◇道尾秀介『片眼の猿 One‐eyed monkeys』

−ある所に、片眼の猿たちだけが暮らしている国があった。その国で初めて両眼の赤ん坊が生まれたが、成長したその猿は自ら片眼を潰し、片眼となって生涯を過ごしたという。

探偵・三梨の特殊能力は盗聴。その盗聴仕事中に起きた殺人事件は、三梨を事件に巻き込んでゆく。
片眼の猿たちの闘いは、小さなものを変えた。

ケータイ発信連載だからだと思うんけど文章的にはあっさり。だけど良い話だった。
劣等感とかコンプレックスとか、比較とバイアスの産物は、強大だということも知ってるけど、同時に立ち向かえるものであるということも知っている。絶対的圧倒的なハンディを背負っていても、幸福に生きれるということを知っている。
だから僕は、何回だって揺らぐけど、もう僕自身は恐れていないんだ。

台風SOMA

2007年7月15日
台風の影響で今日は遅めにR−SOMA。日没後は涼しくてまた良いねー。
TnHd氏、初参戦。つぅか中学卒業以来?10年ぶりくれーじゃん。たまに街で見かけても声かけてくんねーんだもん。つか僕が声かければよかったのか。でもまあ元気でよかったよ。
汗だっくだく。家帰って速攻シャワー浴びて速攻ビール。なんて美味さやねん。

KT氏のケガが治り、SK兄貴がちゃんと来るようになれば、だいぶまた楽しめそうですな。

PCが復旧次第、大会にエントリー予定だよ。
結局PCは修理へ。
台風でセカンドハウスには行けず。
だらだらだら。
なにもできやしねー。するきしねー。
普段からいかにぐだぐだかが、このだらだらでわかるな。
なんやもうわけわからん。
ばかだな。
ばっかだなー。
鵜呑みにするなよ。
簡単に信じるなよ。
最後に責任をとるやつなんていないんだぜ。
そうゆうふうにできてるんだぜ。
あなた方の過ちこそが僕たちの狙いなんだぜ。

幸福を準備したつもりなのかな。
豊かさを積み立ててるつもりなのかな。

もちろん神様。もちろんお召しぼし。
だから本当にここが元凶。そう思う。

あの子の未来を願わないなんてことあるわけないんだ。
バカなのは親。最低なのは大人。
人間て弱いね。
希望を前にしたら、誰もがひざまずいてる。
愛の名を借りて、正義が蠢いてる。

もうやめろよ、みんな、本当に。
◇山田風太郎『外道忍法帳』
−天正使節団がローマ法王より授かったキリシタンの隠し財宝。老中・松平伊豆守は天草忍者十五人を長崎へと送り込む。革命家・由比正雪も手飼いの甲賀忍者十五人を放つ。迎え撃つは大友忍法を身につけた十五人のキリシタンくの一。その秘所に隠された15個の鈴こそが財宝の在り処への鍵。三つ巴総勢45人の忍者バトル。壮絶な死闘の幕はいまあがった。

山風今回はすごいですよ。三つ巴の忍者軍団死闘。甲賀忍者15人VS天草忍者15人VSキリシタン九の一15人。総勢45人の忍法バトル。でもハッキリ言って爆笑忍法合戦。マジかこれマジか。

しかしあっさり殺してくなー。忍法出さないで終わったやつまでいるやんけ。45人はさすがに多すぎたかね。
オチは最初からわかったぞ。

うははは

2007年7月11日
PCがイカれ気味で修理へ。
しばらく更新が滞るやも。

週末はセカンドハウスへ行こうと思ってたけど、台風直撃だなクッソー。無理かなあ。

あーねむいねむいねむいねむい。
◇万城目学『鴨川ホルモー』

−青龍、白虎、朱雀、玄武。京都にある東西南北4つの大学サークル合同で開催される「ホルモー」とは、都に巣くう魑魅魍魎どもを駆使して行う大学間の対抗戦。
ひょんなことから京大青龍会に入ってしまった俺は、500回目の『鴨川ホルモー』に参戦する。

京の都を群雄割拠。ブルース共が青春闊歩。誰の心も独立独歩。伝説神話世迷言。信じぬくなら真実一路。1歩進んで2歩下がる。どうか勇気をおくれやす。ホルモーホルモー鴨川ホルモー。

なかなかおもろかった。娯楽青春小説。まあまあ。

731

2007年7月9日 読書
森村誠一『悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像!』

読んでみた。
プロパガンダとか騒がれて。左右の衝突もうよくて。真相は結局闇でも。想像しないってことはない。この地球上にいくらでも悪魔はいるもんね。

旧満州第七三一部隊。
旧日本軍の細菌戦部隊が行った、戦慄の人体・生体実験。
実験材料は、「マルタ」。中国人やロシア人。
人間を、生きたまま解体したり、燃やしたり、細菌や毒を注射したり、臓器を全部取ったり、兵器の実験に使ったり。まさしく人間モルモット。

これを狂気と呼べたなら、その方がまだいいような気がする。
悪魔は本当は狂ってなんかいないでしょ。

アーラララSOMA

2007年7月8日
ホームアリーナでR−SOMA。

KT氏がハッスルプレーで猛スライディングっ。
壁の角にグッシャァッッ!
ひ…膝がっ…
血が…ボタッボタッ…
病院直行。

こんなときこそ冷静になろうと足掻く時点で既に全員パニック。KAZUYAたんとtakebonoとでKT氏を病院連れてったが、やっぱり救急車でよかったんじゃね?とか思ったり。

保険証あってよかったわあ。
裂傷だけでよかったわあ。
とりわけ医療費3割負担は傷よりも痛かろう。

R−SOMAも選手がケガしたときのマニュアルをつくるべきですな。保険制度なんかもあったらいいですよね。

とにかく軽傷(?)で済んでホントによかったねKT。
言ってみれば、
アイデンティティーのようなものを、
そこに生んでしまうのが、
恐いといえば、恐くて

それは、いまが、明らかに、
幸せだからなんだけど

そうゆうこともわかっているんだけど
わかっているんだけど、

僕はいま全てを生き急いでいる

この物語に続きなんてものがあるのなら、
それはそのときに考えることなんだろう

いまは、いまの僕がこの世界の全てなんだ

叶うことなんて考えることもできない
でも願わずにはいられなくて七夕の空を見上げる
こんな日々がどこまでも続いたら素晴らしいんだろうなと
◇舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』

舞城の、恋愛小説(?)。
もう言葉にならないな、これは。
イカれてなんかないんだな。
愛だもんな。

愛は祈りだ。僕は祈る。
「僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。僕は世界中の全ての人たちが好きだ」

すごい小説。
「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」もかなりきてる。

行進

2007年7月5日 ひとりごと
執着は整理され、
葛藤はより明確になり、

いま見すえているものだけが、僕のまなざしとなった。

かつて何かに対し、脅え、憤ることで鎮めてきたものも、
今となっては語る必要もない過去となった。

僕はどんどんどんどんそこに近づいてゆく気がする。
気がつけば、僕はここに立っていた。
こんなふうに、自分は自分で歴史を動かしている。
そうゆう当たり前のことがようやくわかってきた。
寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』

寺山修司なんか読んでみる。
こいつはすげえや。
ギャンブルやら自殺学やら。
とんでもなくソウルフルに生きたんだな彼は
想像力の無い人生なんて、面白いわけがないのだと、それで本さえ捨てるのかな。

これ誰に勧めようかな。
感想は書かない方がよいと思った。
辻よしなり『プロレス裏実況』
辻アナの熱闘プロレス・アンソロジー。

僕も小さい頃よく「ワールドプロレスリング」を観てた。天龍は恐かったし、ライガーがすきだったし、橋本はかっこよかった。
時代が混沌としボーダーレスな世界となっても、総合格闘技がいくら台頭しようとも、リングの上で輝くものは、リアルでもなくショーでもなく、夢であってほしいと思う。シンプルに震えるソウルが願いだ。

プロレスのベクトル。
闘いのベクトル。

辻アナの叫びが聞こえてくる。
「何が起こってもおかしくない状況であります!!」

この混沌とした世にあって、プロレスは最強のドリーム。
今度ひさしぶりにtakenatu氏とプロレスを観に行こうと思った。
◇不知火京介『マッチメイク』

−新大阪プロレスの総帥ダリウス佐々木が、大観衆見つめる試合中のリング上で急死した。額の傷からは蛇毒が検出された。新人レスラー山田は同期の本庄と殺人事件の謎を追う。そして第2の殺人が…。
プロレスに全てを懸けた者が、プロレスを許せずに起きた悲劇。
マッチメイク。ケーフェイ。アングル。
プロレスの宿命は。プロレスの存在意義は。

感動のプロレスミステリーノベル。

二日酔いアール

2007年7月1日
昼までTKハウスで寝かしてもらってグッタリ昼帰り。
二日酔いのままR−SOMA。
キツかったーわ。
ひさしぶりのガード下だったけど、ケガ人が出なくてよかったよかった。

KT氏とNっちゃんはシモトークで目が生き生きするねー。

貧困ミッドナイト

2007年6月30日
給料の8割を入れた財布を落っことして貧困に転落したSD氏に捧げる貧困企画ミッドナイト。

今回の企画は少し勉強になった。
まぁまたしても色々思うところはあったけども。
一つにはこうゆうことなんだろうなーと思う。
憲法を制したら、労働法を最初からやろうと思う。
1年以内に、ポケ労よりtakebonoの方が親切と評判になればいいなあ。あほか。

で貧困飲みッドナイト。
飲み会はホントにガンガンやったほうがいいんだってバ。
MM氏酒乱再発。
TさんやZっきぃともまともに話したかったので非常に有意義な時間だった。
SD君の話は結局何だったの?

地元ということで油断して相当飲み過ぎて、帰れずに結局泊めてもらったのでした。よく考えれば半地元。
部屋に本と書類を置き忘れてきたし。
でもたのしかった。
貧しくとも素敵な夜でした。
プア〜ッ♪
プア〜ッ♪♪
岩田正美『現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護』

それはわたしたちも含めたものだよね。
 多くの人の《貧困観》こそが、貧困なんだよ


Tさんがそう言ってたの、よくわかったかんじ。
いわゆる流行りの「格差」本ではなくて、タイトル通り、現代における「貧困」を丁寧にとらえなおした一冊といえる。

現代において貧困との闘いとは、「貧困を見るまなざし」との闘いでもある。
理解とか無理解とかで片付けちゃわないレベルで、構造を再発見していくことなのだ。

貧困問題は貧困者のためだけのものではない。
そこかな。
どのような社会が自分たちにとって望ましいのか試みる最良のテーマでもあると思う。

貧困は、ノスタルジーやファンタジーで語られるような、綺麗事では済まない。
僕たちはたしかに綺麗事で済ましてきた。自分が恵まれていることに気付いたなら、そのツケを払わされる前に何かしら思い巡らすことなんだろう。
関係無いやで済めばどんだけ素敵だろうか。
明日の僕は何を語り合えばいいのだろうか。

輝いてる

2007年6月28日
東京都庭園美術館は、展示物より美術館自体がすごくて。
寄生虫博物館は、サナダムシっゲエ〜オエ〜。
麦酒記念館でビールをクイッ。
東京都写真美術館でふらふらと。

目黒と恵比寿をてくてくはしご。
たのしかった。すンごく。
Nっちゃんと若年層向けのハローワーク行ってきた。
見学と称して色々取材チックに話し込んできた。
対応が親切で良かった。これならみんなに勧められるかも。

その後、厚生労働省の若年層向けの就業支援セミナーとやらに出てきた。
受講生たちみんな暗かった。
セミナーの職員相手に、「頑張ってます!」的なアピールをすることに躍起になってる人が一人いた。「俺は周りよりがんばってるでしょ!」的な。あ〜あと思った。アピールする相手は企業、がんばらなあかんのは就活だろ。こんな所でアイデンティティー充たしてどうすんだ、って思った。
「面接で大切なことは?」と聞かれたので、
「笑顔です!」と不気味な笑顔をつくってやった。
「そうですね!他には?」と聞かれ、5秒ぐらい沈黙のまま職員の顔を凝視して、
「目を見て話す、です!」と。
いやーすばらしい。

職員が一人一人席をまわってアドバイスやら説教的なレクチャーをかましてたのに、僕には「君はぶっちゃけ何でもいけるでしょ、人受け良いでしょ絶対」と。何で君ここにいるの的な視線。
なるほどね、彼らは若年層の雇用問題を全てニート対策だと思ってやがるんだな。よくわかった。

好きなことを仕事にしたいわけじゃなくて、保障された雇用環境と、安定した生活がほしいの。
子供だましすぎるんだよ。

前の席の人は、「この先どうするの?」と職員につっこまれて、半キレで「50歳で死ぬからいいです!」と答えた。
後ろの席の人と話し込んで。
「バイトや派遣にはなれるんだよねー。ただ、正社員への道が恐ろしく厳しいんだよね。僕らニートじゃないんだから、あんな風なニート向け精神論語られてもイマイチなんだよな」

週40時間の労働でも明暗分かれてる、今日の不安定極まる労働市場で。
全員をフリーターにするだけならそりゃあニートは減らせるさ。
こんなもので対策をうってるつもりなら、何も言いようがない。

< 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 >

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索