僕たちのリアル未来を賭けた、僕の一部のその一分 の?
2006年12月6日 戯言戯言諸々その他「そもそも、労働の商取引化や雇用の融解現象は、競争に勝ち抜くための効率化に向けた企業戦略である。景気は回復しても、競争関係を激化させる経済社会構造が維持される限り、この流れが解消されると考えることは非現実的だ。これを食い止める方法は、新しい経済に対応して競争を抑制する労働システムを新たに構築する以外にない」(『労働ダンピング』p38)
非正規雇用の拡大が、全ての根源的破滅を招いている。
僕は頭が悪りぃから、根本的なことを中心に話す。それは、一体何が起きているのかということと、それがなぜ問題なのかということだ。
まず、雇用契約の有期化である「有期雇用」が増大していることがそもそもの問題だということだ。短期間でその都度更新を繰り返す雇用契約形態は、解雇と労働条件のダンピングを容易にさせた悪魔のシステムだ。契約更新時に時給ダウンと労働条件の変更が宣告され、飲めなければクビ、というケースが後を絶たない。解雇予告手当の負担も、残期間賃金も雇用者側は回避できるという。労働基準法の正常機能以前に、雇用自体が既に破壊されている。3ヶ月や半年で更新がやってくる「細切れ契約」に至っては、労働者はブタコマ切れ肉並みの扱いを受ける。
実際この有期契約におけるダンピングは、訴訟でもイカれた判決が下りてる。結局、契約次第なのだから、どうしても労働者側が弱い。逆に言えば、正規雇用というものは企業にとって凄まじいリスクを背負ってるものなのだ。しかし、リスクを背負いたくなければ経営者にならなければいいのだからやはり容赦はしない
そして非正規雇用は不安定の上に低賃金である。非正社員は、正社員と同じ労働をしながらもその半分の賃金しか支払われない。何もかもが格差とワーキングプアを生む土壌になるわけだ。とりわけ現代の若者の半分近くは非正規雇用であります。お先真っ暗だね。
責任の押し付けや長時間労働やサービス残業が嫌だという程度の理由なら、決して非正規雇用を選択すべきではない。同一労働同一賃金が守られない日本雇用社会では非正規雇用はイコール貧困層への道なのだ。「退職金、ボーナス、有給、諸処の手当、社会保険」は、やはり正社員の特権なのである。最近では、正社員の残業代を節約するために、派遣労働者にだけ残業をさせる企業すらあるのだ。
非正規雇用者は決して能力が低い労働者ではない。努力が足りないわけでもない。むしろ彼らは貴重な戦力として扱われていることさえある。なぜなら非正社員の増加は、正社員との入れ替えで起きているからだ。能力云々の話は二次的なものなのですね。コスト戦争の現実の前には、「再チャレンジ」などデタラメな題目として社長さんにも笑われている。
市場原理である。悪魔のような雇用の有期化もダンピングも、健全な市場原理であるという。その健全な原理とやらに多くの人々が殺されかけている。いわば必要悪に殺されかけている。
いま要るのは、目新しい政策でも、そのための財源論議でもない。現行で存在する権利や制度を、正しく行使・利用できる、政治的社会的なシステム整備だ。経済と社会制度の正常な機能だ。
非正規雇用はもはや終わってるけど、じゃあ正規雇用は恵まれた層なのかといえばやっぱりそうじゃない。労働力が非正規雇用にシフトした分、正規雇用もダンピングの洗礼を受ける。
長時間労働とサービス残業はまあ当たり前として。ノルマや成果主義はまだいいのかもしれない。近年では、「自爆」と呼ばれる、ノルマ未達成分が労働者負担として課せられるという驚愕の実態まで露見している。さらに最近は「ホワイトカラー・エグゼプション」と呼ばれる悪魔の構想が進行中だ。これは要するに、ホワイトカラーが無制限の労働時間を押し付けられるものなのだけど、労働の概念から「労働時間」の存在が弱く成りつつあるというのは本当にゾッとする。
際限無きダンピング競争の中での労働力とは、非正規雇用を「切り捨て」「使い捨て」だとすれば、正規雇用は「丸投げ」「過重責任」である。いずれにせよまっとうに働く者が泣きを見る時代である。
年金?少子化? そんなもの、おまけに出てきた問題でしかない。
この現実をみろ。
何を憂うべきか。
何を守るべきか。
何もしなければ生活は良くはならない。
非正規雇用の拡大が、全ての根源的破滅を招いている。
僕は頭が悪りぃから、根本的なことを中心に話す。それは、一体何が起きているのかということと、それがなぜ問題なのかということだ。
まず、雇用契約の有期化である「有期雇用」が増大していることがそもそもの問題だということだ。短期間でその都度更新を繰り返す雇用契約形態は、解雇と労働条件のダンピングを容易にさせた悪魔のシステムだ。契約更新時に時給ダウンと労働条件の変更が宣告され、飲めなければクビ、というケースが後を絶たない。解雇予告手当の負担も、残期間賃金も雇用者側は回避できるという。労働基準法の正常機能以前に、雇用自体が既に破壊されている。3ヶ月や半年で更新がやってくる「細切れ契約」に至っては、労働者はブタコマ切れ肉並みの扱いを受ける。
実際この有期契約におけるダンピングは、訴訟でもイカれた判決が下りてる。結局、契約次第なのだから、どうしても労働者側が弱い。逆に言えば、正規雇用というものは企業にとって凄まじいリスクを背負ってるものなのだ。しかし、リスクを背負いたくなければ経営者にならなければいいのだからやはり容赦はしない
そして非正規雇用は不安定の上に低賃金である。非正社員は、正社員と同じ労働をしながらもその半分の賃金しか支払われない。何もかもが格差とワーキングプアを生む土壌になるわけだ。とりわけ現代の若者の半分近くは非正規雇用であります。お先真っ暗だね。
責任の押し付けや長時間労働やサービス残業が嫌だという程度の理由なら、決して非正規雇用を選択すべきではない。同一労働同一賃金が守られない日本雇用社会では非正規雇用はイコール貧困層への道なのだ。「退職金、ボーナス、有給、諸処の手当、社会保険」は、やはり正社員の特権なのである。最近では、正社員の残業代を節約するために、派遣労働者にだけ残業をさせる企業すらあるのだ。
非正規雇用者は決して能力が低い労働者ではない。努力が足りないわけでもない。むしろ彼らは貴重な戦力として扱われていることさえある。なぜなら非正社員の増加は、正社員との入れ替えで起きているからだ。能力云々の話は二次的なものなのですね。コスト戦争の現実の前には、「再チャレンジ」などデタラメな題目として社長さんにも笑われている。
市場原理である。悪魔のような雇用の有期化もダンピングも、健全な市場原理であるという。その健全な原理とやらに多くの人々が殺されかけている。いわば必要悪に殺されかけている。
いま要るのは、目新しい政策でも、そのための財源論議でもない。現行で存在する権利や制度を、正しく行使・利用できる、政治的社会的なシステム整備だ。経済と社会制度の正常な機能だ。
非正規雇用はもはや終わってるけど、じゃあ正規雇用は恵まれた層なのかといえばやっぱりそうじゃない。労働力が非正規雇用にシフトした分、正規雇用もダンピングの洗礼を受ける。
長時間労働とサービス残業はまあ当たり前として。ノルマや成果主義はまだいいのかもしれない。近年では、「自爆」と呼ばれる、ノルマ未達成分が労働者負担として課せられるという驚愕の実態まで露見している。さらに最近は「ホワイトカラー・エグゼプション」と呼ばれる悪魔の構想が進行中だ。これは要するに、ホワイトカラーが無制限の労働時間を押し付けられるものなのだけど、労働の概念から「労働時間」の存在が弱く成りつつあるというのは本当にゾッとする。
際限無きダンピング競争の中での労働力とは、非正規雇用を「切り捨て」「使い捨て」だとすれば、正規雇用は「丸投げ」「過重責任」である。いずれにせよまっとうに働く者が泣きを見る時代である。
年金?少子化? そんなもの、おまけに出てきた問題でしかない。
この現実をみろ。
何を憂うべきか。
何を守るべきか。
何もしなければ生活は良くはならない。
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