シフトが入ってなかったのに朝バイトに行ってしまった。無駄骨。おっかしいなー入れといたはずなんだけどなー、あのじいさん絶対ぼけてやがる。じゃなきゃ嫌がらせか。

で丸一日時間が空いたので、部屋を整理してたら、姉が置いてった本がちらほら出てきた。尊敬すべき姉が残してった本だ。

いま結婚して東北地方に住んでる僕の姉は、以前の仕事を辞めて公務員になる前に、実家に戻ってた時期があって、とにかく公務員試験の勉強ばっかしてた印象がある。でも貯金があるのにバイトもしてたし、予備校&習い事教室みたいのも通ってた。ちょこちょこ遊んでもいたし、彼氏(いまの旦那、といちおう言っておこう)とも会ってたし、でも家事もかなり手伝っていたし早寝早起きだった。そして毎日のように新聞の時事ネタのスクラップブックを作ってた。一人でよくイベントやシンポジウムやショッピングにも出かけてたし、プロレスや野球を一緒に観に行ったこともあった。そういえばギターを買ってくれたのも姉だった。焼き肉をおごってくれたのも姉だったわ。色々お世話になりすぎてたのだなあ。
しかしこの人はよくそんなたくさんのことを為す時間があるなあといつも僕は思ってた。努力できて能力もある。早寝早起きが出来て愛想笑いが出来る。「ほええぇ」なんてウスバカ面をしつつ、実は頭の回転が速く、対応力がある。きっと尊敬すべき現代人ってこんな人だ。僕の姉は、自分の時間を素晴らしいほど無駄にしないまま、いろんなことが次から次へとこなせるA型エリートウーマンなのだ。ガイキチの兄貴や、クズの僕とは大違い。きっちり一年間で公務員試験を制しやがったくせに、その間の焦りは微塵も感じられなかった。もともと理系の姉だから、公務員試験みたいのは適応しやすかったんだろう。今度数学や物理を教えてもらおうと思ってる。

まあそんなこんなでもともと体育会系の姉だから、どんな時間も忙しいくせにアクティヴだったんだろう。その上、姉は好きな本も少なからず買って読んでいたわけだ。読書してる姿なんて見なかったな。いつ読んでたんだろ。

こないだ読んだ吉本ばななの『キッチン』も姉が置いてった本だった。姉が読んでたのはどうやら家族モノと恋愛モノばっかで、あと猫の本が何冊か。つまりは猫好きの姉。うちの猫はまだ生きているよお姉さん。子どもの頃にあなたが拾ってきた猫は化け猫だったんだねきっと。

そんで今は、ばななの『アムリタ』と、漱石の『吾輩は猫である』を読んでる。全く趣味の合わない本を読むのもなかなか良い良い。
そんなわけでこれらのノベルはまた今度述べることにしましょう。
今さらながら、お姉さん、色々ありがとう。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索