僕は結局新卒フリーターかなあ。だが何も理解せず逃げた末になりたくはない。ここまで理解してて、それでも僕がフリーターに走ることが、結局は問題なのではないのかなってのも思う。いずれは金よりも時間やソウルを選ばなければならなくなるtakebonoさんは、今だからこそ企業社会を見ておこうとも思ってるよ。

2007年を契機に、団塊世代が大量退職する。現在の団塊就業者は約500万人。現在推測されるフリーター&ニートの総数も約500万人。高い給料を貰っていた団塊中年の代わりに、その穴を低賃金フリーター共が埋める。熟練技能の継承などに不安は残すものの、一気にフリーター問題は解決するし、企業の人件費も一気に減少するから、新たな雇用もガンガン生まれる。 …これが一番前向きな未来予測。だけど、「そのビールをジュースに替えて〜」(はい内輪ネタ)なんて都合良くいくものなのかな。人間はそんな簡単じゃないだろ。

若者の労働社会への不信感もすごいが、労働社会による若者不信もすごい。「職業意識と知能・技能がない」という理由で、企業はフリーターを評価しない(厚生労働省『雇用管理調査』)。 小杉礼子の『フリーターという生き方』によると、フリーターを「脱」し正社員になった人のケースは、フリーター経験が1年未満の人であり、企業も1年くらいなら浪人や留年と同じくらいで受け止めるそうだ。「脱フリーター」の動機は、やはり「結婚」が主である。生活苦や家計の維持など、差し迫った理由がある場合は本人が積極的に正社員へ変わろうと動き出すことにも特徴がある。やはり豊かさが生んだニュータイプなのですか。 女性に関しては、正社員の道が男性よりも厳しいから、フリーターをある意味肯定的に捉えているともいう。どこかに結婚(夫)への依存もあるだろうけど、僕は女性はシンデレラでいいとも思ってる。

フリーターの就職先受け皿として中小企業が注目されている。高度成長期には大企業の若年労働力確保力と対抗するため、中途採用に力を入れフレキシブルな人材獲得をしてきた中小企業だからこそ、フリーター再生の力を秘めているという。いいかもしんない中小企業。管理がアバウトな中で底力がつくのだね。でも僕は不採用だったがね。

企業が採用で重視するのは「年齢」で、上限は「25歳」。その次は「30歳」が多い。前者が新卒者枠、後者が第2新卒者(学校卒業後6ヶ月以上5年以下の間隔)枠といえる。長寿高齢社会のくせに、20代が大きな分岐点となっているところが就活での大きな「壁」ともいわれている。

フリーターはその後どうなるのか。団塊世代が消え、景気が上向き、企業の新卒者採用意欲が高まったとしてもその後で中高年フリーターは置き去りにされているかもしれない。2002年時点で中高年男性フリーターは100万人時代であります。

最初からフリーターになりずっとフリーターで在り続ける「漂流組」がいる一方で、真面目に働いてきたのにリストラ等で失職或いは非正規社員になった人たちもいる。よく聞くけど、リストラは社内での「いじめ」の形をとることが多い。普通の退職よりも「自己都合退職」に追い込めば、退職金の扱い等で会社負担がかなり減るからだ(これは実態は凄まじく酷い)。教育問題で「いじめ」が問題になる以前に、大人社会で公認されてる「いじめ」に対し、牙をむいて噛み付けと言いたい。迫害された者が今さら何を脅えるのか。 リストラを飲んで「自主都合退職」するか、「いじめ」られるか。多くのお父さんが「妻や家族には言えない」で、頭抱えてる。プライドと家族崩壊を恐れてか。 「いじめはいけません」なんてよく言えたもんだよなどっかの先生オイそこのあなただ。

僕にはそんなものはまるでないけど、「男は稼いで一人前」というジェンダー神話が根強いとされるこの国では、男性が抱く経済から疎外される屈辱感と焦りは相当なものだという。知ったことか、と思うが。

経営難だとしても、市場原理を唱うなら、雇用を守れない時点で企業は倒産すればいい。ピンハネされてんのはいつも末端だ。底辺のくせに何を恐れているのか。そんなことを言っちゃあダメですか? 日本経済を憂う前に、首が絞まってるのは末端労働者の生活。経営側が目先を追うのなら、労働者側も自分らの利益を守り抜くことを優先し考えるべきだろ。も一度言う。労働者を守りきれない企業は倒産すればいい。生き残ることに悔い改めてよ。犠牲の上の勝利に何の意味があるのかって。だから、お願い。どうか社会的責任を果たしてほしい。いじめはやめてほしい。自己責任が、万人の闘争への一歩になってしまってゆくようで、たまらない。できることなら、傷つけ合いたくないんだ。

フリーターはじゃあ正社員を目指すべきなのか?どっかの政治家が叫ぶように。
これまで「非正社員」を問題として捉えてきたけど、じゃあ「正社員」はホントにすばらしいのかって? まぁそんなわきゃーないよねー。

「ワーク・ライフ・バランス(仕事と私生活の両立)」が最近よく叫ばれていますが、雇用の実態を見ればそんなものはお話にもならないクズ題目だということがわかります。ハッキリ言って、日本の労働社会は働き過ぎ、働かせすぎ、働かされすぎの悪性三拍子。
激務と忙殺。育休無し(女性は妊娠したら辞める)。自己判断でありながら半強制的な残業。セクハラ。パワハラ。いじめ。不払い残業(最近はサービス残業とは言わない)。無理なノルマと締め付け。無関心な労組。醜悪に煽られるガンバリズム。従えなければまたいじめ。そもそも異常な長時間労働(高度成長時に比べ時短が進んでいるというのも見かけ上のものであることが言われている)。近年では成果主義の導入が拍車をかけているともされている。 バランスなんて初めから無い。そうやって成り立ってる。みんなで成り立たせてる。

「正社員は多忙すぎる反面、賃金面でもかつてのような厚遇は受けない。そんな実態を若い世代はよく見抜いている。豊かな時代を生きる彼らは、だからこそ、青春の一時期、フリーターを選択したいと考える。正社員になっても、フリーターになっても、夢が持ちにくいのが現状である」(p132)

どっちがリアルかって。現実見てるのは誰なんだって。だからさ、証明してほしいんだよ。いつも、そうなんだよ。
〔続く〕 [編集する]

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