◇村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』

−あの冒険から4年――。「僕」は帰ってきた。雪の降りしきる札幌の街の「いるかホテル」に。

でも結局のところ、全てはそこから始まるのだ。僕にはそれがわかっていた。そこからしか始まらないのだ。

「僕はいったいどうすればいいんだろう?」
「踊るんだよ。音楽の続く限り」

ステップを踏もう。ビートを無視して。リズムを刻め。ハイにロックにエレガントに――。
僕のために泣いてくれる多くの人たちのために。
全てを喪った僕のラストダンスは続いていた。そしていま時代は流れ飛ぶ雲のように、当然の不規則のままに、確実に過ぎ去っていこうとしている。
3部作の続編にして完結編。こんなふうに終わり始まるものがそこにあるなら、僕はそれが面白かったと思っている。
さよなら、羊男。

コメント

nophoto
kazuma
2007年5月14日16:32

え!?これって羊の話の続編だったの!?
やべ、読まなきゃ
いるかホテルやばいわ〜。

mura
mura
2007年5月14日21:27

貸してあげるよ。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索