◇阿佐田哲也『麻雀放浪記(一) 青春編』

-東京が焼け野原だった頃、上野駅の地下道を占拠したバタ屋部落の一角に、いつしか現れた賭博場「チンチロ部落」。そこにその少年は現れた。彼が後の坊や哲であった。
雀鬼・ドサ健。ガンの清水。片腕の上州虎。女衒の達。そして雀神・出目徳。
凄まじきライバルたちと繰り広げられる壮絶な死闘に酔う。

「手前っちは、家つき食つき保険つきの一生を人生と思っていやがるんだろうが、その保険のおかげで、この世が手前のものか他人のものか、この女が自分の女か他人の女か、すべてはっきりしなくなってるんだろう。手前等にできることは長生きだけだ。糞ォたれて我慢して生きてくんだ。ざまァみやがれ、この生まれぞこない野郎」

出目徳の命をかけた麻雀に震え。

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