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2008年1月30日 読書 コメント (2)
◇京極夏彦『嗤う伊右衛門』
京極テイストで現代によみがえった「四谷怪談」。自身のキャラ・小股潜りの又市も登場しながら、伊右衛門とお岩の壮絶な物語は、切なく美しき悲恋物語として生まれ変わった。幽霊や怪異ではなく、人間の心の暗黒を京極らしく描き出す。
−又市は、足力按摩の宅悦に、民谷又左衛門の娘、岩の仲人口を頼まれる。娘を手ごめにされた薬種問屋の依頼を受け、御先手組与力の伊東喜兵衛に直談判した際、窮地に立たされた又市らを救ったのが又左衛門だった。不慮の事故で隠居を余儀なくされた又左衛門は、家名断絶の危機にあるというのだ。しかし、疱瘡(ほうそう)を患う岩の顔は崩れ、髪も抜け落ち、腰も曲がるほど醜くなっていた。又市は、喜兵衛の1件で助っ人を頼んだ浪人、境野伊右衛門を民谷家の婿に斡旋する。
伊右衛門、お岩、2人の不器用な人間模様が切なくて、人の心はこんなにもこんななのかと思いつつ読み終え、最後はハッピーエンドだったなと思った。
京極テイストで現代によみがえった「四谷怪談」。自身のキャラ・小股潜りの又市も登場しながら、伊右衛門とお岩の壮絶な物語は、切なく美しき悲恋物語として生まれ変わった。幽霊や怪異ではなく、人間の心の暗黒を京極らしく描き出す。
−又市は、足力按摩の宅悦に、民谷又左衛門の娘、岩の仲人口を頼まれる。娘を手ごめにされた薬種問屋の依頼を受け、御先手組与力の伊東喜兵衛に直談判した際、窮地に立たされた又市らを救ったのが又左衛門だった。不慮の事故で隠居を余儀なくされた又左衛門は、家名断絶の危機にあるというのだ。しかし、疱瘡(ほうそう)を患う岩の顔は崩れ、髪も抜け落ち、腰も曲がるほど醜くなっていた。又市は、喜兵衛の1件で助っ人を頼んだ浪人、境野伊右衛門を民谷家の婿に斡旋する。
伊右衛門、お岩、2人の不器用な人間模様が切なくて、人の心はこんなにもこんななのかと思いつつ読み終え、最後はハッピーエンドだったなと思った。
コメント
リンクして下さってありがとうございます。
・・私もリンクさせて下さいね☆
最近、滞り気味の日記ですがよろしくお願いします^^
ちょくちょく拝見させていただいてます。
今後ともよろしく。