お政治

2007年2月21日 読書
うちの父さんいま大学生で結局パンキョーで必要だったらしくてソファーに放り投げてあった。懐かしくて読み返しちゃった。この本は、入門書オブ入門書。チョーわかりやすいんよ。
この本は、僕が大学に入った頃に読んだもので、初めて「政治」というものを無知な僕に教えてくれた本で。それまでは、とにかく「政治が悪りぃんだよ!」とか「脳死国民が悪りぃんだよ!」とか「バカ政治家ばッかしなんだよ!」とか、その場の思いつきを口にしてたんだけど、その後あまり言わなくなっちゃった。なぜなら、政治というものは誰かの思いつきや偶然で動いているのではなく、ちゃんとしたメカニズムに沿って動いているから。僕らの「声」は、酔っぱらいオヤジや井戸端オバサンや鬱屈ティーンなんかが口にする愚痴や小爆発で終わらせるべきものではないということ。本当に政治に参加したいときには、ひとりぼっちで叫ぶだけの「声」では無力なのだということを学んだの。

僕らは政治に何を期待するのでしょか?
いや、そもそも僕らは僕らの国の政治をどうゆうものだと信じているのでしょか?
また、どのようにそれを信じたいのでしょか?
政治とは、力と力による実に具体的な利害の調整及び闘いなのだと思う。僕らにとって身近なことが、僕らにとって身近ではない場所で議論され争われているのだということ。

たとえば確かに僕は意味不明にも「良い国」とやらをイメージして、そうなってほしいだとか、理想だとかイマジンすることもたまにあるのだけど、それよりももっと根本なことは、なによりもまず、
やはり僕は僕らの既得権益を守りたいのです。
大企業にとっては利潤とマーケット拡大維持なのでしょう。
個々の業界団体にとっては利潤と雇用確保なのでしょう。
官僚は予算とポストと天下り先のキープなのでしょう。
政治家にとっては次期議席と票確保や献金なり諸々のうまみなのでしょう。

全部僕は正しい民主主義だなと思う。
だけど、おかしいと思う。
それは、ただ、僕らだけが既得権益を守れていないということです。
そう、
健康で文化的な最低限度の生活 という既得権益。

守る価値もその権利もあるのに、
僕らはそれを守れてないし、守れそうもないんだよね。
気付いてほしい。
圧倒的多数は僕らだってことに。

この社会の現状に苛立ちや愚痴をこぼしている君は、
政治参加という大前提を行っていないかぎり、
そのちっぽけな主張さえ聞いてもらえないんだよ。

それでもあたりまえのように世界は回るから、無知な僕らは陰で笑われているんだろーな。
ナンニモシラナイカラシカタナイデハスマサレナイシスンデモイナインダケドホントウハネ
無力に、させられながら。自分の生活を一生懸命にも生きなきゃなんない。
ただ単純に、悔しいの。

この国に生きているということを、
この国に生きていくということを、
もっともっと話し合わなきゃいけないし。
重ねなきゃいけないんだよねー。

いま本当にお手々を繋がなけりゃならんのは、やっぱり僕たちなのか。

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