ノベルを述べる79・2
2006年11月28日 読書 コメント (2)
はい。
つづきですね。
◇『塗仏の宴―宴の始末』。この上下巻には、いいかげんにしろと思ったけれど、まさしく一気に読んでしまった。読みふけり、気付いたら真夜中、てなことも。ぐっ、これこそ憑き物じゃないかっ。
「この世の中には――不思議でないことなどないのです。
世界は不思議に満ち満ちている。ここに私がいることも、そこにあなたが居ることも、不思議と云えば皆不思議だ。
あなたは何を以てしてあなたの記憶しているあなたの歴史を信じるのです?」
−大戦下、伊豆山中の或る一つの集落が忽然と消滅した――。15年を経て「宴」の支度は整い、京極堂の沈黙を余所に、そのおぞましく凄惨な幕が開く――。
開かずの間の前で行われた大量殺戮。
記録と記憶を巡る攻防戦の最中、唯一生き残った女は、全裸で木に括り付けられ発見された。犯人は――私だった!?
塗仏の台座に座りしそれを知る者、己の在処を喪失せり。
「知りたいですか?」
「知り――たいです」
新興宗教VS風水VS気功VS教えVS財閥VS予知能力VS京極堂!!!
怒りと哀しみの京極堂、立つ――!!
6つの集団と幻の村を巡り、いま6つ巴の争奪戦が開始された。
この恐るべき「宴」の驚愕の真実は――!!?
「意味があることにどんな意味があるのです? 得があることや、救いがあることや、根拠のあることは、損をすることや救われないことや無根拠なことより勝っていると云うのですか?
この世には――不思議なことなど何も無いのです」
今回は「記憶」「記録」をめぐる攻防戦。いまここにいる自分ですら、それを形成してる「記憶」「記録」ですら、実は相当に不確かなもの。現実とはそういうもの。塗仏のようなもの。「わたしはわたし」であるということは、惰性であり奇跡であるわけだな。
京極堂はいつもいいこと言うよね。
つづきですね。
◇『塗仏の宴―宴の始末』。この上下巻には、いいかげんにしろと思ったけれど、まさしく一気に読んでしまった。読みふけり、気付いたら真夜中、てなことも。ぐっ、これこそ憑き物じゃないかっ。
「この世の中には――不思議でないことなどないのです。
世界は不思議に満ち満ちている。ここに私がいることも、そこにあなたが居ることも、不思議と云えば皆不思議だ。
あなたは何を以てしてあなたの記憶しているあなたの歴史を信じるのです?」
−大戦下、伊豆山中の或る一つの集落が忽然と消滅した――。15年を経て「宴」の支度は整い、京極堂の沈黙を余所に、そのおぞましく凄惨な幕が開く――。
開かずの間の前で行われた大量殺戮。
記録と記憶を巡る攻防戦の最中、唯一生き残った女は、全裸で木に括り付けられ発見された。犯人は――私だった!?
塗仏の台座に座りしそれを知る者、己の在処を喪失せり。
「知りたいですか?」
「知り――たいです」
新興宗教VS風水VS気功VS教えVS財閥VS予知能力VS京極堂!!!
怒りと哀しみの京極堂、立つ――!!
6つの集団と幻の村を巡り、いま6つ巴の争奪戦が開始された。
この恐るべき「宴」の驚愕の真実は――!!?
「意味があることにどんな意味があるのです? 得があることや、救いがあることや、根拠のあることは、損をすることや救われないことや無根拠なことより勝っていると云うのですか?
この世には――不思議なことなど何も無いのです」
今回は「記憶」「記録」をめぐる攻防戦。いまここにいる自分ですら、それを形成してる「記憶」「記録」ですら、実は相当に不確かなもの。現実とはそういうもの。塗仏のようなもの。「わたしはわたし」であるということは、惰性であり奇跡であるわけだな。
京極堂はいつもいいこと言うよね。
コメント
カキコの勇気がなく友達が作れてませんでした。
この繰り返しが必要だったようで、誤解を与え、
「プチッ!」の御願いを相互リンクの方と足跡の方に限定してしたのですが、お怒りをかってしまいました。
爺とブログ・マナーに乖離があったようです。
励ましのカキコ有難うございました。
睡眠3時間で5年間を過ごしてます。
爺に負けずとがんばってください。
明日は早朝から熊本で太陽光発電を上げてきます。
屋根の上、大丈夫?
多くのいろんな人が生き、行き来してる世界なのですから、行き違いや誤解もあるかと思います。
それでも言葉の力を信じたいものですね。
今後もがんばってくだされ。