◇綾辻行人『迷路館の殺人』

この館はすきかも。

◇綾辻行人『水車館の殺人』

気分がイマイチのときはすっかりすっきり綾辻さん。
うまいけどずるいっくらい。

◇石田衣良『非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク〈8〉』

あかん。
ダイラももう読めん。しんどい。
マンネリとかじゃなかったんだな。

「非正規レジスタンス」は残念。

◇村上春樹『レキシントンの幽霊』

6年ほど前にGYちゃんが薦めてくれたやつ。
読むのがしんどかった。
もう春樹は読めないんだな。

青木の話は少し印象的。

◇綾辻行人『人形館の殺人』

こんな気分のときには綾辻さんは

ほんとにいい


ばるごのしゃか

2011年4月9日 読書
稲葉振一郎『社会学入門―“多元化する時代”をどう捉えるか』

近代現代超現代。
原理法則定義づけ。
「社会的に共有される意味・形式の可変性・多様性についての学問」なのだ。
イナバさんっっ


◇伊坂幸太郎『ラッシュライフ』

-「神を解体するんだ」

あらすじもクソもないな。
まさに伊坂ってかんじ。

◇角田光代『ぼくとネモ号と彼女たち』

-中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、とりあえず遠くに行く。助手席には彼女たち。

角田さんが書く「居場所探しのイタイタしさ」がだいすき。
ロードノベルだなんてほんと真骨頂ですね。


◇夢枕獏『新・魔獣狩り〈1〉鬼道編』

ぼひゅっ
ぐじっ


労働審判

2010年12月2日 読書
國部徹・政岡史郎・真田親義(著)『労働審判・個別労働紛争解決のことならこの1冊 (はじめの一歩)』

21年度の総合労働相談件数114万。このうち民事上の個別労働紛争までいくのが24万。共に過去最高。

労働問題は働く側の意識の低さから、だいたいが泣き寝入り。
失業かメンタルうんたらになれば不運を嘆き、
愚痴で済んでればマシというレベルでしょうか。
しかし他人事に関心無関心以前に、関心持ったところでどーにもならん現実が、いや関心てのはやっぱりどーにかなるのかもしれないと思って持とうとするものだと思うんですね。

言わずもがな21世紀型雇用崩壊からくる社会不安定が、
くだらない偏見も、流動的な風潮も、
少しづつリアルを感じ始めたところから、オセロみたいに一個づつひっくり返っていってます。
勝ち取ってもいないのに守られ続けていたシステムを失い、
まともな生活をしていくために個々が関心をもつことになってゆくのだと思います。


働くこと働かせることにはルールや法律があり、
それは実は結構まともなルールであったりするもんだから、
現実があまりにも違うわけだから、みんな我慢して、
無理して、愚痴って、我慢して、みんな精一杯やってるし、やるしかないし、
でもそれ以上無理や我慢する必要はないよって、
裁判官が言えちゃうくらいの、
たちの悪いルール破りや違法があって、
がまんがならねえ!と思ったら、
この国にはまず「話し合い」の制度があるんですね。
話し合うにも知識を知らんと話にならんのだけど、
専門家に聞いたりして、
公共機関が間に入ったりしてくれて、
それでもあかんかったら裁判で消耗戦なわけだったんだけど、
たった3年前につくられた労働審判法は、
消耗戦にならないために前段階で解決可能性を見出すシステムなのですね。

無理して辞めたり心体壊す前に、
ルール破りや違法かどうかをチェックして、
希望する解決方法を確認して、
具体的に動くために必要なものを得ること。


変わりゆく日本の資本主義経済の下で、労働者は勿論、使用者も、高い意識や知識やノウハウを持たないと、リスクばかりを負うことになるんやね。

◇宮部みゆき『火車』

-すべての足取りを消して疾走した婚約者は、名前も戸籍も全くの別人だった。彼女は何者で、なぜ自分の存在を消さねばならなかったのか。
燃えながら回り続ける地獄の無限ループ。
死者を連れ去る炎の輪。
現代社会に息づく呪い-火車。


これぞやべさん小説。
カード地獄ほんとやばい。


◇村上龍『愛と幻想のファシズム(上)』

-1990年。世界恐慌の波の中で未曽有の危機を迎える日本。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとに、学者、官僚、テロリストたちが集結。


こんなおもれーの書いちゃってるくせにカンブリアで悠々としやがってと思っちゃった。

◇妹尾河童『少年H(下)』

素敵な小説でした。
空襲のシーンはハラハラしちゃった。


◇妹尾河童『少年H(上)』

素敵な小説でした。
戦時下と戦後の神戸を生き抜く少年Hの勇気と成長が素敵。


◇あさのあつこ『福音の少年』

-16歳の明帆が付き合っている同級生の藍子。藍子の幼馴染みの少年・陽。3人のそれぞれの生を動かす心の闇は、それぞれの存在の在り方。それは福音のように。
ある日、藍子のアパートが火事で全焼し、藍子も焼死体で発見される。藍子が残した手掛かりから、事件の真相を追う最中、二人はそれぞれのその闇に気付く。

こんな話をこんな風にしちゃうんだからやっぱりあさのさん。
そしてやはりのあさのボーイズ。
物足りない結末にむしろおなかいっぱい。

◇垣根涼介『ワイルド・ソウル〈下〉』

-過去が生み出した負の遺産は、その決別の時をその瞬間に待ちわびていた。たった3人での日本国政府への宣戦布告。外務省襲撃。元官僚拉致。警察との攻防戦はマスコミを巻き込み、決着の時が訪れる。


下巻で少々ダウン。なぜかってっとタカコ。
なんてったってタカコ。
ラストはあれどうなのサ。

◇垣根涼介『ワイルド・ソウル〈上〉』

-一九六一年、一家は希望を胸にアマゾンへ渡った。しかし日本政府が用意したその大地は、外務省の言うような理想郷などではなかった。戦後最大級の愚政“棄民政策”。地獄の様な世界で次々に倒れてゆく仲間たちを前に、男は日本政府への復讐を誓う。


アマゾン編は相当なもんです。
ひさしぶりに震えました。

◇宮部みゆき『理由』

-荒川・北千住の高級高層マンションで、嵐の夜に起きた一家四人殺し。しかし被害者はこの部屋の住人ではなかった。
そこに住んでいたはずの家族は? 殺されたのは? 殺人者は?
そして事件はなぜ起こったのか?
ルポルタージュ形式で事件を伝えるという画期的形式のミステリー。

やべさんが「理由」を通して表現してみせたこの本の「理由」も見えてきます。
なかなかやるねさすがやべさん。


◇東山彰良『逃亡作法 TURD ON THE RUN』

-死刑制度が廃止された近未来の日本。脱獄監視システム“アイホッパー”が導入された刑務所は平穏な秩序を保っていた。復讐と脱獄と、権力と暴力と、脱獄バイオレンスバトルが始まった。

物語はいまいち。つまらないといえばそう。それだけ。

◇薬丸岳『天使のナイフ』

-生後五ヶ月の娘の目の前で、妻・祥子が惨殺された。犯人はいずれも十三歳の三人の少年たちだった。四年後、犯人の少年の一人が殺され、夫・桧山貴志に疑惑がかかる中、新たな事件が勃発する。
更正と贖罪と憎しみと。少年犯罪のキーワードを盛り込んだ乱歩賞作品。

後半荒っぽかったか。
2時間サスペンスみたいになっちまった。

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