JCP

2006年7月18日 読書
JCP
筆坂秀世氏の『日本共産党』を読みました。
筆者は元日本共産党の大幹部ナンバー4までいったビッグな人であり、セクハラ疑惑不祥事で離党し議員辞職したつまんねえ男でもある。アホみたいな不祥事で失脚したくせに、今さら組織の裏側暴露本だなんて、腹いせか嫌がらせなのか、どっちにしろ情けねぇやつだなーとか思ってたけど、まあそれほどでもない本だなと思った。こんなものは、誰かが言ってたみたいに、「裏切り者」だとか「攻撃」だとか敢えて言わなくても良いんじゃないか。むしろ際だった悪意は特に見られず、組織への執着や容赦が未だ見える感じでもある。むしろ激励本のような気さえした。
組織集団ならどこにでもあるだろう問題が結構書かれてたけど、こうゆうのは今さら暴露したところで何にもなんないしあくびが出た。
ただ、この政党が「正しさ」を貫き、それ故に孤立し、窮地に立たされているというのはよくわかるような気がする。衰退し続け、敗北し続け、全てが悪い方向に流れきった後でも、「我々は正しかった」と言えるのだろうか。僕は、正しさを貫くとは、示すことだと思っている。ふてくされや小爆発はどこまでも意味がない。勝つことだ。悪法成立を阻止しきることだ。それ以外にないのだと思うのだけど。
あと僕は「前衛」だとか「啓蒙」だとか、嫌いだ。自分が何をわかったつもりになるのも嫌だからだ。この国の人々の大半は思考停止で、社会も教育もメディアもそれを推し進めている、と今日読んだどっかのコラムが書いてたけど、例えそうであってもだ。僕は、思考停止の人々のことをどうにか非難して、自分を上げたりは決してしない。
僕だって大衆の一人だ。あらゆる愚かさで一人一人生きてるんだ。
やっぱり、どうやって手を繋ぐか、だ。
アフターバブルの僕ら若い世代には、まだ「立場」や「利害」さえそれほど見えてこない。だからこそ、「共感」しかないと思う。
何かを疑問視する目。何かを顧みることのできる目。本質を見ようとする目。それらを育てないといけない。もちろん僕も含めて。

社会主義については何も言い切れない。
自衛隊の問題についても何も言い切れない。
僕の限界なんてそんなもんだ。それでも世界は回ってゆく。僕らは戦争と経済に巻き込まれてく。
だからこそその中でも、立場を決めていくこと。政治に参加してくこと。シンプルでもいいんだと思う。政治参加意識があれば。
少なくとも、胸を張って、投票権を行使させてくれる政党であってほしい。
一番大変なのは、草の根で倒れそうになりながらも、偏見や差別と闘い、尚頑張ろうとする一般党員の皆さんだと思う。それ故に、痛い。
わかるんだけど、ね。このままだと妥協になっちまうからね。
僕にできること。探したい。

今日の栃東
● 魁皇 (上手投げ) 8勝2敗 あああああ…ありえね…。あの形から魁皇に勝てる力士は現相撲界に存在しない…。

今日のtakebono
・SKさんと焼酎を飲んだ
・MM氏とビールを飲みに行く約束をした
・そしてビールが飲みたい

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