アジアのtakebono
2008年4月28日 読書
角田光代『恋するように旅をして』
角田さんのアジア放浪記。
ああちくしょう。
アジアに行きたいよー。
−まるで熱烈に恋をするようにアジアにひかれて、時間があるとすぐに、アジアのどこかの国へ向かうようなことを、ずいぶん前からくりかえしている。同じ場所へいくよりは、見知らぬ場所へ向かう。
どこへいきたいのか? いきたいところなんてない。このバスがどこへ行くのか知りたいだけだ。
バスがどこへ行くのか私は知らない。けれど私はかつてのように絶望しない。不安にすっぽりと覆われて小さく震えることをしない。なぜなら私はすでに知っているのだ。私たちはどこかへいき続けなければならないことを。暴力バスに揺られボートにしがみつき小型飛行機でうなだれながら。 快適な乗りものも、そうでないものも、そのほとんどを自ら選べずに、けれど誰かに乗せられるのではなく自分の足で乗り込んで、どこかへ向かわなくてはいけないのだ。それがどこかわからないまま。いきたいところなんかどこにもなくても。
角田さんのアジア放浪記。
ああちくしょう。
アジアに行きたいよー。
−まるで熱烈に恋をするようにアジアにひかれて、時間があるとすぐに、アジアのどこかの国へ向かうようなことを、ずいぶん前からくりかえしている。同じ場所へいくよりは、見知らぬ場所へ向かう。
どこへいきたいのか? いきたいところなんてない。このバスがどこへ行くのか知りたいだけだ。
バスがどこへ行くのか私は知らない。けれど私はかつてのように絶望しない。不安にすっぽりと覆われて小さく震えることをしない。なぜなら私はすでに知っているのだ。私たちはどこかへいき続けなければならないことを。暴力バスに揺られボートにしがみつき小型飛行機でうなだれながら。 快適な乗りものも、そうでないものも、そのほとんどを自ら選べずに、けれど誰かに乗せられるのではなく自分の足で乗り込んで、どこかへ向かわなくてはいけないのだ。それがどこかわからないまま。いきたいところなんかどこにもなくても。
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