◇伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』


-「誰かが不幸になるのは、まっぴらなんだって」

引っ越し先のアパートで出会った彼は、僕にある計画を持ちかけた。
「一緒に本屋を襲わないか?」
彼の標的は、なんと、たった一冊の広辞苑だった。

ボブディランを口ずさみ、生まれ変わることを必死で信じたあの頃。
神様が少しだけ目をそらす場所で、涙をふきながら。

他人に興味がなかった彼女は、2年後に弱者を救う。
「この国はね、自分だけは平気だと思い込んでいる馬鹿で溢れているんだよ」

彼は照れくさそうに言う。
「神様を閉じこめに行かないか?」


伊坂ワールドにまたしてもやられた。


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