揺れ動く平和

2007年1月24日 読書
太田光・中沢新一『憲法九条を世界遺産に』。

「矛盾」を除けば、「普通」になれる?
僕の生も、ソウルも、君の発する声も、誰かが今してる呼吸も、
奇跡という名の矛盾じゃないのか?
矛盾や非合理という、奇跡の価値を、排除しちゃったら、
人は人じゃなくなるって。
わけのわからん本ではあったが、
太田はインテリになってた。

自己を疑う勇気。
正しさを見つめ直し続ける勇気。
簡単に何かを崇拝なんかしちゃいけない。
僕たちは僕たちを、完全に肯定なんかしちゃいけない。
考えて考えて考えて話して話して話し続けること。

矛盾だらけの世界で起きる、
「普通」の戦争と、
混沌とした平和。

十字架に祈るような思いで、
僕は憲法9条を見ているんだよな。

平和に酔いたくないから、起こりうる現実への覚悟もいる。
なんにせよ気持ちよくなんかないよね。
たぶんそれだけ、
平和というやつはものすごいやつなんだ。
きっと命を賭けて、見つめなきゃならないもんなんだ。

世界遺産認定はどうかしらんが、
僕たちにとっての貴重な遺産ではあってほしいな。
戦場で生まれた子どもみたいなもんだ。

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