「カイケイ」YOTAストーリー《6》
2006年1月27日 戯言戯言諸々その他筆者のある友人は、大勢での飲み会のとき必ずワリカン役を買って出るそうだ。10人で飲んで5万円だったとき、とりあえず5万を払い、後で一人頭5千円ずつ回収するという結構面倒な役。なんでそんなのいつも引き受けるのよその人?謎だわ。 ならば“謎を解け”
解答としてはイマイチだと思ったんだけど、実は彼はお勘定5万円をカードで支払っていたのでした。「キャッシュ・フロー」をよくするためにです。会計におけるキャッシュ・フローとは、単純な現金の出し入れのこと。クレジットカードの引き落としは使用の翌々月だったりするので、カード負債は5万だけど財布には9人×5千円=4万5千円がポンと入ることになる。それがキャッシュ・フロー。そうやって毎回の飲み会をカード負債と回収分で相殺してけば、理論上ずっと無利子で借り続けることが出来るということ。
カード払いって無利子なんだね。厳密には利子はあるそうだけど、店側がその分「手数料」で払ってるんだって。「カード利用不可」だと安心して飲み食い遊べないから、店側は「手数料を払ってでもカード利用可にしたい」思惑があるからだと。 逆に百貨店などではカード会社との間に手数料が発生しないんだって。百貨店でカードが使えなきゃカード自体のブランドが失墜するから、カード会社はコスト割れでも百貨店と契約を結ぶんだとさ。
しかし考えてみてほしい。キャッシュ・フローは派手でも、カード負債は確かに存在してるということ。これはいろんな場面の会計で言えることです。『ナニワ金融道』でもあったけど、破産する奴はこれが見えてないのです。
「キャッシュ・フローは現金しか考慮に入れてないが、利益は目に見えない負債なども考慮に入れた数字なのである。お金があることと儲かっていることとは別次元のお話というわけだ」(p170)
だからウン億の金を動かしてる企業も、キャッシュ・フローと負債混じってるわけだから、利益はたかがしれてたり赤字だったりするわけです。だから資金繰りが大事なのだよね。
個人の会計の場合で重要なのは「フリー・キャッシュ・フロー」と呼ばれる、自由に使えるお金のことです。一般的には、収入からローンと生活費を抜き、保険と貯蓄を抜いた額がそれ。実際豊かさの指標になりうるのはこれ。把握し認識することから始めれば、多少大ざっぱでも良いのだと。僕は低消費ライフだから、ほとんど計算いらないね。
会計のセンスはまずこんな風に家計のポイントをつかむことから始まるといえるでしょう。
この退屈な大衆庶民教養シリーズも次回で終わり。みなさん、節約会計生活をしましょうね。
解答としてはイマイチだと思ったんだけど、実は彼はお勘定5万円をカードで支払っていたのでした。「キャッシュ・フロー」をよくするためにです。会計におけるキャッシュ・フローとは、単純な現金の出し入れのこと。クレジットカードの引き落としは使用の翌々月だったりするので、カード負債は5万だけど財布には9人×5千円=4万5千円がポンと入ることになる。それがキャッシュ・フロー。そうやって毎回の飲み会をカード負債と回収分で相殺してけば、理論上ずっと無利子で借り続けることが出来るということ。
カード払いって無利子なんだね。厳密には利子はあるそうだけど、店側がその分「手数料」で払ってるんだって。「カード利用不可」だと安心して飲み食い遊べないから、店側は「手数料を払ってでもカード利用可にしたい」思惑があるからだと。 逆に百貨店などではカード会社との間に手数料が発生しないんだって。百貨店でカードが使えなきゃカード自体のブランドが失墜するから、カード会社はコスト割れでも百貨店と契約を結ぶんだとさ。
しかし考えてみてほしい。キャッシュ・フローは派手でも、カード負債は確かに存在してるということ。これはいろんな場面の会計で言えることです。『ナニワ金融道』でもあったけど、破産する奴はこれが見えてないのです。
「キャッシュ・フローは現金しか考慮に入れてないが、利益は目に見えない負債なども考慮に入れた数字なのである。お金があることと儲かっていることとは別次元のお話というわけだ」(p170)
だからウン億の金を動かしてる企業も、キャッシュ・フローと負債混じってるわけだから、利益はたかがしれてたり赤字だったりするわけです。だから資金繰りが大事なのだよね。
個人の会計の場合で重要なのは「フリー・キャッシュ・フロー」と呼ばれる、自由に使えるお金のことです。一般的には、収入からローンと生活費を抜き、保険と貯蓄を抜いた額がそれ。実際豊かさの指標になりうるのはこれ。把握し認識することから始めれば、多少大ざっぱでも良いのだと。僕は低消費ライフだから、ほとんど計算いらないね。
会計のセンスはまずこんな風に家計のポイントをつかむことから始まるといえるでしょう。
この退屈な大衆庶民教養シリーズも次回で終わり。みなさん、節約会計生活をしましょうね。
コメント