岡本太郎の伝説のベストセラー『今日の芸術―時代を創造するものは誰か』。

「――岡本太郎はね、takebonoくんがいつも言っていることと、ただ同じことを言ってるんだよ」

そんなことを言われて手渡され、読んでみた。

そこに溢れていたものはソウルだった。
これこそがソウル。ソウルフル。
これが50年前に書かれた本だと信じられるか。
岡本太郎はソウルの鬼だった。
「今日の芸術は、うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」

生命の燃焼。
自由への自覚。
魂と魂のファック。

何者でもなく、何者にもとらわれぬ、
グッチャグッチャの、
メッチャクッチャの、
吐き尽くした後の涙のような。
血液に混じった体液のような。

あるものが、ありのままに出るということ、まして、それを自分の力で積極的に押し出して表現しているならば、それはけっして恥ずかしいことではないはずです。
芸術の問題は、うまい絵をではなく、またきれいな絵をでもなく、自分の自由に対して徹底的な自信を持って、表現すること、せんじつめれば、ただこの“描くか・描かないか”だけです。あるいはもっと徹底した言い方をすれば、「自信を持つこと、決意すること」だけなのです。


鎮魂歌に耳をふさぎ、
誰にでも存在するものを、
誰もが爆発させようと、
己の全存在をかけた狂気なるビッグ・バンを、
わけもわからぬまま、
あらゆるやり方で、
どんなことをしてでも、
どうにかして、
開放させること。
解放させること。

「自分が、
 現在、
 すでにそうである、こと」

現在にないものは永久にない。
将来あるものならば必ず現在ある。


生命の衝動。
存在の渇望。
心臓の鳴る世界を生きている。
そのものの答え。

ソウルを求める全ての人に読まれる伝説の著書。
魂を揺さぶる一冊となろう。
この感覚を、生涯忘れたくないな、と思った。

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