◇京極夏彦の妖怪シリーズ第2弾『魍魎の匣』。1000Pが何のその。あっという間に読み終えた、抜群の面白さ。『姑獲鳥の夏』も面白かったけど、これはそれ以上かもしれん。
「楠本君、君は私の、そして私は君の生まれ変わりなんだ。…だから、君の代わりは、私なんだ。…これをとっちゃいけない。これは縁の紐というおまじないなんだ。これで、君は私だ」――。
−ある月夜の晩に、一人の少女がホームから転落した。少女は重傷のまま、森の中の巨大な「箱」に吸い込まれた。そして少女は、そこで、多くの人間が見守る中で、消えた――。
一方で、連続少女バラバラ殺人事件が巷を騒がせていた。少女達の四肢が箱詰めにされて次々と発見されたのだ。事件と時を同じくして、一人の霊能者が現れる。彼は箱を背負い、「魍魎」を祓いにやってきた。
「魍魎」の正体――。そして、箱の中の娘――。
全ての奇怪な謎を前にして、陰陽師古本屋・京極堂が静かに答える。
「この世に不思議なものなど、何一つ無いのだよ」
京極堂が語る、民俗学だとかのうんちくがすげえおもろい。宗教者と霊能者と占い師それぞれに興味が出てきちゃった。
匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。
ああ、生きてゐる。
「楠本君、君は私の、そして私は君の生まれ変わりなんだ。…だから、君の代わりは、私なんだ。…これをとっちゃいけない。これは縁の紐というおまじないなんだ。これで、君は私だ」――。
−ある月夜の晩に、一人の少女がホームから転落した。少女は重傷のまま、森の中の巨大な「箱」に吸い込まれた。そして少女は、そこで、多くの人間が見守る中で、消えた――。
一方で、連続少女バラバラ殺人事件が巷を騒がせていた。少女達の四肢が箱詰めにされて次々と発見されたのだ。事件と時を同じくして、一人の霊能者が現れる。彼は箱を背負い、「魍魎」を祓いにやってきた。
「魍魎」の正体――。そして、箱の中の娘――。
全ての奇怪な謎を前にして、陰陽師古本屋・京極堂が静かに答える。
「この世に不思議なものなど、何一つ無いのだよ」
京極堂が語る、民俗学だとかのうんちくがすげえおもろい。宗教者と霊能者と占い師それぞれに興味が出てきちゃった。
匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。
ああ、生きてゐる。
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