ノベルを述べる59
◇漱石の『こころ』。 非常に面白かった。長っげえ「先生の遺書」は、あれこそ「こころ」そのものだと思ったよ。
−或る夏の海岸で偶然に出会う私と「先生」。段々と彼の魅力に惹かれていく私に、ある日「先生」から自らの過去を語る遺書が届く。
「先生」と「K」――。
魂と生命と贖罪の物語。

学校の教科書かなんかで読んだときにはわからなかったな。
単なる「痴情のもつれ」と「罪悪感」の話だと思ってた。
全然違った。全然、すごかった。
これが「こころ」なんだね。
ソウルと混沌そのものじゃないか。
安易に人の「心」を語りうる連中に、読ましてやりたい。
「K」は何故死んだのか?
「先生」は何故死んだのか?

考えるだけで、涙が出そうになる。
人のこころって、なんて、なんて凄まじさなんだろう。

これから土手か公園にでも行って、涼みながらビールでも飲もうかな。
そんな気持ちに、させられた。

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