◇村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』
−あの冒険から4年――。「僕」は帰ってきた。雪の降りしきる札幌の街の「いるかホテル」に。
でも結局のところ、全てはそこから始まるのだ。僕にはそれがわかっていた。そこからしか始まらないのだ。
「僕はいったいどうすればいいんだろう?」
「踊るんだよ。音楽の続く限り」
ステップを踏もう。ビートを無視して。リズムを刻め。ハイにロックにエレガントに――。
僕のために泣いてくれる多くの人たちのために。
全てを喪った僕のラストダンスは続いていた。そしていま時代は流れ飛ぶ雲のように、当然の不規則のままに、確実に過ぎ去っていこうとしている。
3部作の続編にして完結編。こんなふうに終わり始まるものがそこにあるなら、僕はそれが面白かったと思っている。
さよなら、羊男。
−あの冒険から4年――。「僕」は帰ってきた。雪の降りしきる札幌の街の「いるかホテル」に。
でも結局のところ、全てはそこから始まるのだ。僕にはそれがわかっていた。そこからしか始まらないのだ。
「僕はいったいどうすればいいんだろう?」
「踊るんだよ。音楽の続く限り」
ステップを踏もう。ビートを無視して。リズムを刻め。ハイにロックにエレガントに――。
僕のために泣いてくれる多くの人たちのために。
全てを喪った僕のラストダンスは続いていた。そしていま時代は流れ飛ぶ雲のように、当然の不規則のままに、確実に過ぎ去っていこうとしている。
3部作の続編にして完結編。こんなふうに終わり始まるものがそこにあるなら、僕はそれが面白かったと思っている。
さよなら、羊男。
コメント
やべ、読まなきゃ
いるかホテルやばいわ〜。