◇京極夏彦の妖怪ミステリシリーズ5『絡新婦(じょろうぐも)の理(ことわり)』。シリーズ最高傑作との声も聞く本作は、takebonoさん実に夜中中読み通すほどおもろかった。売春、夜這い、フェミニズム、黒ミサ、基督教、民族伝承、あらゆる意図がまさしく糸として展開されながら。文章の構成と展開にも込み入った仕掛けがあります。よくよく、よく読み返したりもしました。
−桜の森の絡新婦。その糸に巣くうは理(ことわり)と獲物――。
とある基督教の女学校に流れた奇怪な噂――呪い。
その小さな呪いの儀式は、遂に連続殺人を引き起こした!!
黒い聖母が絞め殺すは――男。
血まみれの鑿(のみ)を振るう「目潰し魔」が殺すは――女。
2つの事件による連続殺人は、八方に張り巡らされた蜘蛛の糸として、獲物をおびき寄せ、近づく者たちを絡め取ってゆく。
堕天使は笑い、少女は飛び降りた。
死人の衣が舞い、女の腕が首をへし折った。
いけどもいけども蜘蛛の糸。
中心に蠢くは巨大な蜘蛛。
全ては絡め取られている。
「僕は真理を探究する求道者でも事件を解決する探偵でもない。犯罪を糾弾する立場にもない。僕の仕事は―――憑き物落としだ」
京極堂、「性」の呪縛と対決す――!!
桜の森に巣くう絡新婦の正体は――?!
「あなたが――蜘蛛だったのですね」
そう、
「この世には、不思議なことなど何もないのだよ」
痛快。
−桜の森の絡新婦。その糸に巣くうは理(ことわり)と獲物――。
とある基督教の女学校に流れた奇怪な噂――呪い。
その小さな呪いの儀式は、遂に連続殺人を引き起こした!!
黒い聖母が絞め殺すは――男。
血まみれの鑿(のみ)を振るう「目潰し魔」が殺すは――女。
2つの事件による連続殺人は、八方に張り巡らされた蜘蛛の糸として、獲物をおびき寄せ、近づく者たちを絡め取ってゆく。
堕天使は笑い、少女は飛び降りた。
死人の衣が舞い、女の腕が首をへし折った。
いけどもいけども蜘蛛の糸。
中心に蠢くは巨大な蜘蛛。
全ては絡め取られている。
「僕は真理を探究する求道者でも事件を解決する探偵でもない。犯罪を糾弾する立場にもない。僕の仕事は―――憑き物落としだ」
京極堂、「性」の呪縛と対決す――!!
桜の森に巣くう絡新婦の正体は――?!
「あなたが――蜘蛛だったのですね」
そう、
「この世には、不思議なことなど何もないのだよ」
痛快。
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