Ⅱ世

2008年1月15日 読書
コミクスおくれすぎだろがな。。。

ブロッケンの帰還にヤラレター。
お約束の友情パワーにホロリ。
ネプチューンマン&凶獣セイウチンのヘルイクスパンションズのニュージェネ狩りひどいヨー。みんなやられちゃうんジャン。ひどいヨー。

ウオーズマンの相方の正体だれだろ。マンモスマンでも新超人でもなく、ヘルズベアーズは、過去未来ダブルウオーズマンコンビとみた。

つげ

2008年1月14日 読書
高野慎三『つげ義春1968』

KT氏が貸してくれて読んだ。

「ガロ」。
60年代70年代。
水木。白土。つげ。

想像もつかねえ時代。戦後ってやつの。
なんともいえずソウルフルに生きてたような。
匂いだけが残ったかんじ。
確実に遠いその時代ってやつ。

80年代生まれの僕が、70年代生まれの兄と、「ねじ式」の真似をよくやったっけ。

2008年1月13日 読書
ひろさちや 『「狂い」のすすめ』

KT氏が貸してくれて読んだ。
大方共感。すきになれそうな本ではないけど。

別にすすめられなくても狂ってると思うよ。
そんなふうに世の中に否定されるようなところがすきだよ。
賛否いらないでしょう。世の中確かに狂ってるモン。
◇エラリー・クィーン『レーン最後の事件』

『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』の3部作に続きシリーズラストを締め括る。聾者探偵ドルリー・レーン最後の事件は、ミステリ史上に刻まれる伝説のフィナーレがあまりにも有名。
最後の最後に震えさせる。叫びたくなる。ぬわわわっ。

−引退したサム警部のもとに現れた謎の七色のひげ男は、シェイクスピアの古文書にまつわる謎を残して忽然と姿を消した。数日後、博物館から一冊の本が盗まれ、一人の警官が消失した。やがて起きた殺人事件が、探偵ドルリー・レーンの最後の事件になることを、そのとき誰も知らなかった。

僕は『Yの悲劇』がすきだったな〜。おつかれレーン。
◇京極夏彦『巷説百物語』
新年早々布団から出たくなくて手元にあって読んだのこれ。

−江戸の世舞台に悪党退治。
 奇怪で異様な怪談話。
 人の心の悲しき業に。
 物の怪鎮める鐘が鳴る。
 逢魔が時に妖怪百匹。

ノベルを述べる143

2007年12月28日 読書
◇夢枕獏『獅子の門〈3〉青竜篇』

−鳴海の下でさらなる成長を続ける芥菊千代。一方、暗黒の武道家・久我重明を師に選んだ志村礼二は、壮絶な修行をくぐり抜けながら、遂に表舞台に姿を現す。孤高の真武会空手トーナメントの決勝で二人は相見える。菊千代VS礼二!! 孤独を極め続けた二人の若者は、互いを獅子として、いまここに牙をむいた!

僕のお気に入りキャラの筆頭だった菊千代と礼二が早くも激突。
お互い壮絶な過去と孤独を背負い続けた者同士の、切なく熱く激しい、言葉にならぬ死闘に震え。
◇乙一『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』

伝説のJOJO第4部を、乙一がオリジナル番外編ノベル化。乙一らしくもあり、JOJOらしくもあるんだけど、どちらの良さも消し合った感はどうしても否めない。しかしマッチングは予想通りによいし、とりわけファンとして乙一が書きたかったんだなあと思わされる一冊。

ノベルを述べる141

2007年12月17日 読書
◇夢枕獏『獅子の門〈2)玄武篇』

−羽柴彦六が出会った5人の若者たちは、その後、それぞれの道を歩んでいた。
帰ってきた竹智完! 己の獣性に目覚める芥菊千代! プロレスを目指す室戸武志! 空手を極め続ける加倉文平! そして文平に敗れ街を彷徨っていた志村礼二は、闇の武道家・久我重明に挑んだ!
それぞれの壮絶な闘いが、いま幕を開ける。

どのキャラも凄すぎて泣ける。とりわけ志村礼二は切なすぎる。
そして久我重明つよすぎる。

相手の強さに萌え、自分の強さに萌える。闘いキチガイたちの狂気が交錯する。
「いきゃっ!」
トーマス・フリードマン『フラット化する世界(下)』

いまや身を守る障壁も垣根も無くなった。全世界が果てまでも見渡せる平坦な戦場と化した。
誰もが、武器を持たなければならなくなった。その武器の性能も年々時代遅れになっていった。
戦争に参加できずに殺されていた者の参戦がある。
埋もれていた戦闘能力の開花がある。
味方が裏切り、敵が手を繋いだ。

ぼくたちよりもモチベーションが高く、ぼくたちよりもハングリーで、
ぼくたちよりも豊かさを追い求める者たちが、ぼくたちの前に現れた。
ぼくたちはもう、いまの豊かさをいまのままではもう守ることができないだろう。

平等な貧しさを捨てたとき、不平等な豊かさを手に入れた。
つくれるものの量が増えたとき、使うものの量も、使う人の量も増えていた。
だれかがつくったものを手に入れるために、ぼくたちは何かをつくり続ける。
お金ってやつを糧にして、ぼくたちは幸せを競い続け、求め続ける。
全人類の幸福なんて想像もできないまま、この星の光の速度はグローバリゼーションとか呼ばれ始めた。
未来なんて想像できないまま、希望が失われてゆくとかのたまわれ始めた。

この平坦な戦場で、僕らが悲劇を招くことなく生き延びること。
灯油やマヨネーズや醤油は足りてるか?

何を売り、何を買わなくてはならないのか?
何を捨て、何を守らなければならないのか?

ぼくたちは、ぼくたちが生き延びた後のことなんか、考える余裕もないほどに、この平坦な戦場に散ってゆく。隠された塹壕で休息もとれぬまま、運の悪い奴は死んでゆく。

平坦な戦場で僕ら生き延びること。
いまはそれだけを考えてみよう。
アイヤー!
トーマス・フリードマン 『フラット化する世界(上)』

世界はフラット化してゆく。障壁や垣根を飛び越え取り払い、戦場は平坦になってゆく。戦火は地球を包む。胎動するグローバル経済が、その方向が、どこにエネルギーを開放してゆくのかが、ゆっくりゆっくりこんなふうに見えてきた。
ベルリンの壁が崩壊しても尚世界はハンマーを打たれ続けていた。デコボコなフィールドは叩かれ続けていた。徐々に徐々に世界はより平坦な戦場に近づいていた。
Y2Kがそれを示した。ITバブルがそれを敷いた。世界は見えない壁を突き崩した。
インターネットが狂気と希望を繋いだ。あらゆるパス。ショートパス。ロングパス。スルーパス。
否応なくスタンダードはグローバルでなくてはならなくなった。異なる格闘技をバーリトゥードが繋いだように。
ギガバイトの世界で、生命はダウンロードされ、全世界の人間がアップローディングに参戦する。
マネーは更なるマネーとの劇的な出会いを求め、無数の光ファイバーを伝い、次々と未知のランデヴーを果たしてゆく。
得るために、売る。売るために、得る。
地球規模の市場の重力は、ニュータイプでも振り切れぬ。
インドが求められ、中国が動き出した。
突っ走るアメリカ。揺れ動く日本。

重点オフショアリング。
アウトソーシング補完。
プロセス省略。人間省略。

時を超えろ。空をかけろ。
敵を超えろ。金をかけろ。
飛べっ。飛べっ。飛ばせっ金をっ人をっ技術をっアイデアをっ欲望をっ。
投資せよっ。

サプライチェーン。無敵のウォルマート。
インソーシング。神懸かるUPS。
世界を貫くウィキペディア。
グーグルからは誰も逃れられない。

全世界を繋ぐ、平坦な戦場。
僕たちはここでアイデンティティをどうにか維持しながら生き延びなくてはならない。
これが、現世界。
ここが、いま。

アイヤー!

ノベルを述べる140

2007年11月27日 読書
◇夢枕獏『獅子の門〈1〉群狼篇』

獅子の門読んだった。
獏やっぱすンげエ。

−陳式太極拳を使う中国拳法の武道家・羽柴彦六は、日本各地を放浪中に、五人の若者と遭遇した。彼らはそれぞれ強烈な野性を持ち壮絶な運命を背負った男たちであった。羽柴彦六と、彦六に魅せられてゆく男たちの、生きざまと運命が、いま想像を超える凄まじさの中で動き始めた。

5人の生きざまが切なすぎる。
強くなるしかないんだなあ。
◇角田光代『この本が、世界に存在することに』

出会えてよかったと思う。
純粋な知識のための追っかけっこなんかじゃなくていい。
好きになる。
人は本を読む。本は人を呼ぶ。
自分のために存在する本は、本当に存在する。
その本はどこかできっと自分を待っている。

こんなにも偏った自分が出会う、
こんなにも偏った物語たち。
出会えてよかったと、何度だって思う。
昔よりもいま僕は本がすき。
人間のような、本がすき。
間々田孝夫『消費社会のゆくえ―記号消費と脱物質主義』

市場が高度に発展してけば、ニーズも商品も多様になるし、嗜好や個性も差異も利用再利用されてくけど、それを多様化とかいえるンかしら。記号っても、僕は、自分のスタイルに合った消費財を選択していると思うけど、周りの圧力ものすげー感じるんやけど。
誰かが、誰かのまま、無理なくその人なりの意味を消費してけばいいのにと思うんやけど。

グルメもファッションもレジャーも、いまはいらない。すきくないから。いままでずっとそうだしこれからもずっとそうかもしんないしそうじゃないかもしんない。
土手でサッカーしたり、読書して昼寝したり、興味のあるものを勉強したり、いろんな人といろんな話をしたり、手料理でパーチィーしたりするのが、いまでもすき。小金があったりなかったりするのは関係ないことがわかってきた。
金払ったことに価値あるようなのがすきじゃなかったんだ昔から。

少ない余暇。金払う余暇。疲れる余暇。その反動でゆとりやらスローやら脱物質やら。満たさなければならないものは、いつからそんなに複雑になっちまったのか。
僕にはこの消費社会が無理すぎて。
なんにもしなくてもいいのにさ。あるものだけでいいのにさ。一緒にいるだけでいいのにさ。すッげ楽しいことってたくさんあるのにさ。

大金持ちになったら、アパートの大家になって、維持費だけの家賃でみんなを住まわしてあげるからね。

読書案内

2007年11月16日 読書
寺山修司『不思議図書館』

寺山修司のイカれた本ばっかの読書案内。
あ、こうゆうのいいなと思った。
やってみたいやってみたい。
森達也『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』

童話や昔話とかの森式パロディ。
おもしろかった。
風刺がすきです。
場が読めない奴が貴重なときもある。森さん殺されたら考えるけどさ。

前に「見解の相違でしょ」って福田が言ったあの言葉が最近離れない。
そうなんだよね。
その通り。

含むところは多々あるけれど、疑ってゆきながらちゃんと見てくつもりなんだ。
その結果ベストの選択しなきゃなんないんだから。完璧なものなんて無いんだから。
リスク背負ってるわけじゃないんだから。そんなふうに、側面を叩かなくてもいいんじゃないかというのもある。
でもこんなふうにして言葉を忘れてくのもやだ。
優しさが人を傷付けるんだから。
それでも。知ってほしいんだよなあ。

不安や恐怖は何で生まれるか知ってるかい? 知らないからだよ。
◇ゴールディングの『蝿の王』

−大戦下、少年達を乗せたイギリス疎開機が撃墜され、南太平洋の孤島に不時着した。大人のいない楽園で、彼らは平和な秩序を作り生活を始めるが、徐々に拡がる不協和音と、目覚めた獣性が、彼らを野性のままの殺戮と闘争に駆り立ててゆく。

内なる闇が生み出した「獣」。暗黒へ捧げられた「蠅の王」。
衝撃の後半展開。
これ非常に面白かった。

ジャパンベスボ

2007年11月2日 読書
竜がシリーズ制覇。山井に何かが降りてきてたな。
これでMM氏は酒乱オブ酒乱間違いなし。
さ、オフだ。ストーブリーグだっ。
黒田いかないで〜。

で、シリーズ中は、ロバート・ホワイティング『菊とバット』を読んでた。
30年も前にロバート・ホワイティング氏が日本球界にむけて書いた名著。タイトルは、あのベネディクトの「菊と刀」からきてる。野球をテーマにした日米比較文化論だ。
日本「野球」がサムライベースボールであることが書かれてるし、野球ファンにも非常にわかりやすく、面白くできてる。
今日、大リーグとの距離が縮まったぶん、ジャパン野球も相当変わってきていると思う。外人選手が、日本野球をなめることもなくなってきてると思うし、日本のスモールベースボールも最強野球の一つだと認識もされてきてると思う。ストもやったし。巨人の神話も崩れてるし。
ラストの章の夢のワールドシリーズは興奮した。中日VSレッドソックスなら、どっちが勝つかなあ。

ノベルを述べる138

2007年10月26日 読書
◇石田衣良『REVERSE』

ダイラの恋愛モノ。このポップさがまさにダイラ。

−ネット上で「キリコ」という女性を演じる秀紀。同じように「アキヒト」という男性を演じる千晶。二人が会うのはSNS空間の中。互いに性を偽りながらもひかれあっていく二人に、あるとき運命が訪れた。
現実に藻掻き、立ち向かい、そして愛を求め続けた二人のリアルラブストーリー。

「恋愛って、この星の上にいる無数の相手の中から、魂の双子を捜し出すようなものだと思うの。好きな顔も、好きな身体も、好きな仕事や頭脳だって、確かにあるよ。条件も好みも無数にある。でも、なにより大切なのは、やっぱり魂の形だよね。

一生のうちにわたしたちは、何人の人と出会えるのかな。その中で同じ魂の持ち主と何度心を触れ合わせられるんだろう」


こんな台詞がダイラっぽい。
ネタ的にはつまらんがもはやダイラノベルではそれもどうでもいい。

ノベルを述べる137

2007年10月24日 読書
◇青山七恵『ひとり日和』
2007芥川賞のやつ。モロ芥川賞っぽい作品なので、既に読み飽きてる感があって、でもこれが純文学だといわれればそうかと思い、実に平凡な作品に仕上がっているなと。まあこれはこれでいいかなと。平凡でよい。

−20歳の知寿は、母の知り合いである71歳のおばあちゃん・吟子さんの家に居候することになった。駅のホームが見える小さな平屋で暮らし始めた知寿は、ひとりでひとりになるための季節を歩いていく。
◇伊坂幸太郎『魔王』

「自分の読んだことのない小説が書きたい。そんな気持ちで書きました(by伊坂)」
伊坂がこうゆう本を書こうと思い立ちそして書いたことが、どうゆうことなのか、それ自体が、読者が感じながら読んでいった部分だろうと思った。

−虚無と欺瞞にまみれた社会で、それを切り裂く言葉をひっさげてさっそうと登場した一人の天才政治家。扇動した大観衆の前で、彼は、自らを選んだ国民のその覚悟を突きつけ、問うた。
時代の圧倒的なうねりに一矢報いようと立ち上がった男。群衆を扇動する天才政治家との対決を前にして、彼はそこに魔王の影を見た。
世界を変えることの意味。人が人を動かす意味。
シューベルト戯曲「魔王」をテイストに、伊坂ワールドが炸裂する。

だいたいファシズムってのはこうゆうことかもしれないよ。
takenatu氏がこうゆうのかなりすきそうっ。読んでみっ。
なんだかんだで伊坂おもろいよねえ。

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