少女A、今日もふら〜っと登場。
で、今日も勉強を教えつつ。先週からずっと気になってたことを思い出す。大事な話をするときとか、どのタイミングで切り出そうかなあとか一応は考えるくせに、往々にしてタイミング無視で切り出すことしかできないtakebonoさんは、一応舌ピのやり方などを聞きつつ、切り出してみた。
「…タトゥーは、やってるの?」

少女Aは目を真ん丸くしてニタリと笑みを浮かべた。
「…すッごく、やりたかッたンですけど…」
「うん」
「銭湯に、いけなくなるじゃないですか」
「(?)…う、うん」
「健康ランドも、いきたいし…」
「な、なるほど」
「見えづらい、腰の…この辺ならいいかなァとか…」(腰に手を触れる少女A)
「ふーむ」

見えづらいタトゥーって? ソレなんのためなん? 舌ピアスも同じ論理なんだろうか?
まぁともかく、銭湯&健康ランドとタトゥーを天秤にかけて、今のところ前者が勝っているわけか。

そしてさらにtakebono言及。
「じゃあ、ぶっちゃけ…クスリは? やってるの?」
「エッ?…ッと、…イヤッ…やってないですよォ」
「……」
なに?なに?その微妙なアンサーと動揺? モロにクロ雰囲気じゃんやめてよもう。

「…で、ぶっちゃけ、やってるん?」
takebono得意の優しい連続ワンツー。

「…ナキニシモアラズですよ」
「……」

「(注射)打つのはホントヤバイですよ」(打つマネをする少女A)
「絶対やめな。ダメだよ。(じゃあ錠剤はやってるってこと?)なんかあったら僕に言いなよ」
「ハァ、ハイ」

ネタなのかネタじゃないのか、そしてそもそもその境界すら感じられないのはなぜだろう。彼女の生きる現実は、真剣なゲームなのか、適当なリアルなのか。

「これ誰かわかります?」と言って見せられたケータイ画面の写真には、浅黒い顔の鼻ピアスのいわゆるコギャル2人が笑顔でピースしていた。
「コッチが、あたし☆」

なるほどな。なるほどなあ。
「TVで特集されたりする渋谷の少女たちとか、どう思いますか?」って聞かれたことがあったっけ。
あれはこういうことだったんだなあ。
家でいい子やって。学校でもいい子やって。勉強なんかしちゃったりして。街に出ると変身するのか。誰も気付いてないわけがないと思うのだけど。なんなのか、なあ。

「コレ友達です」と言って見せられた画面が幾つか。その中の一枚にひときわ目立つピンクの髪した上目遣いのガン黒ギャル。
「あっ、口座売って捕まりましたそのコ」
「そうか…」

16歳か。
こんなもんなのか。
反抗する敵すら、見させられてないまま。
眼前に広がる消費世界と消費経済が、否応無く彼女らを巻き込んでいる。
刺激でも、ぬくもりでも、居場所でもないんじゃないか。
彼女らは、そこに存在を認めたその闇を。
ただカラフルに塗りたくりたいだけなのではないか。

16歳の、カラフルな闇。
少女Aの、現在。

「生き地獄ですよ」(また唐突に)
「は?」
「アリ地獄ですよ」
「なにそれ?」

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