◇村田喜代子『12のトイレ』

−狭くても宇宙とつながっている場所、世の中のことが全部詰っている場所、それはトイレ。四六時中トイレのことが気にかかってしまう少女の成長の過程をファンタジックに描く連作。

国語のテキストの問題文に使用されてる作品なんかは、テキスト上は結局抜粋だから、続きが気になって読んでみたくなるということがたまにあるのだ。
そんな風に続きを知りたがった少年Nに頼まれて、takebono先生この本借りて読んでみた。
心温まる連続短編集で、あんまりおもしろくはなかった。
いざ少年Nに読ませようと持ってったら、つまらんやっぱり読まんわと放り投げられた。

国語が面白くなくなっちゃう要因の一つに、教材の酷さというのはあると思う。
とりわけ「小説文」や「随筆文」で読解やら文脈把握やらやるのだけど、とにかく話が面白くなくて。その上、無理矢理作られた設問で主人公の心情まで解答させられるのだからたまらない。
舞城とか。夢枕獏の『餓狼伝』とか教材にすりゃいいんだ。すっげーおもしれーのにな。

むしろ文盲を大量生産するために存在する教科なのだよね。今日の国語ってやつはさ。
そうだとしても、受験は受験でやりゃいいんだ。読書から離れさせるたあない。そう思う。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索