岩田正美『現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護』
「それはわたしたちも含めたものだよね。
多くの人の《貧困観》こそが、貧困なんだよ」
Tさんがそう言ってたの、よくわかったかんじ。
いわゆる流行りの「格差」本ではなくて、タイトル通り、現代における「貧困」を丁寧にとらえなおした一冊といえる。
現代において貧困との闘いとは、「貧困を見るまなざし」との闘いでもある。
理解とか無理解とかで片付けちゃわないレベルで、構造を再発見していくことなのだ。
貧困問題は貧困者のためだけのものではない。
そこかな。
どのような社会が自分たちにとって望ましいのか試みる最良のテーマでもあると思う。
貧困は、ノスタルジーやファンタジーで語られるような、綺麗事では済まない。
僕たちはたしかに綺麗事で済ましてきた。自分が恵まれていることに気付いたなら、そのツケを払わされる前に何かしら思い巡らすことなんだろう。
関係無いやで済めばどんだけ素敵だろうか。
明日の僕は何を語り合えばいいのだろうか。
「それはわたしたちも含めたものだよね。
多くの人の《貧困観》こそが、貧困なんだよ」
Tさんがそう言ってたの、よくわかったかんじ。
いわゆる流行りの「格差」本ではなくて、タイトル通り、現代における「貧困」を丁寧にとらえなおした一冊といえる。
現代において貧困との闘いとは、「貧困を見るまなざし」との闘いでもある。
理解とか無理解とかで片付けちゃわないレベルで、構造を再発見していくことなのだ。
貧困問題は貧困者のためだけのものではない。
そこかな。
どのような社会が自分たちにとって望ましいのか試みる最良のテーマでもあると思う。
貧困は、ノスタルジーやファンタジーで語られるような、綺麗事では済まない。
僕たちはたしかに綺麗事で済ましてきた。自分が恵まれていることに気付いたなら、そのツケを払わされる前に何かしら思い巡らすことなんだろう。
関係無いやで済めばどんだけ素敵だろうか。
明日の僕は何を語り合えばいいのだろうか。
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2007年6月21日 読書
◇堂場瞬一『マスク』
−家族を捨ててメキシコに消えた父が死んだ。スポーツジャーナリストの水野は、父が“エル・ソル”と名乗ってリングで活躍していたというメキシコの町セントロへ向かう。太陽と崇められた人気仮面レスラー“エル・ソル”は、ルチャプロレスが唯一の娯楽という貧しい街で、孤児達と共に生きていたという。関係者の証言を集めていく中で水野は、父がマスクに託した思いに次第に心を寄せてゆく。
僕はプロレスすきです。マスクマンもすき。とりわけマスクってのはもはや単なるコスチュームではない。マスクマンのアイデンティティってのはやっぱりリング上のヒーローなのですよ。
ルチャ・リブレでは、先住メキシコ人VS侵略者スペイン人、の図式がマスク導入の最初らしいが。
正義のヒーローは正体を隠すもんだと子どもの頃は思ってたし。
マスカラスはマスク被ったまま映画主演したし。
タイガーマスクは素顔を見られずに死んだし。
サスケは議会で揉めたし。
「聖者」エル・サントはマスクのまま埋葬されたんだって。
ネプチューンマンの「マスク狩り」は哲学あったなあと思う。
ロビンマスクの素顔とか。モンゴルマンの正体とか。ウォーズマンのマスクとか。
とにかくマスクは軟弱超人の飾りなんかじゃねえ。僕もそう思うぜネプチューンマン。
−家族を捨ててメキシコに消えた父が死んだ。スポーツジャーナリストの水野は、父が“エル・ソル”と名乗ってリングで活躍していたというメキシコの町セントロへ向かう。太陽と崇められた人気仮面レスラー“エル・ソル”は、ルチャプロレスが唯一の娯楽という貧しい街で、孤児達と共に生きていたという。関係者の証言を集めていく中で水野は、父がマスクに託した思いに次第に心を寄せてゆく。
僕はプロレスすきです。マスクマンもすき。とりわけマスクってのはもはや単なるコスチュームではない。マスクマンのアイデンティティってのはやっぱりリング上のヒーローなのですよ。
ルチャ・リブレでは、先住メキシコ人VS侵略者スペイン人、の図式がマスク導入の最初らしいが。
正義のヒーローは正体を隠すもんだと子どもの頃は思ってたし。
マスカラスはマスク被ったまま映画主演したし。
タイガーマスクは素顔を見られずに死んだし。
サスケは議会で揉めたし。
「聖者」エル・サントはマスクのまま埋葬されたんだって。
ネプチューンマンの「マスク狩り」は哲学あったなあと思う。
ロビンマスクの素顔とか。モンゴルマンの正体とか。ウォーズマンのマスクとか。
とにかくマスクは軟弱超人の飾りなんかじゃねえ。僕もそう思うぜネプチューンマン。
ノベルを述べる105
2007年6月20日 読書 コメント (1)
◇山田風太郎『くノ一忍法帖』
山風3冊目。まーこれぁとにかく荒技力技大爆笑。
−大坂城が落城し天下を奪った家康は戦慄していた。真田幸村が仕掛けた最後の秘策は、五人のくノ一に秀頼の子を身ごもらせることだった。五人のくノ一は、家康の孫娘・千姫の侍女たちの中に潜んでいる。豊臣の血を滅ぼすため、家康は服部半蔵に命じて、伊賀国鍔隠れの谷から五人の忍者を呼び寄せた。
伊賀忍法VS信濃忍法!! 男忍者軍団VS女忍者軍団!! 妖しく凄絶な忍者戦争が幕を開けた!
男女忍者戦っても、くノ一は全員イカれた妊婦。男忍者は全員イカれた強姦魔。ほんとーに大爆笑の血まみれのセックス・バトル。
二回目のセックスでショック死させる荒技忍法「穴かくし」(アナフィラキシー現象のシャレらしい)には爆笑。どーゆー忍法じゃ!?
堅い膜のようなものに変化する精液を身体に塗りたくり身を守る忍法「肉鞘」。あははありえね。
食らいついたら精液と血液を搾り取り尽くすまで離れない忍法「筒涸らし」。うわー。
裸婦の幻影を見せて戦闘不能に追い込む忍法「幻菩薩」。いやーぜひ一度かかってみた…いやいやありえね。
爆笑のうちに読み終えた。
山風3冊目。まーこれぁとにかく荒技力技大爆笑。
−大坂城が落城し天下を奪った家康は戦慄していた。真田幸村が仕掛けた最後の秘策は、五人のくノ一に秀頼の子を身ごもらせることだった。五人のくノ一は、家康の孫娘・千姫の侍女たちの中に潜んでいる。豊臣の血を滅ぼすため、家康は服部半蔵に命じて、伊賀国鍔隠れの谷から五人の忍者を呼び寄せた。
伊賀忍法VS信濃忍法!! 男忍者軍団VS女忍者軍団!! 妖しく凄絶な忍者戦争が幕を開けた!
男女忍者戦っても、くノ一は全員イカれた妊婦。男忍者は全員イカれた強姦魔。ほんとーに大爆笑の血まみれのセックス・バトル。
二回目のセックスでショック死させる荒技忍法「穴かくし」(アナフィラキシー現象のシャレらしい)には爆笑。どーゆー忍法じゃ!?
堅い膜のようなものに変化する精液を身体に塗りたくり身を守る忍法「肉鞘」。あははありえね。
食らいついたら精液と血液を搾り取り尽くすまで離れない忍法「筒涸らし」。うわー。
裸婦の幻影を見せて戦闘不能に追い込む忍法「幻菩薩」。いやーぜひ一度かかってみた…いやいやありえね。
爆笑のうちに読み終えた。
ノベルを述べる104
2007年6月19日 読書
◇綿矢りさ『夢を与える』
綿谷っちの3作目。僕は『インストール』も『蹴りたい背中』もおもしろかったので、期待してたぶんだけかなりつまらなかった。残念残念。
−夢を、与える。私は夢を、与える。
TVCMの中で成長する少女。
芸能界で葛藤するキャラクター。
現実の少女の成長は、夢を与えてもらう側の夢を裏切ってしまう。
「夢を与える」立場にいる少女の心が描かれてる。
芸能界もそうだけど、共感以前にあまり興味がないのかもしれません。
綿谷っちの3作目。僕は『インストール』も『蹴りたい背中』もおもしろかったので、期待してたぶんだけかなりつまらなかった。残念残念。
−夢を、与える。私は夢を、与える。
TVCMの中で成長する少女。
芸能界で葛藤するキャラクター。
現実の少女の成長は、夢を与えてもらう側の夢を裏切ってしまう。
「夢を与える」立場にいる少女の心が描かれてる。
芸能界もそうだけど、共感以前にあまり興味がないのかもしれません。
ノベルを述べる103
2007年6月18日 読書
◇三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』
−東京のはずれ‘まほろ市’の駅前、便利屋「多田便利軒」。舞いこむ依頼はくだらなく、危うく、そして切ないものばかり。
多田と行天、不思議コンビ。便利屋稼業の見せ所。
「だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってことだ」
幸福は再生する。
形を変え、さまざまな姿で、それを求めるひとたちのところへ何度でも、そっと訪れてくる。
やっぱり行天が切ない。こんなキャラに弱い。
−東京のはずれ‘まほろ市’の駅前、便利屋「多田便利軒」。舞いこむ依頼はくだらなく、危うく、そして切ないものばかり。
多田と行天、不思議コンビ。便利屋稼業の見せ所。
「だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってことだ」
幸福は再生する。
形を変え、さまざまな姿で、それを求めるひとたちのところへ何度でも、そっと訪れてくる。
やっぱり行天が切ない。こんなキャラに弱い。
ノベルを述べる102
2007年6月12日 読書
◇山田風太郎『伊賀忍法帖』
風太郎2冊目を読んでみましたよ。ギャグにも近いエログロに幅をとった感あるけど、またしても恐るべき忍者死闘はおもしろかったでよ。
−伊賀忍者笛吹城太郎の最愛の妻・篝火の命を奪い去ったのは、松永弾正の命を受けた根来七天狗だった。復讐の鬼と化す城太郎VS七天狗。いまここに壮絶忍者戦の火蓋が切られた!
いやおもろい。
風太郎2冊目を読んでみましたよ。ギャグにも近いエログロに幅をとった感あるけど、またしても恐るべき忍者死闘はおもしろかったでよ。
−伊賀忍者笛吹城太郎の最愛の妻・篝火の命を奪い去ったのは、松永弾正の命を受けた根来七天狗だった。復讐の鬼と化す城太郎VS七天狗。いまここに壮絶忍者戦の火蓋が切られた!
いやおもろい。
ノベルを述べる101
2007年6月9日 読書 コメント (1)
◇山田風太郎『甲賀忍法帖』
おっっもしれえなあーー風太郎はっ。なるほど最高ですな。
−家康企画で始まった、徳川三代将軍の座をかけて激突する甲賀・伊賀の忍者10人VS10人戦争! 服部半蔵四百年の禁制は今ここに解き放たれ、伊賀・甲賀の命運と悲願をかけた壮絶な戦いが始まった。忍術死闘の果てに待つ運命や如何に。
どの忍者も最強っぽいのに壮絶に散ってく。
相性なんだなあ。
これぞ死闘。忍びのさだめ。
おっっもしれえなあーー風太郎はっ。なるほど最高ですな。
−家康企画で始まった、徳川三代将軍の座をかけて激突する甲賀・伊賀の忍者10人VS10人戦争! 服部半蔵四百年の禁制は今ここに解き放たれ、伊賀・甲賀の命運と悲願をかけた壮絶な戦いが始まった。忍術死闘の果てに待つ運命や如何に。
どの忍者も最強っぽいのに壮絶に散ってく。
相性なんだなあ。
これぞ死闘。忍びのさだめ。
ノベルを述べる100
2007年6月6日 読書 コメント (2)
◇絲山秋子『沖で待つ』
芥川賞のやつ。
うん。とてもよかった。絲山さんの文章はすごい良いな。
−同期の太っちゃんが突然死んだ。彼との「約束」を果たすために、私は彼の部屋にしのびこんだ。
「しゃっくりが止まら、ないんだ」
同時収録短編『勤労感謝の日』もよかった。
カラーがある作家さんだ。
芥川賞のやつ。
うん。とてもよかった。絲山さんの文章はすごい良いな。
−同期の太っちゃんが突然死んだ。彼との「約束」を果たすために、私は彼の部屋にしのびこんだ。
「しゃっくりが止まら、ないんだ」
同時収録短編『勤労感謝の日』もよかった。
カラーがある作家さんだ。
◇森絵都『風に舞いあがるビニールシート』
直木賞のやつ。本自体は6つの短編集。
森絵都の書く力強く優しい文章が、心にしみますた。
−「風に舞いあがるビニールシートがあとを絶たないんだ」
上司で元夫のエドがアフガンで死んだ。
国連の難民事業に携わる里佳は、エドとの日々を回顧する。
ぎこちなく、ささやかに、大切なもののために懸命に生きてみる。生きていれば大変なことや辛いこと、いろんなことが起きるけど、大切な何かのためにできることをやることが、幸せの在処になってゆく。
「暴力的な風が吹いたとき、真っ先に飛ばされるのは弱い立場の人たちだ。老人や女性や子供、それに生まれて間もない赤ん坊たちだ。 …だから僕は思うんだよ、自分の子供を育てる時間や労力があるのなら、すでに生まれた彼らのためにそれを捧げるべきだって。それが、富める者ばかりがますます富んでいくこの世界のシステムに荷担している僕らの責任だって。
僕たちは、悲しみなんてそう簡単に受けいれるべきじゃない」
普通によかった。
直木賞のやつ。本自体は6つの短編集。
森絵都の書く力強く優しい文章が、心にしみますた。
−「風に舞いあがるビニールシートがあとを絶たないんだ」
上司で元夫のエドがアフガンで死んだ。
国連の難民事業に携わる里佳は、エドとの日々を回顧する。
ぎこちなく、ささやかに、大切なもののために懸命に生きてみる。生きていれば大変なことや辛いこと、いろんなことが起きるけど、大切な何かのためにできることをやることが、幸せの在処になってゆく。
「暴力的な風が吹いたとき、真っ先に飛ばされるのは弱い立場の人たちだ。老人や女性や子供、それに生まれて間もない赤ん坊たちだ。 …だから僕は思うんだよ、自分の子供を育てる時間や労力があるのなら、すでに生まれた彼らのためにそれを捧げるべきだって。それが、富める者ばかりがますます富んでいくこの世界のシステムに荷担している僕らの責任だって。
僕たちは、悲しみなんてそう簡単に受けいれるべきじゃない」
普通によかった。
昭和センチュリー 3
2007年6月1日 読書
古川隆久『歴史エンタテインメント 昭和戦後史〈下〉崩壊する経済大国』
下巻。昭和終期。ウルトラ発展から成熟超現代へ。
とうとう昭和天皇崩御。昭天が昇天。
全3巻で昭和を堪能。
いつの時代にも存在した不条理。
いつの時代にも存在した狂気。
いまこのときが何故現代と呼ばれているのかが少しだけわかった。
歴史はやはり歴史だった。
時代は絶え間なく動いている。
その時代に生きるということが、どれだけのことなのか。
何を経て、何処へ向かうのか。
ついこないだ、昭和という時代が始まったとき、この国はまだ戦争なんてものをやっていた。
僕はこの世に生まれていなかった。
歴史。僕が僕で在る以前の世界の話。
思い巡らすのは、時間という小宇宙。
父さん母さんが生き抜いた昭和。
それを超えた歴史の果て。僕がいる現在。
世紀を超えて。
takebono、昭和を回顧する。
下巻。昭和終期。ウルトラ発展から成熟超現代へ。
とうとう昭和天皇崩御。昭天が昇天。
全3巻で昭和を堪能。
いつの時代にも存在した不条理。
いつの時代にも存在した狂気。
いまこのときが何故現代と呼ばれているのかが少しだけわかった。
歴史はやはり歴史だった。
時代は絶え間なく動いている。
その時代に生きるということが、どれだけのことなのか。
何を経て、何処へ向かうのか。
ついこないだ、昭和という時代が始まったとき、この国はまだ戦争なんてものをやっていた。
僕はこの世に生まれていなかった。
歴史。僕が僕で在る以前の世界の話。
思い巡らすのは、時間という小宇宙。
父さん母さんが生き抜いた昭和。
それを超えた歴史の果て。僕がいる現在。
世紀を超えて。
takebono、昭和を回顧する。
昭和センチュリー 2
2007年5月31日 読書
古川隆久『歴史エンタテインメント 昭和戦後史〈中〉経済繁栄と国際化』
中巻。昭和中期。ミラクル復興からウルトラ発展へ。
消費革命。市場自由化。インフラの急発展。ベビーブーム。輸出も内需ものびのびた。成長に次ぐ成長。発展に次ぐ発展。何もかも急激に急速にギアを上げていった時代。
背景に冷戦があり、闘争があり、公害問題があり、大事故や大災害や交通事故も多かった。全ては経済発展故だったのだね。時代は不安定なりにグラグラと、そして秩序立った怪物経済社会をこうやって練り上げていったんだわな。
無差別テロ系の犯罪も今と変わらないくらい起きてるし。
オリンピックにアポロ。
大量消費社会はこのときまだ尚発展中だったのだ。
昭和という時代の末期にこの世に生まれ、
歴史の上を歩いている。
在り方を失った世界で、
在処を少しずつ見つけながら、
自分の歴史も刻んでゆく。
生きるだけだと思うのだ。
中巻。昭和中期。ミラクル復興からウルトラ発展へ。
消費革命。市場自由化。インフラの急発展。ベビーブーム。輸出も内需ものびのびた。成長に次ぐ成長。発展に次ぐ発展。何もかも急激に急速にギアを上げていった時代。
背景に冷戦があり、闘争があり、公害問題があり、大事故や大災害や交通事故も多かった。全ては経済発展故だったのだね。時代は不安定なりにグラグラと、そして秩序立った怪物経済社会をこうやって練り上げていったんだわな。
無差別テロ系の犯罪も今と変わらないくらい起きてるし。
オリンピックにアポロ。
大量消費社会はこのときまだ尚発展中だったのだ。
昭和という時代の末期にこの世に生まれ、
歴史の上を歩いている。
在り方を失った世界で、
在処を少しずつ見つけながら、
自分の歴史も刻んでゆく。
生きるだけだと思うのだ。
古川隆久『歴史エンタテインメント 昭和戦後史〈上〉復興と挑戦』
うーん。
戦後史ってのはすッごい。
これが歴史で、今に続いてて、もはや夢のようになってるのがすごい。
いま何かをどうにか考える機会あったら、やっぱり歴史性が入ってくるんやな。
いまこそが超現代なのか。
うーん。
戦後史ってのはすッごい。
これが歴史で、今に続いてて、もはや夢のようになってるのがすごい。
いま何かをどうにか考える機会あったら、やっぱり歴史性が入ってくるんやな。
いまこそが超現代なのか。
佐和隆光『この国の未来へ―持続可能で「豊か」な社会』
未来あるか、って。
そりゃまあ。
どんくらい、どのように、って。
イメージできないのは当たり前だろーけど、
真っ暗闇はまた違う。
これからこの国に起こること、それは怒ること?
少しわかってても。
どうするか全然わかんね。
散々言われてるが結局、
ポスト工業化社会での、色々なものの在り方。
豊かさとそのひずみの見直し。
人的資本への投資とセーフティネット。
持続可能な環境への取り組み。
喫煙と肺ガンの因果関係すら統計的「有意」な確固たる結論は出てないそうで、結局は僕たちは最悪の事態だけは回避しなければならないという結論にだけは行き着いている。
「なにが起きるかわからない」からそれが「未来」なのだ。
やらなければならないとされていることを、
今、やりきれていないから、
ろくな未来がこないのは当たり前。個人も国も世界もそうだ。
誰も傷付けないで、自分も傷付けないで、うまくいくやり方があったらとっくにやってる。
一番大切なものを守るため、いま精一杯のことを誰もがしてる。
僕もそろそろ少しは未来のことを考えてみるよ。今まで適当すぎたもんな。
無力なら、闘って強くなれ、だ。
勇気だけなんだ。
未来あるか、って。
そりゃまあ。
どんくらい、どのように、って。
イメージできないのは当たり前だろーけど、
真っ暗闇はまた違う。
これからこの国に起こること、それは怒ること?
少しわかってても。
どうするか全然わかんね。
散々言われてるが結局、
ポスト工業化社会での、色々なものの在り方。
豊かさとそのひずみの見直し。
人的資本への投資とセーフティネット。
持続可能な環境への取り組み。
喫煙と肺ガンの因果関係すら統計的「有意」な確固たる結論は出てないそうで、結局は僕たちは最悪の事態だけは回避しなければならないという結論にだけは行き着いている。
「なにが起きるかわからない」からそれが「未来」なのだ。
やらなければならないとされていることを、
今、やりきれていないから、
ろくな未来がこないのは当たり前。個人も国も世界もそうだ。
誰も傷付けないで、自分も傷付けないで、うまくいくやり方があったらとっくにやってる。
一番大切なものを守るため、いま精一杯のことを誰もがしてる。
僕もそろそろ少しは未来のことを考えてみるよ。今まで適当すぎたもんな。
無力なら、闘って強くなれ、だ。
勇気だけなんだ。
安倍晋三『美しい国へ』
わが日本国の総理大臣アベちゃんが書いた本。
まず、活字が大きい。お年寄りも若者も楽に読めますな。
そして、言葉が簡単。すらすら読めるぜこれ。
だけど内容、何を言いたいのかサッパリわからん。錯乱状態かと思うとこもあったよ。
高校生が議論するようなお話がつらつらと書かれてるけどなんなんだろ。
え〜っアベちゃん、こんな本、どーすんのコレ?
え〜っ、ガッカリ。つくづくガッカリ。批判はおろか、かける言葉さえ見つからない。
美しくなくていいや と思った。
う〜ん。
わが日本国の総理大臣アベちゃんが書いた本。
まず、活字が大きい。お年寄りも若者も楽に読めますな。
そして、言葉が簡単。すらすら読めるぜこれ。
だけど内容、何を言いたいのかサッパリわからん。錯乱状態かと思うとこもあったよ。
高校生が議論するようなお話がつらつらと書かれてるけどなんなんだろ。
え〜っアベちゃん、こんな本、どーすんのコレ?
え〜っ、ガッカリ。つくづくガッカリ。批判はおろか、かける言葉さえ見つからない。
美しくなくていいや と思った。
う〜ん。
石田衣良『ぼくとひかりと園庭で』
ダイラの絵本。
ストーリーは酷い。めちゃくちゃ。不気味でキモスギ君。
こんなもん子どもに読ませられるかっ!
ダイラはこんなん書くなっ。
でも絵本ていいなと思った。
絵本をかきたくなった。
ダイラの絵本。
ストーリーは酷い。めちゃくちゃ。不気味でキモスギ君。
こんなもん子どもに読ませられるかっ!
ダイラはこんなん書くなっ。
でも絵本ていいなと思った。
絵本をかきたくなった。
沢木耕太郎『バーボン・ストリート』
沢木耕太郎のエッセイ。良い文章だな。
雰囲気あるー。
バーボンの味か。
僕もこんなふうに、飲み仲間と語り合った思い出なぞをエッセイにでもして綴ってみたいな。
今度はバーボンで乾杯しましょうか。
沢木耕太郎のエッセイ。良い文章だな。
雰囲気あるー。
バーボンの味か。
僕もこんなふうに、飲み仲間と語り合った思い出なぞをエッセイにでもして綴ってみたいな。
今度はバーボンで乾杯しましょうか。
◇レマルク『西部戦線異状なし』。レマルク不朽の反戦文学。
−第一次大戦さなか、戦場は凄絶をきわめていた。銃弾の雨は兵士の肉体をひきちぎり、砲弾がそれを吹き飛ばす。毒ガスがまかれ、戦車は唸りを上げて進む。地雷は炸裂し、疫病は猛威を振るう。肉弾戦の連続に塹壕は血に染まった。
死が戦線を埋め尽くす中、軍司令部はただ静かな報告を放つ。
「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」
戦慄の戦線で、愛する戦友を次々と失う一兵士ボイメルの戦場ストーリー。
「おい、戦友、今日は他人の身、明日はわが身だ。けれどももし幸い僕が助かったら、僕はこのわれわれ二人を打ち砕いたものに対して闘おう、それは君の生命を奪ったものだ。…それから僕にも、やっぱり生命を奪おうとしているものだ。
戦友、僕は君に約束する。戦争は二度とふたたびあってはならない」
うーんよかった。
−第一次大戦さなか、戦場は凄絶をきわめていた。銃弾の雨は兵士の肉体をひきちぎり、砲弾がそれを吹き飛ばす。毒ガスがまかれ、戦車は唸りを上げて進む。地雷は炸裂し、疫病は猛威を振るう。肉弾戦の連続に塹壕は血に染まった。
死が戦線を埋め尽くす中、軍司令部はただ静かな報告を放つ。
「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」
戦慄の戦線で、愛する戦友を次々と失う一兵士ボイメルの戦場ストーリー。
「おい、戦友、今日は他人の身、明日はわが身だ。けれどももし幸い僕が助かったら、僕はこのわれわれ二人を打ち砕いたものに対して闘おう、それは君の生命を奪ったものだ。…それから僕にも、やっぱり生命を奪おうとしているものだ。
戦友、僕は君に約束する。戦争は二度とふたたびあってはならない」
うーんよかった。
山田久『賃金デフレ』
よくわかったかんじ。
結局は日本のままアメリカ型を選択するわけなのか。
働く庶民にとっては以前より遙かに厳しい時代になってきたし、これからますますそうなってゆくわけだ。
「求められている」「〜べきである」「〜が必要である」の多さに、パンピーの僕はクラクラしちまうんだよっ。
市場も政治もそれほど万能に機能するわけないだろう。多くのことがそんなに綺麗なコトじゃないだろう。脳死や無関心やステレオタイプも、なんだかんだいって結局苦しみそうだ。
本来期待すべきものに期待できない以上、今ある非合理な制度とやらの範囲内で最大限自分の力で自分の生活を守ってゆくしかない。庶民にはそれしかできない。それをやるだけ。僕の周りにいる誰の考えを批判しても筋違いになりそうだ。
労働市場は明らかに一世代前とは違うんだな。僕が言うのもおかしいんだけど、本当に一人一人が自分のためによくよく考えないといかんのだろうよ。
よくわかったかんじ。
結局は日本のままアメリカ型を選択するわけなのか。
働く庶民にとっては以前より遙かに厳しい時代になってきたし、これからますますそうなってゆくわけだ。
「求められている」「〜べきである」「〜が必要である」の多さに、パンピーの僕はクラクラしちまうんだよっ。
市場も政治もそれほど万能に機能するわけないだろう。多くのことがそんなに綺麗なコトじゃないだろう。脳死や無関心やステレオタイプも、なんだかんだいって結局苦しみそうだ。
本来期待すべきものに期待できない以上、今ある非合理な制度とやらの範囲内で最大限自分の力で自分の生活を守ってゆくしかない。庶民にはそれしかできない。それをやるだけ。僕の周りにいる誰の考えを批判しても筋違いになりそうだ。
労働市場は明らかに一世代前とは違うんだな。僕が言うのもおかしいんだけど、本当に一人一人が自分のためによくよく考えないといかんのだろうよ。
林信吾『反戦軍事学』
確かに僕たちは、「軍事」について何一つも知らないのに、戦争だ平和だ改憲だ国益だと右往左往一喜一憂してる感があるな。誰も教えてくれないし、何も知らないのにたしかにそうだ。
むしろ、「こんな薄い軍事知識でも影響されちゃうでしょ?」と延々と筆者に言われてる気がしてならなかった。
でもそんな中、憲法は改正されようとしてる。誰も何も示してくれないわけだから、「わかんない」のは当たり前で、でも自衛隊はとうとう軍隊になろうとしてるらしいわけで、日本人の戦死もリアルになりそうなわけだ。何もかもが、アメリカ益の戦争に参加するためだといわれれば、それが国益だとしても充分悩ましくて、考えるし。それでも立場を決めなきゃならないときがくれば僕は何かしら立場をとることになる。結局なんもわからない。こんな考えのままに憲法改正の国民投票では改正反対に入れる。平和路線は僕が考える以上に安易ではないのだろうけど、軍備拡張は抑止よりも脅威だとただそう思うからかな。
戦争に反対する人ほど正しい軍事知識を身に付けてほしい、という筆者のテーマはよくわかった。歴史は振り返ることはできてもつくりかえることはできない以上、「たれ、れば」はなんにもならないというのはよくわかるし、正しい軍事知識を持てば戦争賛美などできなくなるというのも少しわかったような気がした。
依然として何一つわからないのだけど、選択が迫られてる。
いずれにせよ、こんな薄い新書の、こんな軍事知識とやらで、こんなどーしょもない僕が、愚かにも考えさせられちゃうことから、そのこと自体からも目を背けちゃいけないってことなんだろう。
確かに僕たちは、「軍事」について何一つも知らないのに、戦争だ平和だ改憲だ国益だと右往左往一喜一憂してる感があるな。誰も教えてくれないし、何も知らないのにたしかにそうだ。
むしろ、「こんな薄い軍事知識でも影響されちゃうでしょ?」と延々と筆者に言われてる気がしてならなかった。
でもそんな中、憲法は改正されようとしてる。誰も何も示してくれないわけだから、「わかんない」のは当たり前で、でも自衛隊はとうとう軍隊になろうとしてるらしいわけで、日本人の戦死もリアルになりそうなわけだ。何もかもが、アメリカ益の戦争に参加するためだといわれれば、それが国益だとしても充分悩ましくて、考えるし。それでも立場を決めなきゃならないときがくれば僕は何かしら立場をとることになる。結局なんもわからない。こんな考えのままに憲法改正の国民投票では改正反対に入れる。平和路線は僕が考える以上に安易ではないのだろうけど、軍備拡張は抑止よりも脅威だとただそう思うからかな。
戦争に反対する人ほど正しい軍事知識を身に付けてほしい、という筆者のテーマはよくわかった。歴史は振り返ることはできてもつくりかえることはできない以上、「たれ、れば」はなんにもならないというのはよくわかるし、正しい軍事知識を持てば戦争賛美などできなくなるというのも少しわかったような気がした。
依然として何一つわからないのだけど、選択が迫られてる。
いずれにせよ、こんな薄い新書の、こんな軍事知識とやらで、こんなどーしょもない僕が、愚かにも考えさせられちゃうことから、そのこと自体からも目を背けちゃいけないってことなんだろう。
川端裕人『動物園にできること』
ネイチャーライター川端裕人が行く、フィールドワーク動物園事情バイブル。
人間のエゴと言われればそれまでなのか。
尊厳絶滅はありなのか。
あのたくさんの動物たちが暮らす場所は、平和の園なのだろうか。
あれだ、「ジュラシック・パーク」を思い出したわ。
僕は、人間が野生動物を飼うという営みがいったい何なのか知りたい。動物園というものが、人間にとって、野生動物にとって、それぞれ何を意味するのか知りたい。
人間が壊し、そしてつくってきたものに、人間が責任を持つ。だけどどうやって?
エンリッチメントというのと、ランドスケープ・イマージュンというのは興味深かった。
今度超久しぶりに上野動物園に行きたいと思う。
ブロンクスにも行ってみたい。
うちのミキティは今だによそよそしく膝に乗る。
ネイチャーライター川端裕人が行く、フィールドワーク動物園事情バイブル。
人間のエゴと言われればそれまでなのか。
尊厳絶滅はありなのか。
あのたくさんの動物たちが暮らす場所は、平和の園なのだろうか。
あれだ、「ジュラシック・パーク」を思い出したわ。
僕は、人間が野生動物を飼うという営みがいったい何なのか知りたい。動物園というものが、人間にとって、野生動物にとって、それぞれ何を意味するのか知りたい。
人間が壊し、そしてつくってきたものに、人間が責任を持つ。だけどどうやって?
エンリッチメントというのと、ランドスケープ・イマージュンというのは興味深かった。
今度超久しぶりに上野動物園に行きたいと思う。
ブロンクスにも行ってみたい。
うちのミキティは今だによそよそしく膝に乗る。