筆者の家の近くにある高級フランス料理店は、シンプルな外装で値段が高くて、でも流行ってるわけでもないようなお店。立地は繁華街や商店街ではなく、駅からも離れた郊外住宅地ベッドタウンであり、大きな道路に面しているわけでもないので駐車場もない。高級住宅地でもないのにしかし値は張る高級店。安くもなければ便利でもなく評判もわからない高級レストラン。お客がそれほど入ってる様子もないのに、ずっと潰れないで開店しているのはなぜなのか?というのが今回の謎。「さおだけ屋」は、「費用を減らす」に重点を置いた「初期投資のいらない副業」だったけど、レストランは維持費もいるし「売り上げを増やす」ことをしなければ普通は潰れるんじゃないの?なぜ潰れないの? でもそれも会計学が一気に謎を解くのです。 “謎を解け”

商売の原則である「等価交換(同じくらいの価値のモノ−お金や商品・サービス−同士を交換する)」がまるで無視されているこの店はなぜ潰れないのか。「高級」に見合った立地にするか、評判を集めるか、安くするか、どれかしら手を打たないと絶対に潰れると誰もが思うはずです。でも真実は違くて、不合理な「高級」にはちゃんと意味があったのです。
答えは、そのお店で開催している〈フランス料理教室〉と〈ワイン教室〉にあった。「高級」だからこそ、ベッドタウンの主婦たちが昼間に時間の取れるターゲットとして生徒として集まり、その入会金と月謝が商売になるという仕組み。昼過ぎから夕方にかけて開く〈教室〉はランチやディナーともかぶらず、教室はお店そのものを使用し、講師はお店のシェフとソムリエだから人件費も何とかなり、生徒たちはお店の固定ファンになり時々は食べに来ることもあったりするという。「高級」というブランドは、お得感と箔がつくからこそ〈教室〉にとってなくてはならないポイントであり、格安料理店にする必要なんかなかったのだ。
この謎のレストランの正体は、「本業で設ける必要のない商売」だったのである。

しかし、〈教室〉副業がいくらおいしくても、本業をやめて副業に絞ってしまったら本末転倒である所にこの商売の面白さがある。この商売の場合、「高級フランス料理店のシェフ(ソムリエ)が教える」という所にこそ、お金を払う価値があるからだ。
本業と副業はバラバラになってはいけなくて、商売はつなげて考える「連結経営」が大切とされる。東急、小田急、阪急など全国の私鉄が路線上に百貨店や遊園地を置いたのは、家族連れの運賃を期待したことからであった。 楽天やらライブドア(大変ね今)やらIT企業が証券会社を買収していろんなことするのは、ネットによる株取引が盛んだからというだけでなく、ネット投資家が本業である自社サイトを利用してくれるかも、という相乗効果を狙っているからといわれている。 ソニーの音楽・映画事業は、TVやDVDやCDコンポの売り上げに結びつくことを狙っているためである。 新日鉄の子会社に新日鉄ソリューションズというシステム会社があって、「鉄」と「システム」は一見関係ないように見えるけど、鉄を作る工場での高炉とかの管理は今や高度なシステムが不可欠だからなんだってさ。 こんな風に、企業は相乗効果の高い事業と市場を常に狙っているのであります。
個人なら、「週末起業」が流行ってるので良いでしょう。自分の趣味や知識を活かした副業を週末に行えば、疲れないで続けられるし儲かったら嬉しい。土日や夜間に本業や趣味と関係ないバイトをしたって長続きはしないから。
ちなみに筆者は、自分の本業、或いは興味や知識のある業界や市場での株式投資を副業として薦めている。(自社株の場合はインサイダーもどきに気を付けること)

「連結経営」の考え方は大切だと思った。僕はいま作家を目指したいんだけど、結局リアルでソウルフルなネタって実社会にこそゴロゴロしてる。ひきこもり的な職業はえてして社会に出ることから磨かれてゆくのだ。僕のようなクズヒッキーは、書物や映像だけじゃなく、いくらだって社会を見なければいけないのだよね。 僕の卒業後の進路はいま二転三転してて、やっぱ就職しようかなあううん。

栃東優勝!震えるよおめえ!最高!
初場所総括は明日。

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