ニト

2008年4月10日 読書
雨宮処凛『雨宮処凛の「オールニートニッポン」』

僕はこんなふうにニートを賛美したくはないなと思ってたけど。
処凛さんの取り組みもなんだかなあと思うものもあったんだけど。
でも、この本は結構面白かった。

ニートも、ニート批判も、ニート擁護も賛美も、どう足掻いても藻掻いても、終わってる人には著しくそれは終わってて。
運良く楽しく生きれてるなら、きっと感謝が先で。
ほとんどの人がワリをくってる構造はいま見えてこなくても、いずれ笑えなくなる日が来ることは知っていて。

馬鹿馬鹿しい無力感だけ残ってしまったなら。
撤退することで唯一の抵抗をしてるつもりで。
今さら肯定の仕方がこれなのかよとか思う一方で。

とりあえずこんな世界に生きてしまっているのだから。
なんとか前向きに生きていこうとすることってのは、
かけがえのないエネルギーであって、
たとえ笑われ見下され指さされ無視されても、
そんなものはむしろ時代に対して遅れてんだろうと思う。
死にかけてるから必死になってんだと思う。
誰かのためにつくられたニートとかいう言葉は、必死で独り歩きをしているよ。

ニートなんて語るための問題ですらないというこの本を読んでの結論です。

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