ひどい雨と風。嵐だわあ。
小学生どもがケンカしやがってまぁ大変。仕事場も嵐だわあ。
ぶん殴ればよかったんかな。でもそんなことやっぱしできないんだよね僕。わかってるのです。僕があまいのです。でも子どもは、愚かなのだけど、あれは、自由だ。大人は一体あの自由たちを相手に、少なからずどうあればよいのだろう。

そして嵐の中、少女A登場。セーラー服、ビショビショ。髪の毛、ボッサボサ。
「…大丈夫?」
「大丈夫じゃないですよ」

「酷い雨と風だね」
「飛ばされそうになりました」
「そうか」
「飛んできました」
「そうか」
「えっと、そこに…」
「…?」
「着地して…」
「…??」

で勉強を教えつつ。

少女Aほんと唐突に。
「14歳と24歳って恋愛成立しますかね?」
「はあ?(ドキッ☆)成立するよお(ドキッ☆)」

「援助交際とかってなんなんですかね?」
「はあ?(…なんだ社会問題トークか)」

で勉強を教えつつ、またまた色々語り合っちゃった。
僕が話すことにいちいち「いい言葉ですねー」を連発していそいそと手帳にメモをとる少女A。くっ、僕も君の話すこと全部メモりたいんだよ!
いま書いてる小説のネタも手伝ってもらちゃった。高校生の恋愛事情と鬱屈事情と、あとギャル文字。(「tニ」←「た」なんだって!?)
「使ってる人、見たこと無いですけどね…」

で勉強を教えつつ、政治だとか社会だとか語り合いながら。
少女Aまた唐突に、
「大人に価値、あるんですか?」

僕は。
答えらしい答えを言えなかった。

彼女らは、わかっているのだ。
それがなんだか言葉には出来ずとも。
自分を殺すことで、不安から逃げようとしているのも。
大人たちによって、中途半端にちらつかされてしまった「現実」に。
必死で立ち向かっているのだとも、もしかしたらいえるのかもしれない。

窓がガタガタ鳴った。雨がバシバシあたる音が続く。

「悲しくなりません?」
「なにが?」
「この、嵐が」

そうだね。
そうだよな。

「誰が悪いわけでもないんだよ」と僕は言い。
「希望が持てました」と少女Aの顔に明るさが戻った。

君は素晴らしいね。そこら辺の平均値よりよっぽど素敵だ。
僕は君を応援するよ。
君は素晴らしく生きるべきなのだ。君が創りあげる素晴らしさを、素晴らしくね。

「味方がいないんですよね」
「いなさそうだよね」

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