なぜあの国にまだ希望があるのか
堤未果『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命−なぜあの国にまだ希望があるのか』

考えちゃった。僕って頭悪いな。
真実って一体どこまでホントなンだろう。
現実ってどこまで真実を内包しているンだろう。
これまで僕は、一つの主張や出来事に対して、どこかで何かしらの反駁であったり別角度のアプローチであったりを、無知ながらにして出来るだけ中立的に組み立てたいと考えてた。経済からとか、政治から、文化から、そして僕の限りある思考や立場から、そのことが意味としてどういう存在であるといえるのかをだ。だけど、現実が見せる一面だけが、やはりどうしたって真実ではありえないことが、いつだって無力感に晒させるし、それは憤りだったり悲しみだったり、でも自分の都合の良さでもあるような気持ちにもさせるものだったり、ちいせえ不安や見栄や罪悪感や満足感に囲まれてのうのうと息をする自分自身の姿でもあった気もしてた。この感情のようなものを、どうやってとらえればいいんだろって考えさせられるくらい、それは僕に突きつけていたんだと思う。
「現実」の存在を。

僕がバカだってこと。誰も教えてくれないこと。隠されていること。そんな世界を僕たちは生きているということ。わかっていても、知ろうとしないんじゃ同じことなんだ。

アメリカ。世界の富の4分の1を持つ超経済大国。
だけどこの国では同時に3000万人が飢えている。
4500万人が医療保険に入ってない。
9・11以降、恐怖経済が買い漁らせた銃は、国内2億3000万丁にのぼる。
日本で言えばフリーターみたいな、先の見えてない若者たちが、次々に軍隊にリクルートされて、ベトナムやイラクまで行かされた。
心も体もボロボロになり、社会復帰さえできなくなった帰還兵たちに、涙が出る。どんな、思いだ?

アメリカを、アメリカたらしめているもの。それを、もう正面に据えよう。
こんな。国に。
しちゃいけない。
僕の生きる時代を。
見過ごしちゃいけない。

「なぜあの国にまだ希望があるのか」
今なら。
答えられるのかもしれん。
「弱者」の側に立つ一人として。

しっかり伝わったよ。
このリズム。忘れない。

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