◇角田光代『ちいさな幸福 <All Small Things>』
みんなそれぞれの胸にしまってある小さなメモリー。
誰にも話したことのない幸せな思い出はたくさんあるよね。
素敵な人と素敵な時間を過ごせたこと。
奇跡だと思うよ。
自分だけの。
みんなそれぞれの胸にしまってある小さなメモリー。
誰にも話したことのない幸せな思い出はたくさんあるよね。
素敵な人と素敵な時間を過ごせたこと。
奇跡だと思うよ。
自分だけの。
ノベルを述べる190
2009年9月12日 読書
◇川上未映子『乳と卵』
-豊胸手術を目論む三十九歳の姉が、言葉を発しない姪をつれて、大阪から私のところに上京してきた。3人の重いが交錯した、夏の3日間の物語。
もろに芥川賞っぽいんだけどなんか不思議な。
女性の体の話だからか。
哲学ぽいかんじだからか。
-豊胸手術を目論む三十九歳の姉が、言葉を発しない姪をつれて、大阪から私のところに上京してきた。3人の重いが交錯した、夏の3日間の物語。
もろに芥川賞っぽいんだけどなんか不思議な。
女性の体の話だからか。
哲学ぽいかんじだからか。
ノベルを述べる189
2009年9月9日 読書
◇夢枕獏『獅子の門 雲竜編』
読んだったー。
菊千代VS礼二の遺恨決着戦は、期待どおり予想以上の死闘。獅子の闘いを魅せてくれました。
ちょっと格闘シーン獏すぎるでしょ。
そして結局、彦六と久我重名は、やっぱり。
鳴海俊男の闘いも感動しました。
板垣の絵さえなけりゃなー。
読んだったー。
菊千代VS礼二の遺恨決着戦は、期待どおり予想以上の死闘。獅子の闘いを魅せてくれました。
ちょっと格闘シーン獏すぎるでしょ。
そして結局、彦六と久我重名は、やっぱり。
鳴海俊男の闘いも感動しました。
板垣の絵さえなけりゃなー。
ノベルを述べる188・Ⅵ
2009年9月8日 読書
◇あさのあつこ『バッテリー』
とうとう最終巻。
最初の少年物語的なのよりも中盤からボーイズラブに走った感があるまま終わったかんじ。
-「おまえのキャッチャーでいることがどんなものか、知りもせんくせに…なんも知らんくせに」
ついに始まった横手との再試合。巧はマウンドへ登る。
巧の右腕から投じられた一球は、豪のキャッチャーミットに突き刺さる。
おれがおれであるために、おまえがおまえでなくてはならないこと。
バッテリーがいま光り輝く。
ストライクゾーンど真ん中。
巧、次の一球をここへ。
とうとう最終巻。
最初の少年物語的なのよりも中盤からボーイズラブに走った感があるまま終わったかんじ。
-「おまえのキャッチャーでいることがどんなものか、知りもせんくせに…なんも知らんくせに」
ついに始まった横手との再試合。巧はマウンドへ登る。
巧の右腕から投じられた一球は、豪のキャッチャーミットに突き刺さる。
おれがおれであるために、おまえがおまえでなくてはならないこと。
バッテリーがいま光り輝く。
ストライクゾーンど真ん中。
巧、次の一球をここへ。
ノベルを述べる188・Ⅴ
2009年9月6日 読書
◇あさのあつこ『バッテリー(5)』
もう5巻。
-「おれはなんだ? おまえのキャッチャーだぞ。おまえがマウンドにいるとき、おれに関係ないことなんか、一つもねえだろうが」
横手との再試合に向けて、遂に始動する巧と豪のバッテリー。
門脇。瑞垣。海音寺。交錯する思い。
解き放たれる純性。
全ては、バッテリー間を繋ぐ白球の行方を巡って。
誰のためでもない野球を、自らの手で。
もう5巻。
-「おれはなんだ? おまえのキャッチャーだぞ。おまえがマウンドにいるとき、おれに関係ないことなんか、一つもねえだろうが」
横手との再試合に向けて、遂に始動する巧と豪のバッテリー。
門脇。瑞垣。海音寺。交錯する思い。
解き放たれる純性。
全ては、バッテリー間を繋ぐ白球の行方を巡って。
誰のためでもない野球を、自らの手で。
ノベルを述べる188
2009年9月5日 読書
◇あさのあつこ『バッテリー(4)』
やっと4巻読めました。
-「投げたいんです」
強豪校・横手との練習試合に、新田東は敗れた。
巧の投じた魂の一球を捕ることのできなかった豪は、投げきることをしなかった巧に対し心を閉ざす。
監督・戸村の苦渋の決断は、バッテリーを替えることだった。
そんなとき、横手の天才スラッガー門脇と、司令塔の瑞垣が新田を来訪する。
巧と豪。すれちがうバッテリーの行方。
やっと4巻読めました。
-「投げたいんです」
強豪校・横手との練習試合に、新田東は敗れた。
巧の投じた魂の一球を捕ることのできなかった豪は、投げきることをしなかった巧に対し心を閉ざす。
監督・戸村の苦渋の決断は、バッテリーを替えることだった。
そんなとき、横手の天才スラッガー門脇と、司令塔の瑞垣が新田を来訪する。
巧と豪。すれちがうバッテリーの行方。
ノベルを述べる185
2009年9月2日 読書
◇夢枕獏『獅子の門 白虎編』
-武林館全日本トーナメント開幕。羽柴彦六や久我重明が見守る中、遂に運命の5人の獅子たちが激突。死闘の門は開かれた!
芥菊千代。竹智完。志村礼二。加倉文平。室戸武史。
対戦カードを見た上で勝敗予想してたがあっさり覆されました。
まさかの展開。やるなー獏。
がんばれ、菊千代。
-武林館全日本トーナメント開幕。羽柴彦六や久我重明が見守る中、遂に運命の5人の獅子たちが激突。死闘の門は開かれた!
芥菊千代。竹智完。志村礼二。加倉文平。室戸武史。
対戦カードを見た上で勝敗予想してたがあっさり覆されました。
まさかの展開。やるなー獏。
がんばれ、菊千代。
ノベルを述べる184
2009年9月1日 読書
迫勝則『前田の美学 広島東洋カープ 前田智徳』
MM氏が置いてったのソッコー読んでしまった。いや熱い。震え。
いま思えば、最初から前田さんファン。江藤でも金本でもなく、僕は最初から前田さんでした。
カッコよすぎですよ。
MM氏が置いてったのソッコー読んでしまった。いや熱い。震え。
いま思えば、最初から前田さんファン。江藤でも金本でもなく、僕は最初から前田さんでした。
カッコよすぎですよ。
愛してるだけなのです
2009年5月11日 読書
角田光代『愛してるなんていうわけないだろ』
角田さんの文章をすきになってからもう何年経つのでしょう。こんなエッセイがまた素敵でした。
生きてる限り、五体満足な限り、たくさん悩みながら歩きながら足を止めながらときには友達と恋人とときには独りぼっちで、嬉しさや悲しさや楽しさや惨めさや、いろんな時代をいろんな自分を過ごすことができた幸せが、残っているのです。消えもせずに。
角田さんの文章をすきになってからもう何年経つのでしょう。こんなエッセイがまた素敵でした。
生きてる限り、五体満足な限り、たくさん悩みながら歩きながら足を止めながらときには友達と恋人とときには独りぼっちで、嬉しさや悲しさや楽しさや惨めさや、いろんな時代をいろんな自分を過ごすことができた幸せが、残っているのです。消えもせずに。
神谷秀樹『強欲資本主義 ウォール街の自爆』
リーマン。メリル。AIG。
カネだけを糧に回り続けていた狂宴の破綻。
騙し騙されマネーに翻弄されたマネーが世界をグチャグチャに掻き回しながら。
これが世界の経済の動力部の一面。
これが現在の資本主義。
リーマン。メリル。AIG。
カネだけを糧に回り続けていた狂宴の破綻。
騙し騙されマネーに翻弄されたマネーが世界をグチャグチャに掻き回しながら。
これが世界の経済の動力部の一面。
これが現在の資本主義。
ノベルを述べる182・Ⅲ
2009年4月23日 読書
◇あさのあつこ『バッテリー(3)』
-活動停止処分が明けた日の紅白戦、巧はマウンドにのぼる。全ては野球のために。豪のミットに渾身のストレートを投げ込むために。
少年が背負うマウンドは、ピッチャーの孤独と自信に充ちている。ただ独りの自分を信じることだけに、全神経を集中させるべく、振りかぶる右腕。
「このおれが、なんで野球ができないんだ。…おれが、ピッチャーだぜ」
-活動停止処分が明けた日の紅白戦、巧はマウンドにのぼる。全ては野球のために。豪のミットに渾身のストレートを投げ込むために。
少年が背負うマウンドは、ピッチャーの孤独と自信に充ちている。ただ独りの自分を信じることだけに、全神経を集中させるべく、振りかぶる右腕。
「このおれが、なんで野球ができないんだ。…おれが、ピッチャーだぜ」
ノベルを述べる182・Ⅱ
2009年4月21日 読書
◇あさのあつこ『バッテリー(2)』
-中学生になった巧と剛は野球部に入部する。しかし二人を持っていたのは、学校体育下の徹底管理野球だった。監督と先輩部員に牙をむく巧を、剛は諭す。そして、バランスを失ったままの野球部を最悪の事件が襲う。
「おれは、野球がやりたいんだ。ほかのことなんか、どうでもいいんだ。…ほんとにやりたいことやれなくて、どうすんだよ」
-中学生になった巧と剛は野球部に入部する。しかし二人を持っていたのは、学校体育下の徹底管理野球だった。監督と先輩部員に牙をむく巧を、剛は諭す。そして、バランスを失ったままの野球部を最悪の事件が襲う。
「おれは、野球がやりたいんだ。ほかのことなんか、どうでもいいんだ。…ほんとにやりたいことやれなくて、どうすんだよ」
ノベルを述べる182
2009年4月19日 読書
◇あさのあつこ『バッテリー』
-中学入学前の春休み、岡山県境の地方都市・新田に引っ越してきた原田巧。彼は孤高の天才ピッチャーだった。傲慢なほどの絶大な自信と、何者にも縛られぬ意志の下に、彼の野球は存在した。鮮烈な輝きを放つ巧に惹かれてゆく同級生の永倉豪は、バッテリーを組むことを夢見るのだった。
児童文学の域を超え、白球の行方に光と影を鮮やかに映し出す、少年野球ドラマ。
この国に蔓延する「少年」へのまなざし。
自分自身という個への徹底的な執着をみせる巧が投じる伸び上がるストレートが、豪の構えるミットまでの18.44Mを貫くとき、彼は成長過程にあるという身体と精神をもってして、自らの表現する生き方を背負う瞬間に立つ。
誰かが論じた「少年」と、キャッチャーミットと白球の行方だけを追い求めるこの少年は、対峙する。都合の良い闇など一つも無く、少年はマウンドに立っているのだ。
「おれのやりたいのは野球なんじゃ。野球っていうのは一人じゃできんからな」
-中学入学前の春休み、岡山県境の地方都市・新田に引っ越してきた原田巧。彼は孤高の天才ピッチャーだった。傲慢なほどの絶大な自信と、何者にも縛られぬ意志の下に、彼の野球は存在した。鮮烈な輝きを放つ巧に惹かれてゆく同級生の永倉豪は、バッテリーを組むことを夢見るのだった。
児童文学の域を超え、白球の行方に光と影を鮮やかに映し出す、少年野球ドラマ。
この国に蔓延する「少年」へのまなざし。
自分自身という個への徹底的な執着をみせる巧が投じる伸び上がるストレートが、豪の構えるミットまでの18.44Mを貫くとき、彼は成長過程にあるという身体と精神をもってして、自らの表現する生き方を背負う瞬間に立つ。
誰かが論じた「少年」と、キャッチャーミットと白球の行方だけを追い求めるこの少年は、対峙する。都合の良い闇など一つも無く、少年はマウンドに立っているのだ。
「おれのやりたいのは野球なんじゃ。野球っていうのは一人じゃできんからな」
ノベルを述べる181
2009年3月21日 読書
◇角田光代『トリップ』
-東京近郊のある一つの街を舞台に、普通の人々が平凡に暮らす中で、あらゆるそれぞれの人たちが、自分なりのリアルを抱きしめるしかないままに息づきながら、時代を巡っている。それは他のどんなことよりも、ただありのままあるがままの、息づかいとぬくもり。
これが「居場所」。
僕は角田さんが描くこうゆう雰囲気がだいすき。
-東京近郊のある一つの街を舞台に、普通の人々が平凡に暮らす中で、あらゆるそれぞれの人たちが、自分なりのリアルを抱きしめるしかないままに息づきながら、時代を巡っている。それは他のどんなことよりも、ただありのままあるがままの、息づかいとぬくもり。
これが「居場所」。
僕は角田さんが描くこうゆう雰囲気がだいすき。
嶋崇『いまこそ『資本論』』
資本論を全巻本棚に揃えてあるとゆうMB氏が、聖書のようなもんでいいんじゃないっすか、と。
研究や解釈本とかも、新書でも出てるし。
前からそうゆうのを読んでて、とにかく長いもんだからなかなか読み終えられなくて。だからやっと。
太郎と花子と先生が、わかりやすく、マルクスの世界。新書で。
たとえばこれが搾取だとして、不当だと、裁判所にでも訴えてみるわけにもいかない。
無限に回転し続ける資本の正体は、
無限に拡大成長し続けるための交換価値。
流動し浮遊する、実態無く積まれた権利権利権利。
凄まじいスピードで、この平和な楽園は成り立ってる。
資本主義を高く評価したヒゲの人は言いました。
「自由の国は、本来の物質的生産領域の彼岸にある」
資本論を全巻本棚に揃えてあるとゆうMB氏が、聖書のようなもんでいいんじゃないっすか、と。
研究や解釈本とかも、新書でも出てるし。
前からそうゆうのを読んでて、とにかく長いもんだからなかなか読み終えられなくて。だからやっと。
太郎と花子と先生が、わかりやすく、マルクスの世界。新書で。
たとえばこれが搾取だとして、不当だと、裁判所にでも訴えてみるわけにもいかない。
無限に回転し続ける資本の正体は、
無限に拡大成長し続けるための交換価値。
流動し浮遊する、実態無く積まれた権利権利権利。
凄まじいスピードで、この平和な楽園は成り立ってる。
資本主義を高く評価したヒゲの人は言いました。
「自由の国は、本来の物質的生産領域の彼岸にある」