さて青森。一年前も僕はこの地にいた。去年の無念の豪雨下北のリベンジを果たすときがきたのだ。
足が自然と向かう。大霊山・恐山へ。

東北本線で野辺地へ。
さらに大湊線で下北へ。

下北駅からはバスで恐山へ。
山中を行くバス。ガイドの放送テープが不気味な歌を歌い出す。待ち受けるのは地獄か極楽か。

恐山到着。さっそく入山。
すごい。
ここはすごい。
立ちこめる硫黄の匂い。煙を吹き出す岩肌。からからと回る風車。積み重ねられた石。辺りに漂うは微かな妖気。
景色に圧倒されるtakebono。まさに地獄。極楽。この世のものではない風景が続く。どこまでも続いているのだ。
石の下に妖怪病院があるんじゃないかと持ち上げてみたりしたけど見つからなかった。
温泉小屋で温泉入ってきた。硫黄の匂いが身体に染みこんだ。
ふはーっ。恐山。
ぽあーっ。

奇妙なテンションのまま下山。
非常に良い時間を過ごせた。

再び青森へ。
津軽線へ乗り込みます。18きっぷ最大の難関といわれる北海道への鈍行上陸を試みるのです。
まず青森から津軽線で蟹田駅で下車。蟹田からは普通列車が無いため、18きっぷでは特例措置的に特急の自由席に乗せてくれるのですね。わあミラクルっ特急乗れるーなんて喜ぶものの、当然超満員なわけで、自由席は通路まで人が溢れ、takebonoはドアのそばに寄りかかったまま、海峡トンネルを通過したのでした。
木古内で下車。なにはともあれ北海道上陸。
木古内からは特急を降りなきゃなりません。ホントにきびしい18きっぷ。江差線で函館へ。
こうしてtakebonoは記念すべき北海道の第一日目の夜に、函館に降り立ったのでした。

北海道。あのブルーダークの修学旅行以来の北海道。takebonoは遂に念願の北の悠久の台地に足を踏みいれた。
沖縄、九州、四国、山陽山陰、東北に続き、北海道もまた未踏の地ではなくなった。
これは僕の日本最後の「旅」である。
今後、いわゆる観光旅行はするかもしれないけど、国内ではもう「旅」っぽいことはしないと思う。
最後の旅。いろんなとこ歩こう。
思いっきり、何にも無いままに、いろんなとこ歩こう。
歩きたくて、歩きたくて仕方がないんだよね。
いま、僕の最後の遠足が始まった。

コメント

nophoto
おから
2007年8月21日20:53

やっとこ恐山行けたんだね。よかった。

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