◇生田紗代『たとえば、世界が無数にあるとして』

生田先輩の本です。

−宇宙が量子レベルでの選択に直面するごとに、その可能な選択しすべてを実現するために必要な数のコピーに分裂していくとしたら――。
帰宅部に名を付けた「進路研究クラブ」に集う4人の高校生。彼らの世界がそれぞれに散っていく間際、それは少しだけの季節になっていた。
隠しきれず、誤魔化しきれず、逃げることさえできず、だから生ききることができなかった時代の、ほんの少しだけまだ世界が分裂する前のパラレルワールド。

感情移入ではないはずなのに、少しソウルにきました。久々に当たりですね。
ありふれた「生きづらさ」なのかもしれないけれど、こんなことはとうの昔に忘れて、卒業したような感覚で、思い出したくもなくて、でも、当時は真剣に抱えていたことなんだよね。
だからいまになって、むしろ笑えないんだよね。

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