じ論理で、そうなのだな、と思った。
デマは混乱だけど、歪んだ現実こそ秩序なのかもしれない。
それこそ、歴史は常に流動的なんだろうか。

僕は未だに無知だった。でもまだ負けない僕の無知の知に、がんばれって言ってやる。

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