ブルーダークの少年の記憶【Ⅴ】-2
2006年1月14日 エッセイ僕にとって学校教育は青黒い思い出しかない。自我が目覚めた中等教育以降はとりわけそうなんだ。
何もかもつまらなくて生徒会に入ったっけ。
それほど面白くもなかったけれど、結果的に暇潰しとなり学校をやめずに済んだからよかった。感謝してる。そういえばいろんな奴がいたっけよ。もう忘れちゃったけど。生徒会室はたまり場だったっけ。よくあそこで昼御飯を食べたり漫画を読んだりしたっけ。
部活もやったっけ。
色々なものを作ったっけ。部費で私物を買ったっけ。もっと動けたはずだけど、それでも結構楽しかったな。SJにも会えたしね。
そういや図書委員てのやってたっけ。本もあまり読まないくせに図書室がすきだった。もう忘れちゃったけど、外国の小説かなんかわけもわからず読みふけってたっけ。
学校の「勉強」も意味わかんなかったけど、がんばればテストの点は取れていた。でも全然面白くなかった。一学期だけがんばって点取って、二学期三学期は勉強する必要はなかった。
中等教育までのカリキュラムは僕に学力を保障し、僕を社会化した?結果ここにいる僕はみんなと同じように教育のなれの果てに立っているのかな?
卒論書く中で、教師存在は学校という社会階層選別機関におけるふるい分け作業と、「人間形成」としての教育作業の間でジレンマ起こすとか本に書いてあったけど、そんなことあったんかなあと思う。僕は普通に切られたような気がするんだが。教師は葛藤もなく僕を切り付けたような気がするんだが。
それでも、期末テストかなんかでテスト用紙に「授業あまり面白くないです」と書いて提出したことがあったけど、返却された答案には「いろいろ制約があって思うように出来ないのです」と書かれてた。僕はその言葉の意味を教育実習でやっと気づかされることになるのだけどね。
複雑でもないのだろうけど、単純ともいえなかったような。ちゃんとみんなと同じように生きることができるもんだと思っていたんだよ。僕自身が出来損なっているくせに、出来上がってもいないくせに、形だけを求めちまってた僕は。だからいつの間にか気付いて動いちまってた。何をすれば僕は楽しかったっけ?
なんか、僕次第で何にでもなったことに対して僕が無関心だったことが、結局一番青黒いの。ブルーダークなんだ。だからってそれは決められた答えじゃなくて、カリキュラムがとりあえず指しているもんでもなかった。もっと教えてほしかった。何にもわからなかったもん。理解できなくても語りかけてほしかったかな。僕聞く耳持ってたよ。
今回は学校の記憶を語ろうと思ったけれど記憶断片的すぎ。単なる独り言だこりゃ。もう忘れていいものなんだなあきっと。
あの頃聞きたかった言葉たちに今震えてたりして、ソウルってたりして。何万回でも行き来するコミュニケーションたちに僕はソウルを吹き込んでやりたいの。
【END】
何もかもつまらなくて生徒会に入ったっけ。
それほど面白くもなかったけれど、結果的に暇潰しとなり学校をやめずに済んだからよかった。感謝してる。そういえばいろんな奴がいたっけよ。もう忘れちゃったけど。生徒会室はたまり場だったっけ。よくあそこで昼御飯を食べたり漫画を読んだりしたっけ。
部活もやったっけ。
色々なものを作ったっけ。部費で私物を買ったっけ。もっと動けたはずだけど、それでも結構楽しかったな。SJにも会えたしね。
そういや図書委員てのやってたっけ。本もあまり読まないくせに図書室がすきだった。もう忘れちゃったけど、外国の小説かなんかわけもわからず読みふけってたっけ。
学校の「勉強」も意味わかんなかったけど、がんばればテストの点は取れていた。でも全然面白くなかった。一学期だけがんばって点取って、二学期三学期は勉強する必要はなかった。
中等教育までのカリキュラムは僕に学力を保障し、僕を社会化した?結果ここにいる僕はみんなと同じように教育のなれの果てに立っているのかな?
卒論書く中で、教師存在は学校という社会階層選別機関におけるふるい分け作業と、「人間形成」としての教育作業の間でジレンマ起こすとか本に書いてあったけど、そんなことあったんかなあと思う。僕は普通に切られたような気がするんだが。教師は葛藤もなく僕を切り付けたような気がするんだが。
それでも、期末テストかなんかでテスト用紙に「授業あまり面白くないです」と書いて提出したことがあったけど、返却された答案には「いろいろ制約があって思うように出来ないのです」と書かれてた。僕はその言葉の意味を教育実習でやっと気づかされることになるのだけどね。
複雑でもないのだろうけど、単純ともいえなかったような。ちゃんとみんなと同じように生きることができるもんだと思っていたんだよ。僕自身が出来損なっているくせに、出来上がってもいないくせに、形だけを求めちまってた僕は。だからいつの間にか気付いて動いちまってた。何をすれば僕は楽しかったっけ?
なんか、僕次第で何にでもなったことに対して僕が無関心だったことが、結局一番青黒いの。ブルーダークなんだ。だからってそれは決められた答えじゃなくて、カリキュラムがとりあえず指しているもんでもなかった。もっと教えてほしかった。何にもわからなかったもん。理解できなくても語りかけてほしかったかな。僕聞く耳持ってたよ。
今回は学校の記憶を語ろうと思ったけれど記憶断片的すぎ。単なる独り言だこりゃ。もう忘れていいものなんだなあきっと。
あの頃聞きたかった言葉たちに今震えてたりして、ソウルってたりして。何万回でも行き来するコミュニケーションたちに僕はソウルを吹き込んでやりたいの。
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