問題の問題

2008年12月2日 読書
養老孟司・池田清彦『ほんとうの環境問題』

間違った「環境問題」がイメージ先行してるよ、って本。
「問題」問題論、てかんじでいろんな視点から切ってる。たしかにオゾン層も環境ホルモンも騒がれなくなってるよな。
結局は、既存のシステムをすぐには変えられないとゆうことと、科学の問題なのに政治問題が絡んでいるとゆうこと。

なにかを持続するために、それを支えるために依存するエネルギーのキープ。肉体は食物。生活は賃金。公共サービスは税金。年金は保険料。これまで文明は石油石炭エネルギーに依存し発展してきたけれど、その依存がもう持続できないなら、コストをかけてでも代替エネルギーをもってこなけりゃならない。
ただそのコストが、いろんなやつの思惑と誤った情報認識のために、ぐちゃぐちゃになってること。環境問題とゆうささやかな倫理観につけ込んで。

一方で、僕たちはこうゆう問題に対し何ら知識を持たないから、なにが正確な情報なのかまるでわからない。わからない中で判断するしかない。選挙と同じかもしれない。
知識ある人の論争を見つめることしかできないし、その結果判断するしかない。
なによりも、起こってしまってからじゃ遅い問題だというからきてるんだから、信じるも信じないもない。都合良く現れたものだとしても、可能性を危惧してるんだろうからだ。
ほんとうが本当かどうか、わからないから、慎重になることしかまずはできないのかもしれない。

本自体、収拾ついてないかんじ。
環境問題以前にあるもの知っておきながら、環境問題についてなんか、こんなふうに語れちゃうから、くだらなく見えるのかも。

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