takebono、北へ

2006年8月15日 旅行
終戦記念日。
本調子ではないままそれを自覚しながらも背負ったリュック。
いつもよりは軽装備のくせになんだかそれは圧し掛かるウェイト。
この旅は何のために?
いつだってそんなことはわからなかった。

出掛けに母が「行ってらっしゃい自分探しの旅に」などとのたまい、酷く僕をイラつかせそして陰鬱にもさせた。
鏡を見ろ。
知ってる。
自分はそこにいる。
飽きもせず。
むしろ。生き生きと。そこにいる。
だから旅がすき。

めんどくさがりのくせに、旅がすき。
車窓を眺めるのがすごくすき。
電車内で寝たり本を読むのもすき。
景色も。
違うものや新しいものを感じたいような。
ただこの国のまだ見てない場所や。
或いはただ遠くにいきたかったり。
総じて、ふらふらするのがすきなのです。

夜行列車の出発時間まで暇なので。
帰省してるM君に会いに八王子へ。
途中荻窪でふらふら。
中央線てのは延々と西へ走れば八王子までいくんだと思ってた。おかげで青梅までいってしまってアハハッハ。

八王子でM君と飲み。夕方のビールは信じられない美味さ。
彼はもう立派な社会人。それなりに努力し苦しんでいるようだ。
戦場に価値を見出すためには、守るべきものを見つけるのも、また生き方なのだなと思った。死すらもそうなのだなと。
そう。
現実はどちらにもある。どちらでもある。
ただ。
いつかはいつかでしかなく、なにかとはなにかでしかない、ということ。
そのことをどれだけわかっていて、わかろうとしているかだと僕は思う。
「一体、なにかをいつまで待つつもりだ?」(by遠藤)
こんな豊か過ぎる国で、戦うこと自体が、それで得るものの虚しさと儚さ、失うものの悲しさ無念さを、表してる。
そんなこと言いながらニートやホームレスになるつもりは僕はまったく無い。
だからM君にはむしろ勝ち上がってほしいんだよね。
なんてね。偉そうに。

その後カラオケで騒いで。終戦記念日だから平和ソングを。
そんでその後は新宿へ。

23時発の。夜行の「ムーンライトえちご」。新潟行き。
お隣の席は電車男だった。

ビールを飲んで。
さあ旅が始まるよ。
「そして冒険が始まるの」(byガールフレンド)

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