ノベルを述べる54
幅広く読む。というかいま部屋の整理をしているので、借りたり買ったりしたまま置きっぱなしの本を、片っ端から読んでるだけ。

◇星新一の『未来いそっぷ』読んだ。ショートショートのカリスマ。これは傑作。「いそっぷ村」は傑作揃い。
−北風が冷たい風を吹きかけると、旅人は寒がって近くのバーに飛び込んだ。そして飲み物を注文し、旅人はコートを、脱いだ。 太陽が温かい光で照らすと、旅人は暑がって喫茶店に逃げ込んだ。店内は冷房がききすぎていて、旅人はコートを、脱がなかったとさ。
(↑「北風と太陽」傑作じゃね?)

◇カミュの大名作『異邦人』読む。 これは面白い、気がする。近代が、人間に理由を持たせたってのはもしかしてこうゆうことなのかな。それが、理性か。 平凡な主人公によって描かれる「人間性」の無い行動や、動機の無い殺人。だけどやはり当然のようにそれらの意味や意義が追求されて、司法の理性によって裁判されることってのは、もしかすっと人間にとって本当は不条理なことなのかもしれない。 もっかい読んでもいいな。
−主人公の男ムルソーは、母親の死の翌日に海水浴に出かける。女と遊び、映画を観て楽しんだ後に、友人が起こしたトラブルの関係もあり、ふとしたことである殺人を犯してしまう。裁判にかけられたムルソーは人間性を言及される。さらに動機について問われた彼は、「太陽のせい」と答えてしまい、死刑判決を受けるのだった。

◇吉本ばななのベストセラー『キッチン』読んだ。丁度一年前に読んだのだけどまた読んだ。読み返してみて、ああそういえばこんな話だったなあと。ばななノベルは少し独特な雰囲気ですがあまり読まないのでどうもぴんとこない。同時収録の『ムーンライトシャドウ』もなかなか良い。
−唯一の家族だった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母親(父親)の家に同居することになったみかげ。奇妙な3人の同居生活が始まり、何気ない二人の優しさにみかげは心を静かにうたれてゆく。 悲しみはまた愛によって救われる。それを信じることができるなら、優しさはいつだって優しさのまま、君をありのまま包むだろう。

今日の栃東
● 朝青龍 (寄り切り) 8勝3敗 …期待してたけど…はあああ。

今日のtakebono
・発泡酒を飲んだ。

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