◇吉村昭『羆嵐(くまあらし)』。
N先生マジこれ「キムンカムイ」ですね! すさまじかた。超おもろかた。

−大正4年、日本獣害史上最大といわれるその惨劇は、北海道天塩山麓の開拓村に一頭の巨大羆(ひぐま)が出現したことから始まった。
冬眠の時期を逃した人喰い羆に、わずか2日の間に6人の男女が惨殺され、村民は恐怖のどん底に叩き落とされたのである。
開拓者たちの前に立ち塞がる山の王は、再度村を襲撃し、警官隊を一蹴する。
人間の無力さ。自然の驚異。
氷が音を立て、雪が鮮血に染まり、闇が森を覆うとき、一人の孤高の老漁師が人喰い羆との決着を着けるべく山を登り始めた。
「恐ろしいやつだ。…クマの奴は、まだ満足なんかしていない。食いたがっているよ。…やってくるさ。あいつは、じれている」

このB級パニック映画並みの臨場感がたまらん。
序盤戦慄。中盤から終盤ゾクゾク。

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