夏至の愛歌

2006年6月21日
バイト先で、かなり暇だったもんで、高校生の子とずーっと話をしてた。愚痴でもあり悩みでもあり夢や希望でもあるような話を、延々と。若さは素晴らしいと思った。そして、この僕が大人ぶってこの世の何を知っているというのか、と思った。そんなこと傲慢すぎるから、結局まぁ何も伝えてあげられないんだけどさ。それでも人と人が語りうるのは素晴らしいことだよな。
昨日SKと飲んだときも思ったけど、人とは多様なのだということ。故に、ある価値観を否定するようなことが、一体誰に出来るというのだろうか。誰もが精一杯生きているじゃないか。それをシンプルに認めてあげたいのだ。僕は。それだけだよ。
いくら年を重ねたって、愚かな奴は愚かだ。
いくら若いからって、全てが許されるわけではない。
「正常」な人間とやらが、「マジョリティー」を信仰している奴らとやらが、大国がアフリカ大陸の植民地にやったみたいに、ストレートにラインを引きやがった。人間という複雑すぎるものに対して、何の根拠もなくカテゴライズしやがった。
僕は異常なんかじゃない。ましてやマイノリティーなんかじゃない。そんなこと考える以前に、僕は僕なのだ。何の葛藤もいらない答えだ。いじめる側にも、いじめられる側にもつきたくなかったあの頃の気持だ。
人と人はなにもかも分かり合えない。それはもはやファイナルアンサーだ。だから、人を信じるとは、自分自身を信じることなのだ。その人を信じる自分をだ。

思わないか? 全く違う人間が目の前にいるということに。それが奇跡だということに。僕はこの年でようやくわかった。
奇跡の価値は、それを愛することで、見守られるのだ。

君の。これまでを。
生きてきたもの。
読んできた本。
聴いてきた音楽。
観てきた映画。
出会ってきた人間。
付き合ってきた友人。
愛してきた恋人。
過ごしてきた家族。
飲んできた酒。
涙を流したこと。
喜んだこと。
恐怖したこと。
愚かだったこと。
歌ってきた歌。
口ずさんできた詩。
歩いた道。
登った壁。
祈ったこと。願ったこと。

それら全てが。
いまここにいる君自身を形作っている。
一挙手一投足が。
目の前にいる、ただそこにいる君が。
発す言葉さえ、そうなんだ。
君の生きてきた、有意義で不毛で素晴らしく愚かだった、かけがえのない全ての過ぎ去った時間を含めて。ここからの未来を含めて。
いま。僕は君がすきなのだ。

僕と親しくしてくれているみんな。たぶん僕は、一人一人を、またそれぞれのソウルで、リスペクトしているよ。嫌いな奴なんて、一人もいない。 これは他ならぬ僕の言葉だ。僕の言葉なら、信じてくれるだろ、みんな。
何があっても。
僕は君の味方だ。
なっ。

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